2008/10月
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10月3日   

近所の田んぼでは、稲刈りが始まっている。
ほとんど機械で行われているが、それでも大変な作業だと思う。手作業で、しかも軍手もゴム手袋も無かった時代に思いをはせると、沁みてくる。そして、その収穫も江戸時代にはお上にだいぶ持って行かれたそうではないか。
毎年、田植えや刈り入れの風景を見るとそんなことを思う。
いやしかし、現在の米農家の報酬を時給に換算すると、179円だそうだ。厳しいなぁ。

●焼きパプリカのごま酢和え

 
 
10月9日   

自転車がボロボロになり危険なので、新しい自転車を買ってしまった。ホームセンターで17,800円。
7年前に数千円で買ったこれまでの自転車はとても軽く、乗っていると風に飛ばされそうになることもあったが、今回の自転車は骨格が頑丈で、ハンドルもペダルもしっかりしている。新品だからそう感じるだけだろうか。これからやって来る、風の強い日に乗り心地がどんなものだか楽しみである。大切に乗ろう。


●カボチャバター

 
 
10月11日   

今日は爽やかに晴れ渡った。洗濯機を2度回した。
ところが、午後から強い北風が吹きまくりだした。ガタガタガタと家が音をたてている。こんな季節がもうやってきたのか。


●モツ煮込み

 
 
10月12日   

今日は夫も父も法事へ出かけて留守なので、母(義母・80歳)と二人きりで過ごした。
二人で軽めの昼食を食べ、テレビや新聞を見ながら、とりとめのない話をした。
いつも長時間の昼寝をする父がいないので、今日はチャンスだ、私は部屋に掃除機をかけ、母は洗濯をはじめた。


しばらくして、昨日の北風で裏庭と裏の道路にたくさん積もった落ち葉を掃いてしまおうと母が言い出した。私は手伝おうかとも思ったが、一瞬、めんどうくさい気になり、きっとそんな表情をしたのだと思う。
その時、
「今日は帰ってもひとりぼっちだよっ」
と、ニヤッと微笑んで母が言うのである。そんな母に、腰砕け。家へ帰って一人を楽しもうという方針を変え、私も落ち葉を掃くことにした。

 
 
    

二人の連携作業で効率よく落ち葉を掃き集めながら、焚き火をした。ちょうど午前中にさつま芋をもらっていたので、焚き火の中に入れておいた。
秋晴れの下、体を使う作業はとても気持ちよく、鼻歌を歌っていることに気がつく。少し離れたところで、母も何か歌っている。
母と過ごすのは楽しい。暖かな幸せな気持ちになるのだ。愛嬌のある母である。

焚き火が終わり、灰の中から出てきた芋を割ってみると、中は予想を超えた鮮やかな黄色だ。栗のようにホクホクしていた。

余った芋でこれを作る。

●さつまいもの柚子煮

 

50数年前の母
 
10月16日   

個展が終わって一ヶ月が経つのだ。9月始めのあの頃は薄着でも汗ばむほどに暑かったのに、今は涼しさを通り越して、寒いくらいだ。

ここ数年“気がつけば冬だった”というせわしない秋を過ごしていたので、今年は寒さを迎える準備に気持ちを向けてみている。
いつもは寒くなってから慌てて取りかかっていた冬の衣類の準備を今のうちから始めてみる。
時間に余裕があるせいか、ずっと着ないで埋もれていた服を縫い直したり、ボタンを付け替えてみたりなどと、私には珍しいことを気がつくとしている。裁縫は“出来ない”に等しいくらいにとてつもなく下手くそなのだが、ホットカーペットにデンと座り、ちまちま縫っていると、次第に夢中になり、快感がやってくるのだ。そのうえ、足から尻へとホットカーペットの暖かさが伝わり、体全体が暖まる。
また、白湯を飲むことを心がけたり、パソコンに向かう時の足元に湯たんぽを置くようにしたり、とにかく体を冷やさない工夫に気を向けている。

結局、これからやって来る寒い時期は長いのである。これまで苦手だった寒さと、今年こそは仲良く暮らしたいのだ。

そんなふうに過ごしたこの一ヶ月は、じっくりと過ぎ、とても長く感じた。個展をしていたのが大昔のことのようである。


●わかめ湯豆腐

 
 
10月19日   

東京へ出かけ、大事な用事を済ませてほっと一息、浅草へ出かけてみる。まだ6時前だというのに、もう日は暮れて、暗くなっている。だからこそ、雷門や浅草寺のライトアップされた姿がより美しく感じる。

 
 
    

暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい気候。日暮れ後なので、人も少なく空いている。とても気分がよい。調子に乗って、普段は引くことのない「おみくじ」を引いてみる。【凶】だった。こんな卦が出ると、かえってスッキリし、身も心もさらに軽くなったようになり、爽快に歩く。
履き慣れないブーツはカポカポと音を鳴らす。ブーツは足の甲をしっかり掴まないから、たくさん歩くと脛の筋肉が痛くなるということに気がついた。


●お目当ての餃子屋は閉まっていたので、レバ焼きと三つ葉のおひたしと蒸しかぼちゃ

   
 
10月26日   

腰痛があるため、毎日ストレッチが欠かせない。ストレッチを始めると体が本当に気持ちよい。
なんて気持ちがよいのだろう、と思いながら、これほどに気持ちがよいのは、腰が痛いからこそなのだ、と気がつく。腰が痛いのも悪くないな、とふと思ってしまう。


●わかめ湯豆腐