父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2006/12月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
12月1日      

小品展に出品する作品が乾き上がり、サインを入れて、梱包して、発送完了。
ほっとひと息。とたんに猛烈な睡魔がやって来る。気持ちが
油断して、いかにも風邪をひきそうだ。

白菜と豚肉の重ね焼き
(←少し修正しました)

 

12月3日      

畑の里芋をようやく掘りきった。
畑の気温は一週間前とまるきり違う。ぐっと冷え込んでいる。家に着く頃には体が芯まで冷えて、ヘロヘロになっていた。

●小松菜のおひたし(ごまだれポン酢)

 

       

参加している展覧会が開催中。総勢42名の42作品。見応えあります。

 Gallery Bar Kajima 五周年記念展
 12/4(月)〜12/29(金)
 
 
くわしくはこちら

 
 
       



名月赤城山

 

     

12月の半ばは、数々の展覧会を観に、ライブを聴きに、東京へ出かけた。
それぞれのそれぞれな表現に出会うことは、なんとも楽しく幸せだ。滋養を得るようである。
来年もまたいろいろな表現を観たり聴いたりできますように。

 

12月13日      

昨日、ここ数年分の未発表作(失敗作と思われる)の幾枚かのキャンバスを思い切って木枠から剥がした。取っておいて加筆してもいいのだが、また一から始めればいいのだという気持ちの方が強くなったのだ。
今日は剥がしたキャンバスを庭で燃やした。火事のような黒い煙がたち上った。
「あぁ、ケミカル」
環境に済まぬと思いつつも、たき火は快感である。

S家周辺地域の半分は農業地域のせいか、たき火を禁止されていない。
ときおり、燃やしてはいけないもの(ビニールやゴム)を大量に燃やしている臭いが地域一帯に充満することがあるのだ。

白菜と豚肉の重ね焼き

 

12月17日      

東京の実家の年賀状用のイラストを描く。すっきりしたいいものができた。

夜はこの地域の『敬神婦人部』なるものの集会に出席した。どうやら私は、数年に一度持ち回りで回ってくる、隣組の代表らしい。来年の4月からの一年間、毎月の神社の公会堂の掃除と草むしり、4月のお祭りのお世話、暮れの大掃除、1月のどんど焼き祭りの豚汁作り…などに駆り出されるらしい。

里芋の煮もの

 

12月18日      

S家の竹やぶ裏の道に降り積もったケヤキの葉を掃く。熊手、竹ほうきで落ち葉を集め、箕を使って空いた牛の餌袋に落ち葉を詰めてゆく。本当はこの落ち葉を燃やしてしまうと爽快なのだが、今日は風が強いのでたき火は断念した。こうやって袋に詰めてとっておくと、いずれ畑の雑草除けや冬の低温対策・夏の高温対策に使えるのだ。
始めてみると、見た目から想像される量をはるかに超える大量の落ち葉だった。体が暖まり、道がきれいになり、気持ちのいい作業だ。しかし、作業途中から「もしや」と危惧したとおり、翌日からひどい腰痛になった。

●まぐろとアボガドのサラダ

 

12月19日      

数日前にキャンバスを剥がした木枠に新しくキャンバスを張る。久しぶりのキャンバス張りで、今度は両腕が筋肉痛となる。

●厚揚とねぎのさっぱり鍋

 

12月20日      

張ったキャンバスに地塗りを施す。真っ白になったキャンバスはこのうえなく美しい。
ここにこれから、この美しい真っ白を超えるようなものを描かねばならぬのだ… と思うと、ため息が出たり、やる気が出たり、気持ちが引き締まったり、なんともいえない感触がおとずれる。

●かぶのとろ煮

 

12月22日      

我が家の年賀状用のイラストを描く。なんとも楽しい作業であった。なかなかの出来栄えに笑みがこぼれる。が、印刷所に出して仕上がりが12月29日だそうだ。あぁせわしくなりそうだ。

●ぬるぬるきのこ鍋

 

12月25日      

近所の商店の親父さんが漬けた沢庵が店頭に姿を現した。「あぁ、いよいよ冬だな」と感じる。
この冬はずいぶんと暖かいのでそんな気はしないのだが、もう年末なのである。
これから、大掃除、餅つき、年賀状書き、お正月…など、せわしく忙しくなるのだ。

そして近所の商店・鮮魚部門の息子さんのアッパレな仕入れにより、本日の晩酌は、

●アナゴの白焼きわさび醤油

就寝時、寝床に入ってからも思い出される魅惑の味である。
沢庵もあまりにおいしいのでたくさんつまんだ。酒が進む。呑みすぎた。

 

12月30日      

本日は餅つきと大掃除。
もち米を蒸すのもつくのも機械ではあるが、合計4升を5回に分けてつく、時間のかかる作業だ。
2回目についた餅はお供え用に丸くする。これは母にお願いする。母の手業は見事なのである。母の手に取られた餅がだんだんツヤを増しながら、だんだん丸く、美しくなってゆく。母の小さな手と餅の関係が面白い。手の中にいる餅が生き物のように見えるのだ。あまりに鮮やかな光景で、夢を見ているような気持ちになる。

●厚揚とねぎのさっぱり鍋