山口 とも(やまぐち とも)
打楽器奏者 写真家



とも



祖父、山口保治は「かわいい魚やさん」「ないしょないしょ」など
数々の童謡を作った童謡作家。父、山口浩一(新日本フィルハーモ
ニー/ティンパニー名誉首席奏者)の長男として東京に生まれる。

つのだ☆ひろのアシスタントとして音楽の世界に入る。1980年
「つのだ☆ひろとJAP’S GAP’S」でデビュー。解散後フ
リーのパーカッショニストとして中山美穂・今井美樹・キリンジ・
平井堅など、数々のアーティストのツアーやレコーディングに参加。
音楽劇「銀河鉄道の夜」をきっかけに廃品から様々なオリジナル楽
器を作るようになる。おおたた静流とのスピリチュアルなライブパ
フォーマンスやロックの中山ラビ、フリージャズの早坂紗知等活動
の場を広め、2000年末にはフランスで三宅純とフィリップ・デュ
クフレのダンスコラボレーションに参加し、ダンサーやジャグラー
とのダンスパフォーマンスも披露した。「音楽=音を楽しむこと」を
モットーに近年では個人でも子供も大人も楽しめることを目指しオ
リジナル楽器を使ったパフォーマンス活動をし注目を浴びている。
ガラクタに命を吹き込む打楽器奏者。


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ここ数年、僕は街で拾ってきた ゴミ に手を加えて

オリジナル の楽器をつくっている。

きっかけは95年に参加した

音楽劇 『銀河鉄道の夜』 (原作 宮沢賢治)。

宇宙的な音を要求され、

概製の楽器ではどうしても思った通りの音が出せず、

それならば 自分で楽器を作って見よう と思った。

98年に日本で行われたパーカッションフェスティバルで

N.Y.のパーカッショングループ 『パルス』 と共演し、

彼らに招かれて99年の2月に渡米した。

フェスティバルで僕がやったのは、

両足に一斗缶を履き、両手にデッキブラシを持ち、手と足で床を打ち鳴らし、

歩きながらリズムを出すといったパフォーマンスだった。

N.Y.ではクイーンズカレッジの

マスタークラスの生徒たちの前でパフォーマンスをしてきた。

生徒たちは僕の作った楽器を興味深く見てくれて、

僕はとても嬉しかった。

僕は ”音楽=音を楽しむこと” と思っている。

決して音を楽しむことを忘れてはいけない、

自分自身が音楽を楽しんでいなければ、

それを聴きにきてくれた人を楽しませたり、

気持ちよくさせることができないと思う。

僕は子供から老人まで楽しめる

言葉のいらない音楽 を目指している。

頭で難しく考える音楽よりも、

単純に目や耳で楽しめる音楽のほうが僕は好きだ。

音楽を楽しむということは 世界共通 だと思う。

ゴミから生まれる僕の 音の世界

是非世界中の子供達や大人達に楽しんでもらいたい。



山口 とも



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