父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2003/12月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
   

毎日の移動を自転車でしている。12月に入った近頃では北西から吹く風が強くなり、漕いでも漕いでも前に進まずに困ることもあるのだが、自転車に乗っていると風景を堪能できるのがよい。
東に赤城山、西に榛名山。風が強いほどくっきりと見える。山の中腹に建ち並んでいる家のひとつひとつまでもが見えるほどだ。晴れ渡り
もっと風が強くなると、北の子持山、その向こうの武尊山、谷川岳、遠く南の秩父の山々も見える。東西南北の山が全部見えると、大パノラマの中にいるようで爽快だ。
広い空には雲。さまざまな形だ。
走りながら見る道路の左右。稲の刈り取られた乾いた田んぼに並ぶ藁の山。畑にはブロッコリー、レタス、白菜、大根、ほうれん草、ねぎ、春菊。旨そうに存在している。

自転車は楽しい。

 

12月5

  ひる   ●鶏肉の卵とじ
●ゆでブロッコリー
●小松菜のおひたし
●納豆
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・大根・にんじん・ごぼう・しめじ・ねぎ・わかめ)
 

    よる  

ご近所からカリフラワーと大量のセロリをもらった。カリフラワーで
●カリフラワーのピクルス
を作り、セロリの茎で
●セロリのナンプラー漬け
を作る。残った大量のセロリの葉をどうしようか… 食べきれないりんごとヨーグルトがある。そうだ、カレーだ。
●カレーライス


12月6

  ひる   ●カレーライス
●カリフラワーのピクルス
 

    よる  

○○○○の副産物で粕汁を作る。暖まる。去年までは冬を憂鬱な季節だと感じていた。冬ならではの楽しみや旨さがあることに気づく間もなかったのだろう。
●鮭粕汁(味噌仕立て)
●厚揚げのしょうがあんかけ
●大根とあじのなます
●お母さんの白菜漬け


12月7

  ひる  

赤城山の一番高いところが白く光っていることに気がついた。雪が積もっているのだ。あっという間に12月だ。この時期から、S家にいくつもぶら下がっているカーテンを一日に一枚ずつ洗うことにした。今年こそ、あわただしい年末にむやみに焦ることを減らしたいのだ。
●大根と豚肉と昆布の炒め煮
●小松菜のおひたし
●エビシュウマイ
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・にんじん・しいたけ・しめじ・ねぎ)

 

    よる  

フライパンで焼ける ためしてガッテンのピザ をあれから何度か作っている。ピザ生地を練るときに砂糖とオリーブオイルを加えた方が、生地が固くなりすぎずによいようだ。
●ピザ(トマトソース・玉葱・ベーコン・しめじ・オレガノ)
こんな季節に我が家の薬味畑のフェンネルが再び繁ってきた。白身魚を焼くときにフェンネルを添えるとキリリとした風味になるのだ。
●銀むつの香草焼き
(参考●鯛の香草詰め塩焼き・にんにくオリーブオイル味
●カリフラワーのピクルス


12月8

  ひる   早々と換気扇の掃除をした。ひどい油汚れには「重曹」がよい。油汚れに重曹の粉を振りかけ、指でこすると、ポロポロと面白いくらいに油汚れが落ちてゆく。洗剤と違って手も荒れないうえに排水も環境によい。
重曹を常備しておくと「ふとホットケーキを食べたくなったとき」にも役立つ。小麦粉と重曹と卵と水と牛乳を混ぜてフライパンで焼く。バターを混ぜ込むとよりおいしい。今の時季、ゆずの皮の千切りを混ぜ込むとさわやかだ。
●牛肉とねぎのすき焼き風煮もの
●小松菜のおひたし
●ほうれん草のおひたし
●千切り大根の酢醤油和え
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・にんじん・大根・しめじ・白菜・わかめ)
 

    よる  

午後、低い太陽が照っている。谷川岳のてっぺんの雪が黄金色に輝いていた。
幸せなことに、S家の畑には笑ってしまうほどたくさんの長ねぎがある。例年、食べきれずにいたが、この冬は積極的に食べるようにしたい。土鍋に関西風うどんつゆを作り、ぶつ切りにした大量のねぎと短冊切りにした大根としめじを入れて、仕上げにゆずの皮の千切りを散らす。
●ねぎ鍋

●馬刺
●里芋のゆず昆布煮
●ホットケーキ


   

今年は去年に比べるとずっと暖かい。それでもここ数日でいよいよ本格的な冬になってきたようだ。風がさらに強く冷たくなった。底冷えが厳しくなった。
野菜の収穫が進み、畑の姿を変えてゆく。ほうれん草が寒そうに地面にへばりついている。大根の葉や白菜の表の葉は乾燥し、ねぎだけが元気そうに空に向かって並んで立っている。

 

12月10

  ひる   ●鮭粕汁(味噌仕立て)
●お母さんの白菜漬け
●とろろご飯
 

    よる  

先月ご近所さんに「チャンジャ」をもらった。お礼に○○○○を作って持っていった。すると彼はいつもの笑顔をさらにゆるめて、
「いやぁ〜、実はウチでも作ってるんだよ」
と言った。どうやら一族でカメに大量に仕込んでいるらしい。「飲みかけで悪いんだけど持っていきなよ」といただいたものは度数が高く、飲むととたんにクラッとした。
●鴨鍋
●厚焼き卵
●カクテキ
●昆布としょうがの佃煮
●お母さんの白菜漬け


12月11

  ひる   ●おろし豚しゃぶ
●ゆでカリフラワー
●お母さんの白菜漬け
●豆腐とねぎの卵とじ汁
 

    よる  

寒くなってきた。底冷えがして、ストーブをつけてもなかなか部屋が暖まらない。こんな時は粕汁を食べて暖まるのがよい。
●豚粕汁(味噌仕立て)
●大根のとろろ昆布煮
●カクテキ
●昆布としょうがの佃煮


12月15

  ひる   ●白菜と鮭の味噌蒸し煮
●おでん
●目玉焼き
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・大根・にんじん・ねぎ・しめじ・しいたけ)

 

    よる  

土鍋の汁でほどよく煮えた暖かい豆腐の旨さといったらない。そんな豆腐を食べたくて、今夜も鍋とする。
●ねぎ鍋鶏肉団子・豆腐・しめじ・大根)
●厚焼き卵
●昆布の酢醤油漬け
●粕漬け(茄子・きゅうり・しょうが)


12月16

  ひる  

昨夜はカタカタカタ、パラパラパラという激しい音で何度も目が覚めた。カタカタカタは強い風で雨戸が鳴る音だが、パラパラパラというのはまるで砂利でも降っているかのような音だ。気になって確かめたくとも布団から出られずに朝になり、外に出ると地面は濡れているが太陽が照っている。遠くに目をやると赤城山や子持山の上半分が雪で白くなっている。きっとこの辺りは氷に近い雨が降っていたのだろう。
今日は風が冷たく、冷え込みが厳しい。
●牛肉とねぎのすき焼き風煮もの
●紅白なます
●ほうれん草のおひたし
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・大根・豆腐・ねぎ・しめじ)

 

    よる   今夜もまた、豆腐を食べたくて鍋とする。薬味畑に生えてきたフェンネルが今夜の冷え込みで凍ってしまうと惜しいので使ってしまおう。
●モツ煮込み

●銀むつの香草焼き
(参考●鯛の香草詰め塩焼き・にんにくオリーブオイル味
●粕漬け(しょうが)
●とろろご飯

12月17

  ひる  

お父さんがステーキ肉を買ってきた。今日の肉は見事なサシが入っていて柔らかく、このうえなく旨い。しかも大きい。食後しばらくは体が疲れてしまった。野菜や魚やほかの肉と違い、牛肉を食べ過ぎるとぐったりするのはなぜだろう。それでも、あの味を思い出しては一日中恍惚とした気分だった。
●牛肉のステーキ・おろしポン酢添え
里芋の煮もの
●紅白なます
●ほうれん草のおひたし
●お母さんの白菜漬け
●豆腐とねぎの卵とじ汁

 

    よる   夜は野菜たっぷりの鍋だ。
●ねぎ鍋(里芋・しめじ・豚肉)
●ホタテのマリネ

12月18

  ひる  

着飽きたフリースを縫ったり切ったりして腰巻きのようなスカートのようなものを作った。見た目は不憫だが、腰と尻が暖かいと快適である。セーター1枚分の暖かさを感じる。
●大根と牛肉の煮もの(参考●大根と豚肉と昆布の炒め煮
●紅白なます
●ほうれん草のおひたし
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・大根・にんじん・しいたけ・ねぎ)

 

    よる   今日もまた豆腐を買ってしまった。大量のねぎと一緒に鴨鍋だ。
●鴨鍋
●千切り大根の酢醤油和え
●厚焼き卵