2008/4月
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4月ともなると、気温も上がり、体は動くし、動きたくなる。
花は咲くし、草は育つ。


畑へ出かけると、ついこの間まで乾燥して固く生えていた小松菜から、新しい花芽が、ぽっぽっぽっ、と生え出してきている。

新しく生えてきた茎は柔らかく、ハサミを使わずに手でポキポキと摘むことが出来る。ゆえに“つみ菜” と呼ばれている。やや苦みがあり、おいしい。カラシマヨネーズが合うのだ。

   
 
    

連日、畑へ出かけるのが楽しみだ。今を逃すと食べることのできなくなる“つみ菜”を収穫することに夢中になる。ほかにも、ブロッコリーを収穫した後に脇から生えてくる新芽(ピンポン玉大のブロッコリー)がたくさん生えている。
どれも湧き出したように生えている。
一方、草むしりを怠っている我が家の庭では、たんぽぽの花がやみくもに咲きまくっている。
それらの姿の現し方には、一定の決まりきった規則ではないけれども、それでもなにか確かな規則があるように感じる。植物にとっては当たり前の規則なのだろうな。わくわくするようなリズムを感じる。見とれてずっと眺めていると、その勢いと美しさに涙が出そうになる。
ふと、オーネット・コールマンの“ハーモロディック理論”なるものの存在を思い出す。

 
 
4月11日  



1982年録音

 

というわけで、オーネット・コールマンの『ヴァージン・ビューティー』を聴いてみる。
自由で漂うような音。思いのままに咲くたんぽぽの様子に似ている。身をゆだねたくなるような気持ちよさ。楽しくて美しい。ジャケットのお嬢さんたちも楽しそうだ。


●根みつばとわかめとじゃこの酢のもの

 
 
4月12日  

昨夏に竹を大規模に伐採してしまったので、今ではこぢんまりとしか残ってないS家の竹やぶに今年初めて筍の姿を見つける。ふと、今までただの枯れ木だった山椒の木に目をやると、すでに木の芽が芽吹いているではないか。おぉ、筍といえば山椒、同じタイミングで姿を現すことに感動する。

●たけのことわかめの煮物

 
 
4月13日   

ついこの間、ふきのとうに喜んだばかりだというのに、ふきも背を伸ばしはじめている。嬉しく食べる。

●ふきの青煮

 
 
4月14日  

風邪をひいたようで、39℃の熱を出す。今年に入って二度目の高熱。こんなことは珍しい。これだけの熱が出るということは、じつは体力のある証拠だったりして。

●うどの皮のきんぴら

 

 

 

4月28日  

ふきの生え繁ってきた庭でふきを収穫していると、日頃贔屓にしている猫が足下に寄ってくる。邪魔をするかのように擦り寄ってくる様子が可愛くてならない。

 
 
   

今日の午後、猫の姿が見えないと思いつつ収穫作業に没頭していると、今まさにハサミを入れようとしていたふきの茂みから、猫が飛び出してきた。危ないところだった。
いたずらのつもりだろうか。人間の年齢でいうと私より少し年上のこの猫。飼い主に似て、いつまでも幼いようだ。

●ふきの豚肉巻き焼き
肉とふきの間に山椒の葉を挟んで巻いてみた。大人のおつまみになりました。

 

ときおり熟睡する