2009/10月
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  蕎麦の花
 
    

 霜草蒼蒼蟲切切
 村南村北行人絶
 獨出門前望野田
 月出蕎麥花如雪

  霜の降りた草が青々として、虫がちりちりとさえずり、
  村の南も北も行き交う人がいなくなった。
  ひとり門前に出て野や田を眺めると、
  月明かりの下、蕎麦の花が雪のようだ。
  『村夜』(白居易)

上の写真は規模は小さいけれど、こんな感じだろうか。
銀座にある蕎麦屋にこの漢詩が飾ってあって、とても気に入っているのだ。寒くなってゆく季節がとても美しく感じるのだ。

 
10月3日   

生まれて初めて「鍼灸」を受ける。
これまでに経験したことのない気持ちよさを味わった。天国というかあの世というか、この施されている体はいったいどこにあるのであろう、と感じた。これが極楽というものだろうか。

 
10月19日   

生まれて初めて「朝稽古」を見学する。
早起きをして、朝8時に両国へ。
駅から近い八角部屋を訊ねてみる。

鬢付け油の香り、体と体のぶつかる音、すぐ目の前で動く筋肉。湿気、熱気。
目で耳で鼻で堪能した。
そして、昼近くになると、台所からちゃんこの香りが漂ってくるのだ。実に旨そうな香りだった。

こちらもかなりの極楽であった。

  キャッチボールをする海鵬関
 

10月20

  

鍼灸の気持ちよさが忘れられず、自宅で「せんねん灸」を据え始める。
朝起きて、まず脚に灸を据え、目を覚ます。キクゥ‥