父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2005/4月
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いつまでも寒い今年の春だったが、4月に入り数日が経つと一気に暖かくなった。するといっせいに花が咲き出した。水仙、菜の花、こぶし、芝桜、白木蓮、チューリップ、桜、タンポポ、紫木蓮…。花、花、花。花だらけ。あの長かった寒い間にも、植物は花を咲かせる準備をしていたのだと思うと感慨深い。
暖かくなったので、創作意欲もぐんと増している。そして食欲も。

 

4月18日      

 
 

都会では“菜の花”という名前で売られていただろうか。こちらでは“手で欠いて摘み採る”ことから“つみ菜”とか“かき菜”と呼ばれている。写真は、小松菜のつみ菜だ。
ほどよい苦味が爽快な旨さ。茹でてから辛子醤油や辛子酢みそなどで食べるのが一般的だが、我が家では辛子+マヨネーズ+ポン酢醤油をよく混ぜたものをかけて食べることが多い。
日々ぐんぐんと伸びているので、日々ポキポキと摘んで、日々もりもり食べている。採り放題、食べ放題なのが嬉しい、今の時季だけの味だ。

●生トマトとツナとオリーブのスパゲッティ


4月19日       外にいると気持ちのよい季節だ。畑や庭でめざましい成長を遂げている雑草を引っこ抜く。庭の植物の生長を嬉しげに眺めている母の話に聞き入る。人間の数倍もそりゃーもう快適このうえないといった風情の我が家の猫たちにちょっかいを出す。思えばこの時季はまだハエや蚊などの虫がいないのだ。だからなおさら快適である。
そして、冷や奴を食べたくなるのである。

●冷や奴(梅ねぎ)
 

4月21日       そうこうしているうちに、S家の裏の竹藪に、たけのこの姿が見えだした。ここにも、あそこにも、あ、こっちにも…。母と二人で嬉々としてたけのこを見つける。今年は豊作かもしれない。

●たけのことわかめの煮物