父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2005/12月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
   

 
 
ギャラリー&バーKajimaの個展 にいらしてくださった皆様、ありがとうございました
 

 

 

 

個展が終わった。
このたびの会期は3週間。長〜い長い旅をしてきたようだ。
気持ち充足。体ヘロヘロ。心地よい疲労。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
私の作品と私はいろいろな人と出会った。いろいろな話をした。
とてもありがたいそれらを咀嚼して、そして、それらを置いて、また、あたらしい旅に出るように進んでゆきたい。ぐんぐんと進むか、うろうろ歩くか…。

気づけば12月になっている。

 

12月1日      

S家の土間に、大きな段ボール入ったいただきもののリンゴがわんさとある。食べ切れそうにもない量だ。
個展に来てくれたまた別の友人がくださった大きなカリンがあるので、ワイン、砂糖、クローブ、シナモン、シェリー酒とともに煮てみた。台所にさわやかで暖かく甘い香りが漂った。数時間冷やしておくと、飲んだ後のデザートに最適な味となった。

●かぶのとろ煮

 

12月2日      

寒い。鍋だ。

●鴨鍋(シメはご飯とともに 参考●鶏の旨み鍋

 

12月4日      

ホームページの『作品works』の更新ため、個展の際に撮影した写真の処理に時間を取られている。
作品のページを作るのは一年ぶりだ。作業の仕方を忘れてしまっているので、なかなかはかどらない。
そして、もう終わってしまった個展の作品を長い時間見ているというのは、過去をふり返っているようで気持ちがしっくりこない。あぁ、早く終わらせて、早く前に進みたい。

●大根と豚肉と昆布の炒め煮

 

12月6日      

個展で東京に行っていた間、ほとんど料理を作っていなかった反動か、近ごろ料理を作るのが楽しくてならない。
あれこれと作りたくなり、買い物へ出かけては食材を買いすぎ、それらを使って作りすぎ…食べすぎ…飲みすぎ…。

●れんこんの梅煮

 

 

 

 

冬の日射しは部屋の奥まで射しこむ。よってホコリがとても気になる。
なのでほぼ毎日、掃除に躍起になっている。今年はずっと制作に忙しくしていて、ちゃんと掃除をしていなかったのだなぁ、と思い知らされるほどの充実したホコリと汚れが収穫される。
掃除をすると物理的にきれいになるし、精神も清められるような気がする。
捨てて、片づけて、清めて…。そうしていると、次に新しいなにかを始める
、または新しいなにかを受け入れることができるような「空きスペース」ができてくる気がする。

 

12月19日      

相変わらず料理を作ることが楽しい日々である。商店に並ぶ品々を見てわくわく。畑へ収穫に出かけてはわくわく。きっと冬という新しい季節が始まったばかりだからであろう。大根、ねぎ、ごぼう、かぶ、白菜、ブロッコリー、きのこ、柚子……。旨い。

●わかめ湯豆腐

 

12月20日      

この冬は寒さが厳しい。
雪がもう何度、山の方から吹き飛んできたことだろう。
夜になると窓の結露が凍りつき、窓が開かなくなる。この家へ越してきて4度目の冬だが、こんなことは初めてだ。

●かぶのとろ煮

 

12月21日      

油絵を描くには、冬は夏より断然だめだ。
乾きが遅い、ホコリが気になる、寒さで体がこわばっているせいか“伸び伸びさ”の欠けた固いものができてしまう。油絵を描いて十数年の経験でそう痛感している。
だがこの冬は、だからこそ、寒い冬の間に油絵を描いてみたいと思っている。
これまでは、人によく言われる「立石有美作品の特徴は暖かさだ」ということを気にしていたのかもしれない。寒さによるぎこちなさが現れてしまってもいいのではないか。どのようになるかわからないけれども、カーンと描き放ってみたい。
今日は久々にキャンバスに向かった。といっても地塗りだ。それでも、キャンバス、絵の具、筆に触れていると爽快で充実した気持ちになる。

●ひき肉とかぶの葉のスパゲッティ

 

12月22日      

とはいえ、年末は雑用が多く、なかなかキャンバスに向かう時間が取れないものだ。今日は窓の外に積もった雪を眺めつつ、年賀状の宛名書きを少しづつ始めた。

●鶏の旨み鍋

 

12月23日      

部屋の掃除をしていたら、去年末に書きかけていた年賀状が出てきた。出すのを忘れている。今年は気をつけよう。

●ぬるぬるきのこ鍋

 

12月31日      

年賀状を書いて、掃除して、餅をついて、買い出しをして、掃除して…せわしい年末を駆け抜けた。これから、お酒を呑みながら料理を作り、今年が終わる。
皆さま、今年もお世話になりました。
来年もよい年となりますように。