..............................................................

薬箱…

..............................................................




これは私の住んでいる村の病院についての話です


それは村外れの小さな森の中にあります
”赤”と”白”のコントラストが目立つこぢんまりとした可愛い建物
医者1人と看護婦1人の2人で経営している小さな病院

っと、ここまでは何処にでもありそうな病院です
でも、これだけは絶対ここの病院ならではの変わっているとこがあります
それは・・・

医者が動物(ぱんだ)なのです
そんな医者が経営する病院の名は『熊猫(くまねこ)病院』
初来訪者によっては、この病院のあまりのインパクトにその場で倒れてしまう人も多数とか
でも、常連者にとってはこの病院はとても癖になるらしい

・・・実は私もこの病院が癖になった1人です
理由は沢山あります(そのうち何個かは上で説明した)が
1つだけその理由を言うとしたらここの”看護婦さん”


看護婦さんの名前は、りおさん(私はりおねえさんと呼んでる)
ねえさんはもう結婚をしていて子供が2人います
どちらも男の子で時々病院に遊びに来ています
(ちなみに送り迎えは旦那さんがしている)

ねえさんは注射に料理、それと掃除が特技みたい
掃除の方には命をかけてやっているらしくとにかく病院はいつも綺麗です
病院の所々に飾られている可愛い絵は趣味でねぇさんが描いているそうです

まぁ、こんな感じでりおねえさんは
良い奥さんであり
良いお母さんであり
良い看護婦さんです
そんなねえさんは私の憧れの人でもありますが・・・


次はここの名物、、いや、先生でも紹介しましょう

見た目ぱんだな彼は初来訪者は全く信用されません
でも、人(ぱんだ)は外見だけで決めつけてはいけませんよ!
見た目ぱんだな彼でも医者は医者
内科、外科、産婦人科に小児科、それに獣医という様々な患者を診れるという
とってもとってもすごいお医者様なのだ!!
IQ450(多分?)の天才ぱんだ(らしい)
でも、日頃はその天才ぶりをあまり発揮しないただのぱんだです
(ただのぱんだの状態でも患者はちゃんと診ますが)

ただ、薬草にとても詳しいです
私もその詳しさには尊敬してしまうくらいです
どうやら昔、世界のあちこちで薬草のきき食いをしていた(という噂もある)

っと、私が知ってるのはここまでで後は全て謎に包まれて仕方がありません
・・・もしかしたら、その謎の包まれ方が名物なのかもしれませんね


最後にここの病院の常連者さんについてお話しします

この病院に来る常連者さんは面白くて良い人ばかりです
常連さんによってはどこも悪くないのに病院に遊びに来る人もいます
(りおねえさんとぱんだが目当てで)
でも、大体の常連者さんは切り傷に打撲という怪我でほとんど毎日ここに来ます
何故ほとんど毎日そんな怪我をするかというと・・・?

この村の常連者さんは”漁師”や”きこり”だからです
でも、これらは全部男の人の例です
女の人は商売人や農業者が多いです
そんな女の常連者さんはこの森で採れる薬草で作ったモノを買いに来たりします

中でも、薬用クリームとダイエット薬が大人気だそうで
(私にはあまり関係ない)
ちなみに村の薬屋さんは、病院に遠くて行けない人のためにこの病院の薬草で作った薬を取り扱ってるそうです

常連者さんの中には私よりもずーっと前からこの病院に通っているという人もいます
だから私は常連者さんから聞く病院の昔の話が大好きです
もちろん、常連者さんと普通に話すのも大好きですよ

え? さっきから病院の話ばかりしている私の正体ですか・・・?
う〜ん、なんて説明するかなぁ?
う〜〜〜ん


「ちどりちゃん。」
「んぁ?」
「また、こんな所で寝てる〜。」
「ここはお昼寝するとこじゃないのよ?」
「はぁい、今起きます。」

そう、私の名前は『ちどり』
よくここ『熊猫病院』で昼寝をしている常連者っぽい者です
(ちなみに今までず〜っと私は寝ていたみたいですね)
これら以外の、私の事は全て秘密です

「ちょっとこっち人手が足りないのよ。」
「手伝ってくれる?」
「了解! りおねえさん。」


ここは『熊猫病院』
私の村にある小さな森の中の小さな病院
”赤”と”白”のコントラストが目立つこぢんまりとした可愛い病院
ぱんだ(な先生)と面白い常連者さん、それに素敵な看護婦さんが迎えてくれる

みんなの薬箱みたいな・・・

「ねえさん、患者さんだよ!」
「はぁい、今行きます。」

そんな熊猫病院は今日も大忙しです


【おわり】


..............................................................

戻る