■ 近所の商店 ■ | ||
『S家の食卓』にたまに登場する近所の商店の話だ。 日曜・祭日が休みで午後の7時には閉まってしまう昔ながらのその商店に置いてあるのは、野菜、果物、魚、乾物、お菓子、花、自家製のお総菜などである。 その店にある野菜や果物や魚は、いきいきと輝いて見える。実際に食べてみると大型スーパーのものよりも強い旨みのあるおいしさで、日持ちもするのだ。新鮮なのである。
このあたりの大型スーパーには置いていないような、馬刺やあん肝や白子を置いていることもあり驚く。 お店の人が市場で“新鮮でいいものを”とその日の野菜や魚と相談して仕入れている光景が目に浮かぶ。 その店に並んでいる商品と対面していると、季節や天候とも対面しているように感じるのだ。 いつでも(このあたりのスーパーは24時間営業だ)なんでも揃うという、大型スーパーのような便利さはここにはない。
でも、今日はこんなものがある! という、わくわくした気持ちを呼び起こしたり、予定していた献立を変更させてしまう力がある。 |
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【2003/04/9】 |