佐藤クリニックでも、毎月数名の里帰り分娩の方を送り出していますし、逆に同じくらいの人数を受け入れています。出産も、生まれたての赤ちゃんの育児も、大変な大事件。そんな時帰れる実家があれば勇気百倍。だけど、里帰りだからこそ危険なこともあります。どうすれば幸せな里帰りができるのか予習してみましょう。
里帰りを決める時期
里帰り出産をするためには、いろいろな人の同意が必要なので、なるべく早いうちに決めたいものです。病院によっては、早めに出産の予約を取らなければならないところもあるので、できれば妊娠初期のうちに、遅くても中期までには決めましょう。早ければ早いほど何かと安心です。今かかっている医師に伝えるのも早い方が、その心づもりで見てくれるので、都合がいいものです。里帰りをすると伝えても、決して診察の手を抜くことはありません。佐藤クリニックでは、妊娠4ヶ月の頃に分娩予約を確認していますが、その段階で予約がいっぱいだと、以後の受け入れをおことわりすることがあります。佐藤クリニックでの里帰り出産希望の方は、予定日が決まった段階で電話で予約をしていただければいいでしょう。
いつ頃帰るのがいい?
母体の安全性と、夫とできるだけ長く一緒にいられるという両方の観点から、妊娠32週〜34週がおすすめです。ただし多胎妊娠や、切迫早産などの異常がある場合は、32週より早めの方が安全です。また転院先の病院にわざわざ早く行く必要はありませんが、電話で帰る時期の相談だけはしておきましょう。病院によっては、早めに一度診察に来るよう指示されることもあります。また下見をかねて早めに診察を受けるという考えもあります。佐藤クリニックでは、電話で分娩予約がしてあれば、早めに診察を受ける必要はありませんが、異常がなくてもできれば妊娠34〜35週の頃より受診していただきたいと思います。
転院の手続きってどうするの?
●送り出す産院の側から
里帰りが決まったら、できるだけ早い段階でそのことを伝えたほうがいいでしょう。最後の診察の1回前に、里帰りする日程を医師に告げ、紹介状をもらえるように頼んでおきます。あまり早くもらってしまうと、直前の情報が抜けてしまうので、帰る直前の検診でもらうようにすること。最後の診察の1回前に言えば、最後の診察で必要書類がそろいます。
●受け入れる産院の側から
そろえて持ってきてほしい書類は、検査データを全部(コピーで可。もしこれがないと同じ検査をもう一度することになり、無駄
な費用がかかります)。 それから紹介状。そして、あるなら超音波写真(特に妊娠初期のものは出産予定日を正確に判断できて安心)
実家に帰る方法
妊娠中は体調が変わりやすいので検診を受けて紹介状をもらったら、すぐに帰るようにします。交通
機関は、距離やかかる時間などを考えて、自分が1番楽だと思う方法選択するのがよいでしょう。基本的には所要時間が短いほどいいと考えてください。どの方法で帰るにしても、こまない日や時間帯を選ぶことが大切。電車なら指定席を取って、ゆったりと帰るようにしましょう。
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