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…休息…
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「たまには時間をくれる。」
(何で?)
「いつかの空を探しに行くの。」
(何処へ?)
「『此処じゃない、何処か』よ。」
そんな事を言ったまま彼女は帰ってこない
きっとかなり遠い『何処か』へ行ったのだと思う
でも、多分僕は彼女の居場所を知っている
天国よりも上、地界よりも下
朝もなく夜もなく
ただ何処よりも空が見える箱庭
きっとそこが彼女の居場所
今でも絵の2,3枚でも描いているはずだ
真っ青なスケッチブックに真っ白なクレヨンで
いつもと同じように、大好きな空を
「空は良いわよ。」
「とっても表情豊かなの。」
「それにどんな傷でも癒しくれるわ。」
「私なんかいつも癒されてる。」
そんな言葉を口癖のように、いつも彼女は繰り返していた
特に、絵を描いているときは必ずだ
彼女の子供のように青く澄んだ瞳は
いつも空だけを移していたことを覚えている
街の大人達は彼女の事をこう呼んでいる
『夢消少女』
夢のために消えた馬鹿な少女と
別に彼女は消えてなんかいないのに
だってその証拠に、毎月彼女の絵が描いたポストカードが必ず僕のとこに送られてくるから
絵に添えているメッセージはいつも同じ
『いつかの空はまだ見つかりません』
そして、青と白の空が描かれている
空と一言と言っても いつもいつも違う空が描いてある
そう、今日辺りそのポストカードが届くような気がして
僕は慣れない早起きをしてみる
「郵便デース。」
いつもと同じように郵便配達人が手渡しで郵便物の束をくれる
今日だけ、僕は少し緊張してそれを受け取る
「いつも、ありがと。」
小さくなっていく郵便配達人の背に声をかけてみる
郵便配達人はぺこりと頭を下げた
「さて、、、、。」
手元の郵便物に目をやる
今日はいつもより少し多い
郵便物を一枚一枚めくり、彼女からのポストカードを探す
その間が
いい結果が出るまでやるトランプ占いのように
長く長く、そして少しながら楽しくも感じる
今日の特別なラッキーカードは
『いつかの空が見つかりました』
そんなメッセージの添えられた彼女のポストカードだ
【End】
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