山口ともがみなさんに贈る
「ともとものガラクタ音楽会」







 近年、全国各地で開催されている「ともとものガラクタ音楽会」。どんなに
大騒ぎしている子どもたちも、ともとものガラクタから音が聴こえてきたら
あっという間に釘付け。「ともともワールド」に入り込みリズムにのって
体を動かしたり、大笑いしたり。それに、一緒に見ている大人だって
「えぇ!?」「まさか!」の連発。

一体その秘密は!?

以下、「ともとも」こと山口ともからのコメントです。








 みなさんこんにちは、山口ともです。突然ですが、今の世の中は、「使い捨て」
「その場限り役に立てばよい」というものがたくさん溢れていますね。

本来、物が持つ価値が破壊されている気がしてなりません。私たちひとりひとりが
確かな精神を持って、物を大切にしなければ、不用品は増え続ける一方だと思います。
「リサイクル」が叫ばれ、意識が高まっても「楽しんで」しなければ、長続きはしないでしょう。







僕が「楽しんで」取り組めることは、『身近にある不要品を利用し、それが持っている音を
引き出す』ということでした。この地球上のすべての物には音があります。普段は、
楽器として使われていない物たちの音は『雑音』と思われていることが多いです。





しかし、僕のガラクタ音楽会では、それらを『楽器』として加工し、『新たな音』として
誕生するのを観客の皆さんと一緒に発見し、音に対する意識を高めていければ、と
思っています。壊して再利用するのではなく、その物をいかに楽器にするか。

発想次第でどんなモノにでも変身してくれます。これが楽器にかかわらず、皆さんが
他の利用方法を発見することに繋がっていけば、こんなにうれしいことはありません。





そしてもう一つ。音楽は勉強して譜面が読めないとしてはいけない、と思われがち
ですが、私の演奏会では、もっと音楽という物を身近に感じてもらい、自由に音を
楽しんでもらうことを目的としています。人は本来みな音楽を楽しむことが出来ます。
あえて調律していない私の楽器たちは誰が叩いてもステキな音が奏でられます。

どのような順序で叩いても、間違いはないのです。自由な発想で音を楽しんで
もらうため、そのままの自分の感性で叩けば音楽になる楽器作りを目指して
います。私の廃品打楽器たちは、見た目の格好良さも大事にしています。






ワークショップなどで楽器を作製していると想像もしなかったような音が出てくる
ことがよくあります。廃品打楽器作りはそこがおもしろい。結果の分からない
もののおもしろさ、これは遊び心があればあるほど大きく膨らみます。こうして
生まれた楽器たちの様々な音は聞く人に色々な想像をかき立て、想像力を養う
手助けにもなっていることと思います。



心に余裕を持ち、心地よい音を聞き分ける耳を持ってほしいと願っています。

音を楽しむのが音楽、器の音を楽しむのが楽器、それを楽しむのが人間。
僕はそんなことを思いながらガラクタ音楽会を開催しております。



                                     廃品打楽器協会会長 山口とも 拝