父、母、夫、私の4人家族。
昼食と夕食を作るのは私の役目だ。
畑でできる野菜やご近所の農家からいただいたく野菜が大量に集結することがよくある。
また、うちは牛の畜産農家なので大量の牛肉が冷凍庫に待ちかまえていることもしばしばだ。
70代の味には保守的な両親である。いろいろと味の冒険をしてみるわけにもいかない。
今日はどうしようと頭を悩ませるが、そんな制限があるところも面白いと思う。
 
 2002/12月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
12月2日   ひる   友人の結婚式などで東京へ出かけた帰り、S家の最寄りの駅(最寄りとはいっても車をすっ飛ばして10分ちょっとはかかる)へ着いたら電車のドアが開かない。12月〜3月は車内の冷えを防ぐために電車のドアは手動になるのだ。そう、もう12月。師走なのだ。実感がわかない。
●メンチカツ・白身魚のフライ・揚げ餃子
●ゆでもやし
●お母さんの漬けた白菜
●お母さんのきんぴらごぼう
●お母さんの赤飯
●お吸いもの(大根・にんじん・しいたけ・とろろ昆布・ゆず)
 

    よる  

生協の宅配サービスを始めた。カタログを見て週に一度注文し、それが一週間後に自宅に届き、決済は銀行引き落としというシステム。買い物に行く時間を節約できるのがいい。スーパーにはないような冷凍食品があるのも魅力だ。その冷凍食品が届く際に付いてくるドライアイスを熱湯の入ったやかんに放り込んで大量の「けむり」をめでるという楽しみもある。
がんもどきの冷凍というのがあるのをはじめて知った。だし汁を煮立てて、にんじんやしいたけも入れて、冷凍のがんもどきを入れ、沸騰したら15分ほど弱火でことこと煮含める。できあがり。冷凍だと日持ちするので、気の向いたときに作ることができて、ひじょうに便利だ。

●ぎんなん入りがんもどきの含め煮
●さばの塩焼きの上に白髪ねぎの醤油味噌煮をのせる
●大豆の煮物

●お母さんのきんぴらごぼう
●みそ汁(にんじん・ごぼう・しめじ・しいたけ・ねぎ)


12月3日   ひる  

先日、このページを見て実際に作ってくれている人と出会った。「見ていますよ」という声は聞いても「作ってみましたよ」という声はなかなか聞かないものなので感激した。そういう声を聞くと調子に乗って励みになるので、ぜひお知らせください。アドバイスなどもお聞かせいただけると嬉しいです。
●フライパンで作る肉じゃが
●お母さんの漬けた白菜
●お母さんのきんぴらごぼう
●納豆
●みそ汁(大根・しめじ・しいたけ・ねぎ・万能ねぎ・わかめ)

 

    よる   ご近所から自家製のこんにゃくをもらった。こんにゃくを自宅で作るなんてさすが群馬だ。こんにゃくといってもよくスーパーで見かけるものと違い、ふわっと軽く柔らかい。きめも素朴な感じで、味のしみもよさそうだ。
●こんにゃくのにんにく醤油炒め
ゆで鶏肉にごま辛子醤油をかける(ねりごま・辛子・醤油・鶏のゆで汁を混ぜたもの)
●フライパンで作る肉じゃがの残り

●チャーハン(ハム・大根葉・ザーサイ・しいたけ・卵・ごま)
●いかの塩辛
●お母さんの漬けた白菜
●お母さんのきんぴらごぼう

●みそ汁(里芋・にんじん・しめじ・しいたけ・ねぎ)

12月6日   ひる   S家へ行くとステーキ肉が4切れある。お父さんが市場で買ってきてくれたのだ。で〜っかい草履よりも大きくて分厚い。しかも「和牛」だ。にんにくと塩コショウで焼いて、黒コショウの粒を入れたバルサミコ酢を煮詰めたソースをかけて食べた。しあわせな旨さ。でも、あまりに大きく食べきれなかった。
●和牛のステーキ
お正月でもないし、おめでたいことがあったわけでもないのだが、にんじんと大根と柚子が目についたのでなますを作ってみた。立派な和牛を見て頭の中がおめでたくなっていたのかも知れない。
●紅白なます
●ゆで白菜の酢のもの

●お母さんの漬けた白菜
●みそ汁(大根・しめじ・しいたけ・えのき・わかめ)
 

    よる  

ちょうど一年前の今頃は教習所へ通っていて、仮免を取ったか取らないかという時期だった。1月に運転免許を取得し、そろそろ運転も上達したか? というこの頃だが、今日、とんでもないミスを犯してしまった。まだまだだなぁ、と落ち込む午後だった。小回りの利く軽自動車がほしくなる。
数ヶ月前、今乗っている車を修理に出した際に代車として軽自動車を貸してもらった。「車の基本」というようなシンプルな在りように感心した。「いま、わたし、はしってます」「いま、わたし、かなりがんばってはしってます」という車の息づかいが聞こえてくるようで心地よかった。小回りが利くうえに維持費も安く、こんな思いをさせてくれるなんてなかなかいい奴じゃないか、と思った。
●生協の「鶏ごぼう団子」と大根の煮もの
●さつま揚げ
●ほうれん草のおひたし
●和牛のステーキの残り
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ

●みそ汁(にんじん・しいたけ・えのき・ねぎ)


12月8日   ひる   今日は夜には雪が降るそうで冷え込みが厳しい。S家の台所は極寒で料理を作っている間に冷え切ってしまうのか、お腹をこわしてしまう。思いきって「腹巻き」を導入することにした。
寒いときにはこれだ。小麦粉のトロ味が暖かい感じを与えてくれる。柚子がたくさんあるので仕上げに柚子の皮の千切りと絞り汁を上からかけてみた。
白菜と豚肉の重ね焼き
●ゆでブロッコリー
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ

●みそ汁(にんじん・しいたけ・えのき・岩のり)
 

    よる  

姪っ子が最近買った「Golf」に乗せてもらった。堅実な美しさと手応えのある乗り心地に感銘を受けた。「Golf」は夫がいつの日か買いたいと願っている車だ。軽自動車なんて消極的なことをいっていないで私も運転技術を磨かねばと思った。
生協の商品で「採れたていわしのすり身・冷凍」というのがある。これに刻んだねぎとごぼうとしょうがと卵と小麦粉を混ぜ合わせていわしのつみれを作った。(とても便利な商品だ)あとは油揚に卵を入れたきんちゃく(参考→卵の揚げ包み煮)と豆腐とありあわせの野菜を入れて、鍋にした。寒いときは鍋にかぎる。鍋には隠し味に「たたきつぶしたにんにく」を入れると旨みが増すのでおすすめです。
●いわしのつみれ鍋
●ゆでブロッコリー
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ
●さつま揚げ

天気予報のいうとおり雪が降っている。水気を含んだ重そうな雪だけれども、朝までには積もりそうだ。家のすぐ南にはかなりの広さの空き地がある。明日は雪の積もったその空き地を駆けずりまわろう。


12月9日   ひる   約束どおり雪の積もった空き地を駆けずりまわり、でんぐりがえしをしてからS家へ向かう。雪がなければ「ただのバカ」な光景だ。
S家の裏は竹やぶになっていてそのすぐ裏が道路になっている。雪の重みで竹がしなり道路が「竹のトンネル」になっていた。それはそれでいい風情なのだが、 なかには折れてしまった竹などもあり道路がふさがってしまっていた。

●鮭の塩焼き
●ゆでブロッコリー
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ

●みそ汁(にんじん・しいたけ・油揚・ほうれん草)
 

    よる  

昼食後、裏の道路をふさいでいる竹の雪はらいをした。 ホイルローダーでやってみたが効果がなく、じかに手で竹に積もった雪を振り落とすことにした。しなる竹にぶら下がって雪をはらい落として、その後、その竹のしなりを利用してほかの竹の雪をはらうということを思いついた。寒いのは苦手で、ただ寒いだけでは外に出るのも嫌なのに、雪というと楽しくなって黙々と雪とたわむれていた。楽しかった!!
肉じゃがに、しょうがのスライスを一緒に入れて炒め煮するとさわやかな香りが漂い、おいしい。
●フライパンで作る肉じゃが
●チャーハン(梅肉・しらす・万能ねぎ・乾燥わかめ)
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ
●みそ汁(さつま芋・にんじん・えのき・ほうれん草)
夕食後、S家から帰ってきてまた雪の積もった空き地を駆けずりまわった。午前と午後に私がつけた足跡しか残っていない。このへんは小学生の通学路になっていて今日はさぞ子供たちが暴れまくるのだろうと予想されたのだが、そうでもない様子だ。近頃の子供は雪遊びをあまりしないのだろうか。


12月10日   ひる   「お父さんが牛肉を買ってきたよ」とお母さん。先日に引き続きみごとな和牛だ。ちょうど去年のBSE(狂牛病)の騒ぎから一年たった。ちかごろようやく牛の値段も回復しつつある。
●牛肉のにんにく塩コショウ焼き(仕上げにオイスターソースを少しかける)
牛肉を炒めたフライパンにおいしそうな牛の脂が残っていたので、そこへ残りもののごはんを入れて炒める。
●牛肉味のチャーハン
●ゆでキャベツのサラダ
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ

●みそ汁(にんじん・しいたけ・さつま芋・ねぎ)
 

    よる  

まだ雪の残っている道を自転車を漕いで買い物に行った。冷気が腹にしみる。厚揚を煮て、ほくほくしたくなった。
●厚揚といんげん豆の煮もの
冷凍のシュウマイを電子レンジで加熱するときに、キャベツの千切りをしきつめた皿の上に冷凍のシュウマイを並べ、ラップをかけて加熱するとキャベツの水分でシュウマイがいい具合に柔らかくなり、シュウマイから出る旨みの汁でキャベツがほどよく味つけされる。という素晴らしい情報をどこかで読んだので試してみた。本当にそのとおりだった。
●「ふれあい食材」のえびシュウマイ
●きのことハムの入ったオムレツ
●お母さんの漬けた白菜
●キムチ
●「ふれあい食材」のワンタンスープ(大根・にんじん・しいたけ・ねぎ入り)


12月11日   夕方   夏の引っ越し以後、週に2日は「S家でのごはん作り免除デー」を設けてある。今日はその日だ。たまにはそんな日の食べものも紹介しよう。ひるは通常ご飯と和食だが、今日はS家で余っていた焼きそばを食べる。焼きそばの麺をほぐすときには決して水を入れないで、焦げめをつける覚悟で油だけで気長にほぐすと断然うまい。
昨日は二人揃って朝まで仕事をしていたので、起きたのが夕方になってしまった。のでビールも飲んだ。

●野菜たくさんの焼きそば
●ビール
 

    深夜  

「S家でのごはん作り免除デー」の日の夕食は毎回スパゲッティだ。夫が大好物であるせいもあるが、S家ではほとんどが和食なのでむしょうに食べたくなるのだ。毎回500g茹でる。
●カキとドライトマトと水菜のスパゲッティ
生野菜というのもS家ではほとんど食べない。だから、反動であたりまえのように食べたくなり作りたくなるのだ。サラダは酒が進むので好きだ。
●大盛りサラダ(トマト・アボガド・レタス・オリーブ)
●ビール→芋焼酎