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…月色良好…
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*真音、元気ですか?
*僕は相変わらず元気です
*今日も月は綺麗ですか?
*今日は、雲さんに頼んで月が見えるようにして貰ったんです
*どうですか?
*少しは綺麗に見えますか?
*明日はいよいよ満月ですね
*いつもと同じ場所で一緒にお団子を食べたいです
今日は月国から手紙が届いた
僕の名前だけで相手の名前住所が載っていない
でも、差出人はわかっている
こんな内容の手紙を書くのは彼しかいない
彼からの手紙は約一ヶ月ぶりである
大きな便せんに小さな文字でちょこちょこと書いている、それ
いつも空いた行ばかり目立っていまいち物足りない
でも、僕は手紙が来ただけでも嬉しいので、気にしない
「真音暇でしょ? 洗濯物取り込むの手伝ってちょうだい。」
「はぁ〜い。」
母親の横で洗濯物を整理する
ふと、目の前の黄色いタオルが目に付く
(黄色)
(月)
(お団子)
1人連想ゲームをしていた
母親がムッとし、僕を一回小突く
「こら、ちゃんと手動かしなさい。」
「はぁ〜い。」
*真音、お月様のにおいって知ってますか?
*お日様のにおいはふわふわするけど、お月様は違います
*お月様のにおいは、少し寂しくて
*真音、君のことを思い出したくなる、そんなにおいです
*満月の夜、草原に行って下さい
*きっと、お月様のにおいが分かります
*僕は早く真音に会いたいです
*真音はどうですか?
「ねえ、母さん。」
「何?」
「明日、友達連れてきて良い?」
「莉夜君でしょ、いいわよ。」
「でね、お願いがあるんだ。」
「何?」
「お団子作ってよ、出来るだけ沢山。」
「いいわ、虫歯がいっぱいできちゃうくらい、いっぱい作ってあげる。」
「うん。」
いっぱいいっぱい作ってもらえば
いっぱいいっぱい食べなきゃいけない
そうすれば、きっと
時間もいっぱいかかる
だから
莉夜とずっと一緒に居られる
そうすれば、きっと
莉夜がお月様のにおいを嗅いでも
もう、寂しくないよね
【おわり】
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