2008/9月
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 奥には武尊山

 
 
9月17日   



頭を垂らしております

  個展を終え、10日ぶりに群馬へ帰ってくると、田んぼの風景がガラリと変わっている。稲穂がすっかり実っているではないか。

空気がきめ細やかで、山には雲が低くかかっている。

ミョウガ、確か店では3個入りのパックが198円程度で売られているが、こちらでは湧いて出たかのように、たくさん生えている。食べきれないほどだ。

オツなうえ、カサが減ってくれてありがたい、この調理法。

●ミョウガのめんつゆ和え
 
 
9月19日   

個展が終わった。
「今は是非ともこうしたい(してみたい)」という確信があっての制作だったものの、「それでもこれでいいのだろうか」と疑問を持つような‥わけのわからないような、これまでにない感覚のなかでの制作だった。
それでも、展示して、始まってみると、たくさんの人とそれぞれに手応えのある出会いができたような感触があった。
そして、毎度のことだが、個展が終わると、旅に出てしまったような、もう戻れない一歩を踏み出してしまったような、不思議な感覚になる。

ここ数年、10月や11月に個展をすることが続いていたので、例年9月は個展前のヒリヒリした状態で過ごしていた。こんなに“ぽやーん”とした9月を過ごすのは何年ぶりだろうか。珍しいような新鮮な感覚だ。ありがたく味わっている。

東京での食事、蕎麦や鰻や中華を楽しんだものの、やはり外食では野菜不足である。後半は野菜が恋しくてならなかった。久々のモロヘイヤは、ズルズルと飲むようにたくさん食べるのだ。

●モロヘイヤとちりめんじゃこの醤油和え

 
 
9月22日   

お彼岸なので、近所に住む父のいとこが、S家にお線香をあげにやって来た。
父、母、父のいとこ(77歳、80歳、77歳)が、今年の畑の作物の出来の話や、血圧だ腰痛だ肺だのといった病気の話を一所懸命に話している。その様子は、なんだかとても美しく、神々しくすらある。
どんな芸術論やどんな宗教の説法も、これにはかなわないのではないかと思ってしまう。

底冷えがするようになってきたので、ホットカーペットを敷く。畳だけのさっぱりとした見栄えの部屋とは、しばしのお別れだ。これから、埃に悩まされる季節がやってくるのだ。

●焼きパプリカのごま酢和え

 
 
9月23日   

かれこれ長い期間、コツコツと、時にはガバガバと、愛飲し続けていた焼酎『田苑・芋』に噂の事故米が使われていたということを報道で知る。

大相撲秋場所は10日目。今日から朝青龍は休場だし、大関陣はピリッとしないし、今日の好取組、白鵬×安馬が終わってしまうと、もう秋風が吹くようだ。千穐楽 結び 横綱同士の大一番は何度でも見たいのに、かなわないものだな。

あぁ、今日もモロヘイヤが旨い。

●モロヘイヤとちりめんじゃこの醤油和え