物語はこう続く。


『アイツが禍の種を蒔いた』 写真館part2

    そして、アイツは……。

休職前、アイツが言ったあのひとことが……。









「えっ!……。それっていったいどういう……?」。アイツが休職前、告げたひと言とは……。 そもそもの問題はここからだった。間近に迫った吹奏楽の大会。指揮者を決めるのにもそろそろタイムリミットだ。 徐々に口演奏が上手くなっていく教師たち。「随分よくなってきたんじゃない?」と満足げな教師たち。しかし、「あのぅ……。口演奏が上手くなってもしょうがないんじゃ」「それはそうだけど、少しでも馴染もうと……。みんな吹奏楽は素人だし……」。










それぞれ、とってつけたような、自分が指揮者に向かない理由を言い合い、一向に決まりそうもない気配。 口裏を合わせたかのように、女性教師が一斉に、ひとりの男性教師に頭を下げる。「宜しく御願いします!」。 女性教師たちと男性教師。交渉は決裂!