India Exploration@Indo.to【FOOD CULTURE】/【ア・ラ・カルト】

まかない食堂【4】 調理風景

階下では、おじさんが野菜を切っている。彼は仕込みその他の調理をするために雇われコックさんだ。

おじさんの股ぐらからアヒルの首のようにニョキっと屹立しているのが、インド式包丁。刃は手前に付いていて、材料を両手で支えながら「押し切る」のがインド式の切り方だ。

したがって、インドの台所に「まな板」は必要ない。

皮やカスは床に散らばり、切り終わった材料は手のなかに残る。これは慣れないと、かなり難しい作業である。もちろん、ペティ・ナイフ程度の小振りの包丁も使うが、これまた手先だけでさばいてしまう。

この絵の原画を仕上げたものは、衆生スケッチ男性2000-09にアップしたので、そちらも参考にして下さい。

この「まかない食堂」の炊事場が一望できる。

左上から、停電用のろうそく。スパイスを入れる木箱。机の下には豆のストック。バーナーの上には、炊飯用の大きな鍋。右手には調理用のカマドが見える。

野菜を切っているのは、ヘルパーとして雇われたお手伝いさん。この絵の原画を仕上げたものは、衆生スケッチ女性2000-09にアップしたので、そちらも参考にして下さい。