父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2004/7月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
   

長いこと猛烈に暑い日が続いている。こんな暑さの中、個展に足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。制作中や会期中に低迷を極めていた体調も個展が終わったらすこぶる良くなってきました。

 

7月8日   ひる  

ギャラリー檜に展示した作品の一部を西荻窪のビストロさてに展示することになり、個展が終わってもしばらく東京にいる。
全国的に暑いのだろうが、東京は人が多いだけあって泣きたくなるほどの蒸し暑さだ。吉祥寺で買い物をし、気がついたら鰻屋に入っていた。気がついたら生ビールとうな肝の串焼きを注文していた。
●生ビール
●串焼き
●うな丼
●みそ汁(しじみ・ねぎ)

 

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12日ぶりに群馬へ帰ってきた。高速道路を走っている時、前方に稲光がちらちらと見えた。家に着くやいなや、雷雨となった。雷のお出迎えに“群馬に帰ってきたのだなぁ”と実感する。
●牛タンの塩焼き
●トマトとカッテージチーズのサラダ
●ゆでいんげん豆
●ゆで卵
●韓国のり


7月9日   ひる  

S家へ向かって自転車で走る。久々に触れる馴染みの風景だ。稲もトウモロコシもぐっと伸びている。
お父さんがたくさんの牛肉を買ってきた。さっそくありつける牛肉に“S家に帰ってきたのだなぁ”と実感する。
●牛ヒレ肉のステーキ
●さらし玉葱の酢醤油かけ
●きゅうりの塩もみ
●しょうがの甘酢漬け
●ぬか漬け
●みそ汁(じゃが芋・にんじん・茄子・玉ねぎ)

 

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私のアトリエは暗い。個展の時、画廊に展示された作品を眺めてそう感じた。
照明を増設する前に、真っ白な布を壁に張り巡らせてはどうかと思いついた。だらだらと汗の流れる蒸し暑い午後、さっそく作業に着手する。

そうしているうちに、猛烈な雷雨がやってきた。嵐だ。雨が横方向に降っていた。ひょうも降った。群馬の気候は“夏の雷”“冬のからっ風”と、なんと荒々しいことか。
雷雨の後は涼しい風が吹いてきた。壁の一部が真っ白になっただけで、ずいぶんと明るくなった。
●馬刺
●冷や奴(梅ねぎ)
●トマトとカッテージチーズのサラダ
●韓国のり

●ざるそば


7月10日   ひる  

S家へ向かって自転車で走る。昨日の激しい雷雨の爪痕だろう、ある畑では一面のトウモロコシがなぎ倒されていた。
●牛ヒレ肉のステーキ
●ポテトサラダ
●茄子ときゅうりの塩もみ
●ぬか漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・いんげん豆)

 

    よる  

「雷は三日続くからねぇ」とお母さんが言っていたが、確かにそうだった。本日も雷。
●冷や奴(梅ねぎ)
●納豆の揚げ包み焼き

●焼きトマトと卵の炒めもの
●辛子明太子
●韓国のり


7月11日   ひる  

牛ヒレ肉は食べきったが、すき焼き肉がまだある。じゃが芋の季節になってきた。
●フライパンで作る肉じゃが
●さらし玉葱の酢醤油かけ
●きゅうりの塩もみ
●納豆
●ぬか漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・しいたけ・あおさのり)

 

    よる  

長いこと家を空けていたので、我が家の庭には手をつけるのが嫌になるほどの雑草が生い茂ってしまった。
しかし、草むしりの作業を始めると楽しくなってくる。私は体を動かす単純作業が好きなのだ。
生い茂った雑草のなかにキュウリらしき苗が育っているのを発見した。花もいくつか咲いているので、実もなるだろう。実はこのあたりには冬の間、生ゴミを埋めていたのだ。
アサガオの垣根を延長し、よしずも新調した。気持ちがよい。
●銀むつの香草焼き
(参考●鯛の香草詰め塩焼き・にんにくオリーブオイル味
●焼き茄子の酢醤油漬け
●トマトと大葉のサラダ
●きゅうりとクラゲの酢のもの
●きゅうりの塩もみ
●焼きそば


7月12日   ひる  

しつこいようだが、今日も牛肉だ。
●牛肉とねぎのすき焼き風煮もの

●枝豆
●ぬか漬け
●みそ汁(じゃが芋・にんじん・茄子・枝豆)

 

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久々の曇天。東京にいる間ずっと気になっていた、じゃが芋の収穫を決行。シャベルで土を掘る。黒い土の中から姿を現すじゃが芋は、黄金色に輝いているように見える。
夕方は我が家に戻り、アサガオの垣根を延長する作業だ。夢中になって続けていると、暗くなってきた。夏の夕方から夜へ移りゆく光景やその中を走る自動車のヘッドライトを見ていると『となりのトトロ』を思い出す。
食卓も夏だ。
●冷や奴(梅ねぎ)
●枝豆
●焼き茄子とオクラの酢醤油びたし
●トマトとカッテージチーズのサラダ
●きゅうりの塩もみ


7月13日   ひる  

畑から採れる茄子はこっくりとした濃い味がする。
あまりに暑いので、みそ汁に針しょうがを加えてみた。さわやかだ。
●ゆで茄子・ゆでいんげん豆
●うなぎの蒲焼き
●ぬか漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・枝豆・わかめ・しょうが)

 

7月15日   ひる  

5月に“15日間連続カレー”というのをやった。
ご近所の農家から新たまねぎを大量にもらったこともあり、毎日毎日たまねぎを刻み、炒め、つぎ足した。この作業で腱鞘炎になったものだ。そして日替わりで鶏肉や鶏皮、牛スジ、茄子などを足し、チェコに住む友人からいただいた、日本で手に入るものとは比べものにならない、香りの活きたスパイスを加えていったそのカレーは、実に深みのある味に移ろっていった。
あれから2か月、S家の畑からもたまねぎの収穫があったので、再び連続カレーを試みることにした。
●カレーライス・二日目
●トマトとカッテージチーズのサラダ
●お母さんのらっきょう漬け

 

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今日も大変暑い。午後、曇ってきたのを見はからい、畑へ出かけた。茄子ときゅうりの収穫だ。食べ頃の大きさを見つけてはもぎ取り、袋に入れてゆく。収穫をし終えて驚いた。持参した袋からはみ出すほどの大漁だ。
たくさん採れたきゅうりで、ピクルスを作ることにした。●きゅうりのピクルス
●冷や奴(梅ねぎ)
●蒸し茄子・中華だれ
●蒸しいんげん豆

●モロヘイヤのおひたし
●カレーライス・二日目
●お母さんのらっきょう漬け


7月16日   ひる  

S家から私の実家へのお中元はもちろん牛肉だ。私の実家へ贈られるものなので、私は食べることはないのだが、話によるとサシのたくさん入ったとびきりの上物らしい。そんな、いい思いをしている私の実家から、上等そうなうなぎが届いた。
●うなぎの蒲焼き
●焼き茄子とオクラの酢醤油びたし
●さらし玉葱の酢醤油かけ
●ぬか漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・しいたけ・しょうが)

 

    よる  

暑い時期、ビールを呑みながらポテトサラダをつまむのは楽しいものだが、ポテトサラダを作る行程は汗だくだ。茹でるのはもうごめんだ。と思うのだが、じゃが芋には茹でるという行程がつきまとう。
●スモークサーモンのポテトサラダ
●トマトとカッテージチーズのサラダ
●モロヘイヤのおひたし
●きゅうりのピクルス

●お母さんのらっきょう漬け

●カレーライス・三日目(大量の茄子を輪切りにし、味つけしながら炒めて投入)


7月17日   ひる  

近頃、明け方に目が覚めてしまう。去年までは、目が覚めてもそのまま眠っていたが、今年からは目が覚めるとトイレへ行ったり、お茶を飲んだりして、早朝のひとときを過ごしてしまう。歳をとった証拠だろうか。
●カレーライス・四日目
●ゴーヤーとクコの実の酢のもの
●お母さんのらっきょう漬け
●きゅうりのピクルス
先日、庭にキュウリらしき
苗を発見した(7/11)と書いたが、どうやら冬瓜のようだ。確かに、冬瓜を調理した後の生ゴミを埋めた記憶がある。あんなに大きく育つのだろうか。

 

    よる  

気温が36℃だの37℃だのになる日が続いている。新聞の気象欄を見て気づいたのだが、ここは沖縄よりも暑いのだ。
今日もまた、汗だくになりながらじゃが芋を調理する。
●じゃが芋の香味焼き
を作ったフライパンで、そのまま鶏皮を焼く。こんがりと焼けた鶏皮を細く切り、ポン酢醤油をかけて食べる。おいしいを超えて、旨ぇ。牛肉よりも鶏皮の方が断然旨ぇ。
●焼き鶏皮のポン酢醤油かけ
このようにして焼いた鶏皮の半分は、カレーに入れる。皮だけでなく、鶏肉も加える。
●カレーライス・四日目
●きゅうりのピクルス
●お母さんのらっきょう漬け
●煮卵
●冷や奴(梅ねぎ)


7月18日   ひる  

朝刊の天気予報欄を見ておののく。“前橋・38℃”。
●茄子とピーマンと牛肉の炒めもの
●しょうがの甘酢漬け
●ぬか漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・しめじ・オクラ・あおさのり)

 

    よる  

大相撲名古屋場所がやっと終わった。
毎場所、相撲放送を中入後からビデオに録り、晩酌時に見ている。取組だけを見れば満足なのではないのだ。土俵入りや仕切の時間などを含めた、相撲全体に流れる空気を味わうのが好きなのだ。楽しくてしょうがない。しかし、日々2時間。それが15日間も続くと、体がどっと疲れてしまうのだ。「明日から相撲見なくていいんだぁ」と思うとホッとするのも事実。その一方で、来場所が楽しみで「明日からでもやってくれ」とも思う。来場所、白鵬がどうなるんだろう、と思っただけで興奮。私も15日間体力がもつように精進せねばならない。
●焼き茄子の酢醤油漬け
●カレーライス・五日目
●きゅうりのピクルス
●お母さんのらっきょう漬け
●煮卵


7月22日   ひる  

3日ほど東京へ行っていた。この頃の東京は“39.5℃になった”とニュースになるほどの、壮絶なる蒸し暑さだった。その一方で、どこへ行ってもクーラーが利きすぎている。夏の初めに素敵な下駄を買ったので、いつでも履いて出かけたいのだが、下駄ばきでクーラーの利いている場所にいると足先がすぐに冷えてしまい、5分と持たない。残念だ。
すっかり体調を崩してしまい、うなぎの出番だ。
●うなぎの蒲焼き
●ゆで茄子
●塩トマト
●きゅうりの塩もみ
●きゅうりのキムチ
●しょうがの甘酢漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・しめじ・オクラ・あおさのり・針しょうが)

 

    よる  

吉祥寺でチーズ(クミン入りゴーダチーズ、ブルーチーズ)と半生ドライトマトのオリーブオイル漬けを買ってきた。どれも旨いのである。ビールに合うのである。ことに、半生ドライトマトのオリーブオイル漬けは、目の覚めるような味わいだ。太陽の薫りがする。
そういえば、我が家にも買い置きしたドライトマトがあったはずだ。と、取り出してみると、賞味期限が切れていた。後生大事にしすぎたのだ。手だてを打たねば、と、ネットでドライトマトのオリーブオイル漬けの作り方を検索し、すぐさま実行した。これは後日活用しよう。
●チーズとドライトマトの盛り合わせ
●まぐろとアボガドのサラダ
●枝豆
五日目まで食べ続けたカレーは、留守中の三日間、冷蔵庫で寝かしておいた。そのせいか、味に深みが感じられる。
●カレーライス・九日目
(炒めた玉葱と茄子を加える)
●きゅうりのピクルス
●お母さんのらっきょう漬け

我が家の庭からオクラが2本収穫された。留守の間に花が咲いていたのだろうなぁ。
●ゆでオクラ


7月23日   ひる   『ためしてガッテン』で放送されていた枝豆の茹で方を、昨夜、ためしてみた。茹で上がりの色は驚くほど鮮やか。豆の旨味も強い。なによりも、沸かす水が少量で済むということは、ガス代の節約になる。これは嬉しいではないか。これからはこれでいこう。
●枝豆
●カツオのたたき
●塩トマト
●しょうがの甘酢漬け
●ぬか漬け
●みそ汁(にんじん・茄子・しめじ・しいたけ・いんげん豆)
 

    よる  

本日もまた、驚くべき茄子の収穫量。スーパーのカゴに山盛りだ。茄子の食べ方はなんといっても焼き茄子とオクラの酢醤油びたしが最高なのだが、目先を変えてラタトゥイユにしてみた。カレーライスの日々が始まってから、我が家の食卓は洋風続きである。
●ラタトゥイユ
●チーズとドライトマトの盛り合わせ
●カレーライス・十日目(炒めた玉葱と大量の茄子、鶏肉を加える)
●きゅうりのピクルス
●お母さんのらっきょう漬け
●煮卵


7月24日   ひる  

我が家の庭では、レモンバームが繁殖中だ。となりに植えられたアサガオをおびやかしている。
昨夜、大量の茄子を入れたカレーは、茄子からたっぷり水分が出たせいか、タイカレーを彷彿とさせるような爽やかなカレーだった。爽やかついでに、あり余っているレモンバームをたっぷり加えてみた。
●カレーライス・十一日目(レモンバームを加える)
●きゅうりのピクルス
●お母さんのらっきょう漬け
●ラタトゥイユ
●塩トマト大葉のせ

 

    よる  

もう何日も雨が降らない。毎日、夕方になると庭の植木や作物や道路に水をまく。すると少しは涼しい風が吹いてくるのだ。水まきついでに、ホースの口をシャワーにして天に向け、自分にも水をかけてみる。気持ちいいのだ。そばを通りかかった小学生が、見て見ぬふりをしていたけれど、気にしないのだ。
太陽の薫りがするドライトマトを食べて思いついた。たくさんある茄子を“日干し”してみてはどうだろうか。
午後、茄子とズッキーニ、パプリカを薄く切り、ザルに並べて干した。
夕方、半生に干された茄子をつまみ喰いしてみた。甘いのだ。滋味ある旨さなのだ。
雨の降らない暑い晴天が続いている。これを活用しなくては。明日からも干すことにしよう。
日干しした茄子、ズッキーニ、パプリカとドライトマトのオリーブオイル漬けを炒めてみることにした。
●日干し夏野菜の炒めもの
●ニシンのマリネ
●チーズとドライトマトの盛り合わせ
●カレーライス・十一日目
●きゅうりのピクルス
●お母さんのらっきょう漬け
●煮卵


7月25日   ひる  

昨日「野菜を干すぞ」と意気込んだのに、今日は曇り空。そして、とても蒸し暑い。
●さばとトマトのオーブン焼き
●焼き餃子
●塩トマト
●きゅうりの塩もみ
●きゅうりのキムチ
●卵入りとろろ芋
●みそ汁(にんじん・茄子・しいたけ・オクラ)

 

    よる  

午後、雷が鳴り出した。期待していたほどの量ではないが、雨も降った。とたんに気温が下がり、肌寒くなった。いつもは焼酎をロックで呑んでいるのだが、お湯割りにしてしまったほどだ。
●馬刺
●焼き茄子とオクラの酢醤油びたし
●ゴーヤーの肉詰め
●スモークサーモンのポテトサラダ
●冷や奴(梅ねぎ)
●煮卵