父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2003/11月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
   

今年は畑や庭の作業に手を出し土地と親しんだせいか、寒くなってゆくこの季節も苦にならない。今は里芋とごぼうの風味に夢中になっている。少しずつ間引きして食べる小松菜も目の覚めるような旨さだ。

 

11月1日   ひる   地中では着々と大根が育っている。まだ直径5センチ、長さ20センチくらいの小ぶりだが、間引きしながら料理に使う。若い大根なので柔らかくやさしい味だ。
●千切り大根の酢醤油和え
●冬瓜と豚肉のオイスター炒め
●小松菜のおひたし
●しょうがの甘酢漬け

●みそ汁(里芋・大根・にんじん・しいたけ・小松菜)
 

    よる  

にんじんを見ていたら思い出した料理がある。私が料理に興味を持ち始めたものの、まだ何も出来なかった10数年前に読んでいた、桐島洋子の『聡明な女は料理がうまい』(文春文庫)に載っていたものだ。
にんじんを細い千切りにして、少しの油で炒める。ややしんなりしてきたら、ほぐしたタラコを加えて炒める。タラコの塩味だけで味つけ完了。好みでコショウをふるのもよい。不思議な組み合わせと食感だが、酒に合うのだ。彩りに万能ねぎのみじん切りを散らすと美しい。
●にんじんのタラコ炒め
●馬刺
●小松菜とわかめとじゃこのサラダ
里芋の煮もの


11月2日   ひる  

両親と一緒の食事時、日曜日はNHKの『のど自慢』を見る。本日のゲストは氷川きよし。前回見たときに、彼の歌声に驚いて食卓を片づける手を止めてしまった。それまで歌っていた素人さん達の歌声と比べてしまっただけではない。演歌にありがちな情感を漂わす歌い方ではなく、ただ声を聴かせるという歌いっぷりに心動く。まるで体が楽器のようだ。のびのびとはつらつとしている歌声を聴いて、嬉しい気分になってしまったのだ。
●がんもどきとごぼうの煮もの
●おでん
●小松菜のおひたし

●しょうがの甘酢漬け
●納豆

●みそ汁(大根・にんじん・しめじ・小松菜・わかめ)

 

    よる  

先週、友人宅で夕食をごちそうになった。自家製ベーコンや自家製酵母で作ったチャパティなどをごちそうになったのだが、この「きのこバターごはん」もそのひとつである。
●きのこバターご飯
●サラダ(小松菜・トマト・生ホタテ・ちりめんじゃこ
↑ドレッシングは粒マスタード、ポン酢醤油、オリーブオイルを混ぜて作った。これにそぎ切りした生のホタテ貝をしばらく浸けておき、食べる直前にサラダの上にかける。こうするとホタテにほどよく味がからんでいて旨いのだ。
●柿なます
●かつおの刺身


11月3日   ひる   S家の畑のほうれん草はまだ4センチくらい。やっとほうれん草だという見分けがつく形になってきたところだが、今日はご近所から一足先に大きく育ったほうれん草をもらった。甘くて柔らかい。
●ほうれん草のおひたし
●まぐろのわさび醤油・とろろかけ
●しょうがの甘酢漬け
●みそ汁(大根・にんじん・白菜・わかめ)
 

    よる  

午後に雨が降った後、急に冷え込んできた。寒くなると「鍋」の気分も盛り上がる。
ここのところ毎晩のように見ている『寅さん』も今日で24本目。全部で48作なのでやっと半分というわけだ。遅ればせながらこの夏にやっと『寅さん』の魅力に気がついた我々若夫婦。残りの24本も早く見たくてたまらない。
●鴨鍋(鴨肉・ねぎ・ごぼう・豆腐・えのき→うどん)
●焼き里芋の味噌添え
●小松菜のおひたし(ポン酢とゴマかけ)


11月8日   ひる   ●いかの明太子和え
●小松菜のおひたし
●ほうれん草のおひたし

●しょうがの甘酢漬け

●みそ汁(里芋・にんじん・豆腐・しいたけ・いんげん豆・ねぎ・わかめ)

 

    よる  

東京から友人が焼酎と松茸を持ってやって来た。
おりしも2日前に「○○○○」を仕込んだばかりである。友の前でめでたく披露となった。
夜もふけ、酔いも進み、話題は「大晦日のK-1、曙とボブ・サップの試合はどちらがどのように勝つか」となる。興に乗った我々は、東京に住む格闘技好きの別の友人に「どうなると思う?」と電話をかけた。彼は「しばらく考えさせてくれ」と言ったきり、連絡が途絶えた。
……なんとそれから2時間後、彼が妻子とともに車で我が家までやって来た。
100キロ離れた我が家まで遊びに来てくれた友人たちと、数年前まで東京の西荻窪で繰り広げられていたような夜を過ごした。
●ごぼうの甘酢漬け
●小松菜のおひたし(ごまだれポン酢)
●焼き里芋の味噌添え
●馬刺
●焼き松茸
●さつま揚げ
●きのこバターご飯
●湯豆腐
(豆腐・ねぎ・春菊)


11月9

  ひる  

昨夜我が家に泊まった友人たちと町営のY岡温泉に行った。その後、温泉近くのそば屋で天ぷら、ざるそば、モツ煮込み、おしんこでくつろぐ。

 

    よる  

11月にしては暖かい日が続いていてありがたいと思っていたが、友人たちを見送った後、北風が吹きぐっと冷え込んできた。これが本来の晩秋の気候なのだろう。暖かいうちに泊まりに来てくれてよかった、と思いながら真冬のような様子になった空を見上げる。
急いで投票を済ませると、大相撲九州場所初日が始まっている。
●小松菜のサラダ(カリカリじゃこのせ)
●きのこバターご飯
●チーズ


11月10

  ひる  

S家の台所ではストーブが欠かせなくなった。お父さんが買ってきた牛肉をいつものようにねぎと一緒に煮る。厚揚げとしらたきも一緒に煮た。ほぼ「すき焼き」だ。
●牛肉とねぎのすき焼き風煮もの+厚揚・しらたき
●ゆで白菜の酢のもの
●ほうれん草のおひたし
●しょうがの甘酢漬け
●みそ汁(里芋・大根・にんじん・しめじ・小松菜)

 

    よる  

急に10数度も気温が下がると体に応える。頭のてっぺんが冷えて痛い。「鍋」を食べざるを得ない。
●モツ煮込み
●小松菜のおひたし
(ごまだれポン酢)
●里芋のゆず昆布煮


11月13

  ひる   寒さは体には応えるが、冬野菜の旨みは増す。白菜、ごぼう、ねぎ… だんだん甘く深い味わいになる。
白菜と豚肉の重ね焼き
●餃子
●小松菜のおひたし
●納豆
●しょうがの甘酢漬け

●みそ汁(里芋・ごぼう・大根・にんじん・しいたけ・ねぎ・わかめ)

 

    よる  

『男はつらいよ』も29本まで見終えた。残りの19本も早く見たくてたまらないのだが、大相撲九州場所が始まっている。我が家では相撲放送をビデオに録画して夕食時に見ている。『寅さん』を見る時間がなくなってしまった。相撲は楽しいが、寅さんに会えないと寂しい。
●鮭粕汁(味噌仕立て)
●小松菜とブロッコリーとトマトのサラダ(カリカリベーコンのせ)
●おぼろ豆腐の冷奴

●辛子明太子


11月16

  ひる  

白菜が旨い。
白菜と豚肉の重ね焼き
●おでん
●小松菜のおひたし

●みそ汁(里芋・大根・にんじん・いんげん豆・しいたけ・ねぎ)

 

    よる  

○○○○の材料にヨーグルトを買ったが、大さじ1杯ずつしか使わないので使い切れない。そのまま食べればよいのだろうが、そんな機会もなく賞味期限が明日に迫った。近頃ずっと和食だったので、ヨーグルトを使う料理を思いつかない。そんな時はネットで検索だ。
「タンドリーチキン」と「ドレッシング」を作ることにした。
ためしてガッテン
』のサイトではヨーグルトが味噌にんにくと合うことを知った。「タンドリーチキン」のつけ汁(=にんにく、しょうが、カレー粉、ケチャップ入りヨーグルト)を舐めてみたところ、予想を遙かに超えた旨さに感激した。
●タンドリーチキン
●サラダ(小松菜・玉葱・トマト・チーズ)ヨーグルトドレッシング
●豆腐の卵とじ
(いちばん下までスクロールしてください)


11月17

  ひる  

S家の畑の採れたて大根は火の通りが早く、急いでいるときにとても助かる。まず大根を少しの油で炒め、挽肉と昆布を入れて醤油味で炒める。あとはフタをして大根の水分で蒸し煮にする。
●大根と挽肉と昆布の炒め煮
●厚揚げのしょうがあんかけ
●小松菜のおひたし

●豆腐の卵とじ
(ヨーグルト抜き)

 

    よる  

ヨーグルトのおかげで昨夜たどり着いた『ためしてガッテン』のサイトはめくるめく楽しさだ。まさに“ためして”みたいことのてんこ盛りなのだ。
今夜はこのサイトで見つけたピザを作ってみることにした。フライパンで焼くピザだ。我が家には電子レンジもオーブンもないのでピザ作りはあきらめていたが大発見だ。1時間の発酵を終え、ピザ生地が出来たところで気がついた… 我が家にはピザ生地を伸ばすめん棒がない。
何かに使えないかなぁ、と取っておいたファックス用紙の芯で代用した。
●ピザ


11月18

  ひる   ●豚汁
●焼き鮭・ポン酢醤油かけ
●厚焼き卵
●大根とにんじんのなます
●小松菜のおひたし
 

    よる  

風の吹かない今日、畑に残っている里芋をすべて収穫した。今年の里芋は大きくて豊作だ。夏に雨降りが続いたせいかはじめは水っぽかった里芋も、秋になって暖かい日が続いたおかげでおいしくなっている。里芋堀りは今年で3年目、だいぶ体に負担なく掘ることができるようになった。お母さん曰く「力よりコツだよ」
1メートル以上あった里芋の葉がすべて無くなり、畑の姿がぐっとさみしくなった。
何度か作っている「鴨鍋」だが、豆腐を入れるとさらにおいしい。きのこはしいたけよりもえのきがよいみたいだ。 作り方を少し改訂しました。
●鴨鍋
●ゆで白菜の酢のもの
里芋の煮もの
●小松菜のおひたし(ごまだれポン酢)


11月19

  ひる   昨夜の鴨鍋の残り汁で
●鍋うどん(ねぎ・セリ・生卵入り)
 

    よる  

春から夏にかけて生け垣に沿うように設置した、朝顔と夕顔の垣根を片づけた。もうすぐ植木屋さんが生け垣の手入れに来るからだ。寒くなってからは花は咲かないが、ツルや葉はまだ繁っている。“夏の間は楽しませてくれてありがとう”と、ややしんみりしながらも黙々と片づける。片づけたあとは急に寒々しくさみしい風景なったが、ゴミは大きなビニール袋に7つ分、タネもたくさん採れた。昨日に続き、体を使う単純作業は心地よい。
と思っているところに、チャルメラがやってきた。外は暗くなり寒いので、軽トラックの屋台から湯気がモクモクとあがる情景がきわだつ。わくわくする風情だ。
●醤油ラーメン
いつもお世話になっているご近所さんが「チャンジャ」(鱈の胃袋をキムチの薬味に漬けたもの)を持ってきたくれた。もう一日寝かせようと思っていた○○○○を飲むことにした。さすがにキムチ味に合う。そして、梨もキムチ味に合う。
●チャンジャ
●餃子
●セリときのこのごま和え
●ゆで白菜の酢のもの
●梨