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…Caramel Milk…

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「はい、今行きます。」
「行きましょう、ルナさん。」
「でも、私はもういただいた、、、。」

ルナラは遠慮気味に後ずさりした
そんな中、またエリリスの声が聞こえた

「ルナラさんの分もありますよー。」
「そうだよ、2人とも早く来ないとあたしが飲んじゃうからねぇ。」

知由の甲高い声も聞こえる

「あ、待って、、、食べちゃダメだからね、知由!」
「じゃあ精々急ぎなよ、ルナラぁ〜。」
「急ぎましょう! シフォンさん。」

そう言い、ルナラはシフォンの手を掴み全速力で走った
シフォンは少し吃驚していた

「あ、忘れてた、、、ルナラが走るのはやいうえ、すっごい馬鹿力なの。」
「誰が馬鹿力ですって?!」

気が付くとルナラは知由の隣にいた
ルナラの足下にはシフォンが目を回して倒れていた

「あ〜あ、シフォンさん体力ないのに無理させちゃって。」
「え? あ、、、。」

ルナラは自分の足下をおそるおそる見る
シフォンはふにゃふにゃと起きあがる

「わたひはらいじょうぶでふからぁ。」
「ごめんなさい、ごめんなさい。」

ルナラはおろおろしていた
知由はのんきにチョコレートを一口かじる

「ほら、そんな奴なんかほっといて一緒にお茶飲みましょ。」

一足先にテーブルについたアニスはカップ片手にそう言った
その横にはカップの液体にたっぷりの砂糖とミルクを入れているテトラがいた

「ばか、珈琲にそんなに砂糖入れてどうするのよ!」
「だって、これ苦いんだもん。」
「テトラ、苦いの嫌い〜。」
「もう、それじゃあ珈琲本来の味が死んじゃうでしょぉ?」
「だって、だって。」

アニスとテトラの口喧嘩が始まった
2人そろうといつもこうなのである

「それより、アニスさんの弟さんってどんな人なんですか?」

2人の間に入るようにエリリスが話し出す

「そっか、カシスのこと知らないんだね?」
「カシス、、、?」
「アニス姉の、弟の名前だよ。」
「カシスさんっていうんですかぁ。」

アニスはこほんと咳払いをした

「カシスは、とっても良い人だ。」

アニスは口を開けたまま硬直している

「貴方は、、、、?」

エリリスは声のする方向を見た
そこには見知らぬ少年が立っていた
どことなく、アニスに似ている

「この人がカシスですよ。」

シフォンがよろけながら言った

「あ、シフォンさん目が覚めたんだ。」

ルナラは内心ちょっと安心した

「お久、シフォン元気だったか?」
「はい、ちょっとさっきまで気を失っていましたが。」

少年はルナラを見てにやりと笑った

「ははぁ、またルナラの馬鹿力でなぁ〜。 そだろ、ルナラ?」
「失礼な、この私のどこにそんな力があるのよ?」

ルナラは少年を一発叩いた
少年はそれを交わして、知由に近付く

「お、知由お前相変わらず菓子好きだな〜。」
「まぁね、これは一生治らないのよん、カッシー。」
「テトラはテトラで、やっぱ猫してるな。」

少年はテトラの頭を手荒く撫でた

「にゃあ、耳引っ張らないでよぉ。」
「だってお前の耳、猫みたいだし。」
「にゃう〜〜〜。」

ある程度話し終えたか、カシスと呼ばれる少年は少し黙った
そして、エリリスの前に立った
エリリスは少しびくびくしながら笑った

「は、はじめましてぇ。」

カシスはじっとエリリスの顔を真顔で見る
エリリスは冷や汗をかきながらも笑う

「可愛いなぁ、名前なんていうの?」
「え、エリリスと言います。」
「そか、エリリスちゃんっていうのか。」

カシスはにへっと笑いながら言う
一瞬場の空気が変わったことに気付かずにカシスは話を続ける

「俺はカシスっていうんだ。」
「お話は聞いています、アニスさんの弟さんなんですよね?」
「そうそう。」

何故かカシスは妙に、にやにやしている
その様子に周りの人間は不信感を抱いた
そんな中、アニスだけ笑っていた
カシスの肩に手を置き、くすくすと笑う

「エリリスは、男の子よ?」
「は?」

カシスは青ざめながら、エリリスの顔をじっと見た

「嘘だ、、、そんなの、嘘だぁ!!」
「ホントよ、ねぇ、エリリス。」
「こんな可愛い男が何処にいるんだ?! みんなで俺を騙してるんだろ?!!」

半混乱気味のカシスを見て、ルナラは呆れ顔で言った

「落ち着きなよ、カシス。」
「そうそう、お茶でも飲んでさ、カッシー。」
「そだ、落ち着け、落ち着けぇ。」

ルナラの後に続き、知由とテトラが口を開いた
カシスは一人ぼーっとするシフォンに泣きついた

「うう、、、シフォン〜、、、みんなが俺をいぢめるぅ〜〜。」
「、、、カシス。」
「ん?」

シフォンは自分からカシスを引き離した
そして顔をじっと見る

「な、なんだよ、、、急に。」

カシスは少し不安に思った
と、急にアニスが話し始めた

「そう言えばカシス、シフォンと初めて会ったとき女の子だって私に紹介したよね?」

アニスはカシスを見ながら言う
カシスは冷や汗をかきながら苦笑いをした

「だってシフォン綺麗なんだもん、すっごい女顔だし。」
「色も白くて、髪も長い、おまけにこの細い身体。」
「そんなシフォンでも男だったんだし、エリリスが男の子でも可笑しくないでしょ?」
「う、、確かに。」
「あ、でも実はシフォン女だったりして。」

アニスは笑いながらカシスの頭を小突いた

「さっ、こんな馬鹿ほっといてお茶の時間の続きでも楽しみましょう。」
「シフォ〜ン、、、姉ちゃんがいぢめる〜〜。」
「カシス、いぢめるじゃなくていじめるですよ。」
「う、、、、。」

そう言い、シフォンはカシスを少し撫でた

「なんだよ、急に、、、。」
「お茶でも飲みましょう、エリリスさんが入れてくれますよ。」
「久しぶりですし、旅の話でも聞かせて下さい。」

シフォンはにっこりと笑った
カシスの顔は少しだけ赤くなっている

「あの調子じゃ、ホントシフォンさんが男かどうか分からないよねぇ。」
「うんうん。」

ルナラと知由は食器を洗っていた
その食器は丁度人数分ある

「エリリス、今日は歌ってくれる?」
「あんな奴でも一応私の弟だし、一応良い奴だから、ね。」
「は、、はい、僕の歌で良ければ。」

エリリスはテーブルの飾り付けをやっている
アニスはその隣で紅茶を一口飲む

「あ、もうそろそろだよ。」
「ほら、お月様が出てる。」

テトラは空を指さす
空は藍色でうっすら月が見える
今日は満月のようである

「満月、、、シフォン、お前まさか力を又使ったのか?」
「いいえ、これは私の力ではありませんよ。」
「ま、無理すんなよ。」
「、、、、はい。」

「お月様が出たよぉ、早くあれはじめよう。」

テトラの声が響く

「は? あれって何?」

カシスは不思議そうにシフォンを見た
シフォンは笑う

「カシス、今日は何の日?」
「今日? 今日か、、、えっと。」

その瞬間、クラッカーの音が聞こえた
カシスは吃驚し、音のする方向を慌てて見る
そこには、にぎやかしく何かのパーティーをする皆の姿が見えた

「そっか、今日は、、、。」


ただ、1つ年をとるだけの日なのに、、、

カシスはそう思いながらも、皆のところへ歩みを進めた


【END】


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