父、母、夫、私の4人家族。
昼食と夕食を作るのは私の役目だ。 畑でできる野菜やご近所の農家からいただいたく野菜が大量に集結することがよくある。 また、うちは牛の畜産農家なので大量の牛肉が冷凍庫に待ちかまえていることもしばしばだ。 70代の味には保守的な両親である。いろいろと味の冒険をしてみるわけにもいかない。 今日はどうしようと頭を悩ませるが、そんな制限があるところも面白いと思う。 |
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2002/10月 | |
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10月6日 | ひる |
10月になるとすっかり秋。日も短くなり、ごはんもおいしく、食がすすむ。天気も安定して9月のように長雨に悩まされることもなくなってくる。近所の田んぼでは稲刈りがさかんだ。 |
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よる | いい季節だ。ものごとがはかどる。夏が大好きでそれ以外の季節は苦手だと思っていたのだが、考えを改めよう。この夏はものごとがはかどらなかった。思いかえせばあの暑さ。相当くたびれていたのだろう。 秋とくれば芋だ。 ●牛肉の姿はないけれど牛肉味のじゃが芋と昆布の煮もの 「ふれあい食材」から届く「あじの干物」にたたいた梅肉をなすりつけて、電子レンジの「グリル」で10分ばかり加熱する。できあがりは蒸し焼きのように柔らかくふっくらとしている。ガスコンロがふさがっていたので重宝。 ●あじの一夜干しの梅肉蒸し焼き ●お母さんの「しょうがの酢漬け」 ●茄子のわさび漬け ●みそ汁(里芋・にんじん・インゲン豆・舞茸) |
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10月25日 | ひる | いよいよ個展が始まった。ずっとギャラリーに詰めていたいのだがそういうわけにもいかず、不在の間にギャラリーに行かれた方、ごめんなさい。 数日ぶりにS家の台所に戻る。「ふれあい食材」の鶏肉が目についたので、ごぼうと一緒に炒め煮することにした。紀文の「揚げボール」も一緒に。 ●鶏肉とこんぶとごぼうの煮もの お母さんが畑に種をまいた大根、すこしづつ芽が出てきたので間引きをする。この間引きした大根の葉っぱを茹でて食べる。柔らかくてほんのりとした苦み。これはどんな菜っぱよりもおいしいかもしれない。 ●大根葉のおひたし ●納豆 ●みそ汁(里芋・にんじん・舞茸・ねぎ) |
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よる | 午後は里芋を掘った。まずカマで1メートルはある茎と葉を根元から切る。これがスパッとさっぱりした気分になり爽快だ。茎にはまだ水分がじゅうぶんにあり、ほとばしる水気を感じるからだろうか。次にシャベルで芋のあるあたりの土を少しかき出し、斜めにシャベルを差し込み、テコの原理を使ってグイッと芋を持ち上げる。すると姿を現すのだ、芋が。出てきた芋は親芋と子芋に分け、土をはらって袋に入れる。ひとりで無心になっての作業。作業に夢中になって頭の中がカラッポになったり、気づくといろんなことを考えたり、構想や空想になったり妄想になったり、ひじょうに楽しい時間だった。 ●里芋の煮もの(+いか) ●大根葉のおひたし ●お母さんの「しょうがの酢漬け」 ●お母さんの大豆の煮物 ●いかの塩辛 ●みそ汁(大根・しいたけ・大根葉) |
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10月26日 | ひる |
太陽はいったいどこへ行ってしまったのだろう、と思わせる暗くて寒い一日。昼前にS家へ自転車で向かう途中、雨が降ってきた。けっこう濡れた。おかげで、風邪をひくことになる。 |
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よる | ●干しさんま焼き ●じゃが芋とこんぶの煮もの・しょうが風味 ●千切り大根の酢醤油和え ●いかの塩辛 ●みそ汁(里芋・にんじん・しいたけ・舞茸・油揚・ねぎ) |
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10月28日 | ひる | ●あじの梅煮 ●里芋の煮もの ●小松菜のおひたし ●お母さんの赤飯 ●上州・手打ちうどん ●上州・手打ちうどんのつゆ |
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よる | ひるごはんを終えて、S家から北西方向の仕事場件我が家へ自転車を漕ぐ。が、自転車はなかなか進まない。強い風が吹いているのだ。見渡せば、榛名山も赤城山もくっきりと姿を現している。これは冬の光景。10月から11月にかけては、ダイナミックに季節が変わる。家へたどり着くと、洗濯物が庭に散乱している。ここは「からっ風の上州」だということをすっかり忘れていた。洗濯物を外に干すことができない季節がやってくる。 ●鶏肉と大根の炒め煮 ●ポテトサラダ ●里芋の煮もの ●小松菜のおひたし ●お母さんの赤飯 ●みそ汁(じゃが芋・にんじん・しめじ) |
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