映像作品感想記録(2002-12)

22-Dec-2002

　一昔以上も前になりますが、一つのブームを作ったといって車田正美原作の「聖闘士星矢」のアニメ版ががついにDVDとなりました。１話から24話までを収録しています。
　昔随分楽しんで観た作品ですが、さすがに今みると画像といい演出といい、洗練からは遠いものでありました。アニメ化が原作連載途中で行われた作品にはありがちですが、途中で原作ストックがなくなる場合があります。「聖闘士星矢」も例外ではなく、次のストックが出来るまではオリジナルのストーリーが展開されましたが、これがまた東映お得意のヒーローもののフォーマットを「星矢」に持ち込んだだけというもので、世界観が違いすぎて、一応原作派としては「おいおい」と思いつつ開き直って観るしかありません。なにしろ聖域の悪人のやってることがそのまんま「ショッカー」だの「デストロン」と同じだし…。少なくとも初期はスタッフがキャラクターや世界観を全然把握してなかったんだろうなあ、と今見ると感じるところが多いです。ただ、話が進むとスタッフが慣れてきて演出その他がノリが良くなってくるので、それに期待しつつ続きを待ちたいと思います。

Author : suita@terra.dti.ne.jp