VOL.8 1999.10
TOPIX
1098点
 
 

佐藤クリニックのサービスを客観的に評価するため、6月から7月にかけて、調査会社に委託してアンケートによる妊産婦満足度調査が行われました。対象は平成10年11月から本年5月までの間に佐藤クリニックで出産された方から無作為に抽出された150名で、調査会社から直接アンケートをお送りし、回答を返送していただきました。回収したアンケートは99票でした。それを調査会社が分析し、妊産婦満足度を点数で表したのがタイトルの「1098点」です。
調査会社があらかじめ全国の有名産婦人科100病・医院を対象に、そこで出産した方に同じ内容でアンケート調査をし、平均点が1000点となるように調整し、基準値としています。総合病院などは、サービスという点ではどうしても低い点数になりがちですから、調査対象になっていません。ですから基準値の1000点というのはかなり高いレベルといえます。

100病・医院の調査の結果は、最低850点、最高1135点でした。評価の内容は、(1)医師の説明と指導、(2)産後の説明指導と赤ちゃんの扱い方、(3)出産時の対応、(4)待ち時間と受付や会計の対応、(5)快適な入院生活への配慮、(6)食事についての配慮、(7)面 会時の対応、(8)通院時の看護婦の対応という8要素です。また様々な意見を自由に書いていただき、<生の声>として、分析に役立てました。そして、結果 は次の通りでした。  

「佐藤クリニックの総合満足度は、基準値1000点に対して1098点と基準値を上回るよい評価を得ている。要素別 にみても、すべての要素が基準値を大きく超え全般的に評価は高い。とくに「医師の説明と指導」、「快適な入院生活への配慮」、「食事についての配慮」は基準値を大きく上回るよい評価を得ている。しかし、「待ち時間の過ごし方」という項目はアンケート全項目の中で唯一基準値を下回る厳しい評価となっている。この点をさらに分析すると、“待ち時間が長い”ことへの不満が多く、それに対しては“待ち時間の表示や説明”“診察番号の表示”などを工夫してほしいという意見が多くなっている。<生の声>では、“診察まで長い。つわりの時など待っているのがつらい。余裕のある予約体制にしてほしい”“予約時間にいっても1時間以上待たされることが多い”“待ち時間で自分があと何番目かなど全くわからない”といった意見がみられた。」

  開院以来、待ち時間の長さは重点改善項目として取り組んでおり、約3年前より予約制を導入しています。それにより“一人目の時は待ち時間が非常に長かったが、今回(二人目)は予約ができ、待ち時間が短くなって良かった”という意見もいくつかみられました。しかし、いまだに待ち時間解消にはほど遠いのが現状だと考えています。アンケートの結果 にもそれが如実に現れていました。現在さらに予約の方法の改善など待ち時間短縮のために対策案が進行中です。今回の調査結果 の「1098点」というレベルは、調査会社によると、近年ではかなりの高得点で驚いたとのことでした。佐藤クリニックの長所はさらに伸ばし、改善すべきは対策をとり、何年後かに再度調査をするときには、過去の最高点である1135点を大きく超える評価を得たいと思います。

   
   
 
 

 

お産のために入院され、そして退院されるとき、佐藤クリニックでは皆様にアンケートをお願いしております。その中で、皆様から頂いた様々な貴重なご意見をもとに、できるだけ快適な入院生活を送っていただきたいという思いで、日々改善を重ねております。これまでに行った設備・備品に関する改善例の一部をここにご紹介いたします。

 
  トイレに行く際に赤ちゃんを1人にしたり、部屋を留守にするのは、少し不安に思う事があった。
留守にされても安心して頂ける様に、ルームキーを作りました。配膳、下膳、お掃除などはマスターキーで入らせて頂く事もあります。
入院中に、一度シーツを交換して欲しかった。
いつでも気持ち良く休んで頂ける様に、入院後2日目、又は3日目にシーツ交換をしています。その他、ご希望があればいつでも交換させて頂きます。
食事はいつも楽しみでした。メニュー表などがあれば、退院してから参考にできるのにと思います。
前日の夜に、翌日のメニュー表をお持ちしています。又、最近では、簡単なレシピも添えています。是非、記念にお持ち帰り下さい。
  お部屋に、ちょっとしたメモとペンがあると便利だと思った。
各部屋にペン立てを置き、メモとペンをセットいたしました。ペン立てには、冊子等も立てかけて頂けますので、スッキリと使用(収納)して頂けます。
荷物が多いせいか、もっと大きなロッカーか、棚があれば良かった。
大きなバッグが1つ乗るくらいの荷物置きを、各部屋にセットいたしました。折りたたみ式ですので、お使いにならない時は、場所をとりません。
お部屋で、赤ちゃんといっしょに過ごす時に、部屋の温度や湿度が気になりました。
各部屋に、温湿度計を設置していますので、気になる温度、湿度が一目でわかります。また除湿機もございますので、過ごしやすい様に調節して頂けます。
入院中、ホテルの様に歯ブラシ等があればありがたかったです。
各部屋にセットしてあるポーチの中に、コップ、歯磨きセット、ブラシ、シャワーキャップ、綿棒が入っています。歯ブラシのみ使用されたものは、お掃除の際に交換しています。
お部屋で授乳している時に、お客さんが来ないか、心配になる時があった。
お部屋で、ゆっくり安心してくつろいで頂ける様に、入口のお名前の下に「今、休んでいます」と、「授乳中です」という様なプレートを設置しました。
付き添いの者といっしょに食事をとる時は、テーブルが小さいと思った。
付き添いの方のお食事を頼んで頂いた方には、配膳前に、専用のテーブルをご用意致しています。




  楽しみにしていた食事が、陣痛の時は食べれなくて残念でした。
ご出産前のつらい時、少しでも体力をつけて頂ける様に、食べやすい大きさのおにぎり、フルーツ、冷たいお茶というメニューの陣痛食を設定しました。ご希望で、ご用意させて頂きます。
湯飲み等、もっと置いてあるといいと思います。
毎朝のお掃除の時に、使用済みの湯飲み、グラスは、新しい物と交換しています。毎日、気持ちよく使って頂けると思います。ご要望があれば追加させていただきます。
シャワールームでの立ちっぱなしはつらかつた。
産後でも、負担のかからない工夫のされた椅子をシャワー室内に設置しました。
 
院長から一言
 
  電波時計をご存じですか。時間情報がのせてある標準電波を、内蔵されたアンテナで受信し、自動的に時刻を修正する時計です。電波で送る標準時刻は、原子時計をもとにしており、月15〜20秒ずれるクォーツ時計と比べると、原子時計の誤差は、30万年に1秒以下という驚異的な精度を持っています。日本の標準時刻といえるでしょう。テレビの時報はこの標準電波と連動しています。この標準電波は、郵政省の標準周波数局が茨城県から送信していましたが、本年6月から送信出力をあげて福島県から標準電波を送信しています。佐藤クリニック内の時刻もできるだけ正確にしたいと思い、昨年、壁掛け式の電波時計を試してみましたが、鉄筋コンクリートの建物中には電波が届きにくく、このため標準電波が受信できず、ただのクォーツ時計に過ぎなかったのですぐにやめました。今年標準電波の出力が上がったこともあり、再度電波時計を導入しました。今度はアラーム付の置き時計タイプ(つまり目覚まし時計)にしました。院内のあちこちにおいて電波の受信状態の良いところを探り、今では院内の手術室に置いています。この時計をもとに他の院内の時計を定期的に修正しています。自宅では掛け時計の下に置きました。テレビの時報と電波時計がいつもピタッと一致しているのをみて、改めて時計の正確さに納得しています。この超正確な電波時計、2830円でした。ただ我が家に以前からある掛け時計の針は、4分17秒進んだ時刻を今でも刻んでいます。
 
Back to Top 目次