「狂犬」の名で呼ばれる不良の沢村正治はケンカに明け暮れてつつも、
「彼女が欲しい。明るい学園生活を送りたい」と密かに願うもそれも適わず、虚しい日々を送っていた。
そんなある日、セイジの右手が、セイジに恋する少女、美鳥になってしまったことから二人の不思議な生活が始る…
ということで第1巻です。
「右手が美少女に」ということで、最初はどうなることかと思っていた突飛な設定の漫画なのですが、
話が進むにつれて結構普通にラブコメになっていってるのが不思議というかなんというか。
一途なヒロインの他、委員長属性で次第にセイジに惹かれていく綾瀬さんや、
セイジの天敵ともいえる姉、凛など、お約束的ながら結構立ってるキャラが多すぎない程度に揃っていて、
楽しく読める漫画となっています。
セイジと美鳥の関係は凛以外には秘密で、さらに美鳥の本体(?)は眠り続けているという状況があるので、
お気楽なだけのラブコメにはならず、たまにはシリアスもありますが、今のところバランスは悪くありません。
うまくまとまっていければ結構いい作品になるかも、と期待した作品です。
ある日、中学生の鈴木六文が目覚めるとそこにはかわいい女の子が。
彼女、瑠玖羽とそのお付と変わり果てた父親との奇妙な共同生活が始るが…ということで、
いわゆる「押し掛け女房」ものではありますが、作者が作者なだけあって、
主人公とヒロインよりも脇を固める変なキャラクターの方が立ってるのはご愛嬌。
悪魔が悪魔らしからぬ目的で奔走するのも楽しいですが、やはりこの巻では8話に出てくる「原理主義」の坊さんでしょう。
「御本尊に盛大に供物を捧げる」のが爆笑ものです。
サラリーマンの岡島禄郎は社の機密ディスクの運搬を任されたが、そのディスクを巡る騒動に巻き込まれて…
という、サラリーマンが巻き込まれて海賊(?)になる話なんですが、
そんな設定よりもじゃんじゃん銃を撃ちまくってドンパチやるという漫画です。
オビに「伊藤明弘推薦」とあり、確かに同系列のドンパチ漫画ですが、それぞれ個性があるのか結構違った印象をうけました。
実は単行本読むまでは、眼鏡+おさげ装備のメイドさんがヒロインかと思っていたのですが、実は違ったと知ってびっくりしました。
そのメイドさんはやはりインパクトあって、なんというかすごいんですが、バラライカの姐さんもなかなかいいです。
変に小難しくなったりマニアックになったりすることなく、スカッとカタルシスのあるドンパチ漫画になってくれるといいな、と思いました。
身を持ち崩した探偵と仲間に裏切られた銀行強盗と家出娘が銃をぶっ放す漫画の第2巻。
1巻の段階では話が何がなんだかわからない、と思ったのですが、2巻でもあまり話が進んでなくて、
探偵の堀田の過去話でそのバックボーンが少し分かったという程度でした。
絵はまあ崩れてないのですが、ここまで進みが遅いと1巻づつよむより、3〜4巻まとまって読まないと
どうしようもないかなあ、という気がしてきました。
クロノス本部で3人の獣神将と対峙する巻島顎人=ギガンティックダーク、
東京のクラウドゲートで救いに来たはずのアプトムと戦う深町晶=ガイバーIと速水。
この構図は前巻から全然変わってなくて、ガイバーたちの相手が獣神変したり、操られたアプトムの武装が変更されたり、
それなりに状況に変化はあるのですが、いつになったら話が進むの?と思います。
まあ、ゾアクリスタルを奪われたギュオーが再登場して、ユニット・リムーバーを持ってることを匂わせて、
どうにかこうにか話進めようという気持ちは感じられるような感じられないような。
とにかくもう少しペースがなんとかならないかな、と結構切実に思いました。
ケロロ軍曹以下、ケロン小隊の地球侵略活動は今日も続いています…といいつつ、相変わらず侵略してるんだか、
和んでるんだか、わからないちょっとヘンなノリの宇宙人漫画ももう6巻。
ケロロのヘンな幼馴染や突然の隊長解任など、ちょっとアレンジを加えながらも、
ヘンなノリの話と見易い絵柄で結構楽しく読めます。
ヘンな話を同じように続けてきたこの漫画ですが、第伍拾参話「史上最小之侵略。前編」が
これまでとは少し違うノリでもうすぐ終わるのかな…と思ってたら連載では普通に続いているので、
肩透かしともいえますが、少し寂しげな流れがいつもの展開と違って、印象に残りました。