LX200GPS-25の到着(2004.10.9)

□到着〜梱包を解いてみる

LX200GPS−25はMIC Storeのアウトレット品として売りにでていたものです。MIC StoreはMeadeやSwarovski製品のWebを通じた通販を行っていますが、その中にはデモ品や棚ズレ品コーナーがあって、在庫状況やそれらの程度のリストが掲載されていました。リストにはデモで数回使用しただけで新品同様の表示、市価で522,900円のものが360,000円と大幅ディスカウントされています。当時ペイバックセールが丁度終わった頃で、新品を買うとしたらとてもタイミングが悪かったのですが、お買い得な出物の発見に購入を決断しました(現在はMIC Storeは無くなり、ミックのWeb siteからはNewtonへのリンクがあるのみです。Newtonに通販業務が移管されてからは、残念ながら前のように購買意欲をくすぐるような商品は掲載されることがなくなりました。2006/6/24)。

 

品物が届く当日に、今か今かとそわそわしながらまっていると、運送業者から確認の電話がありました。10分ほど待つとようやく寮の前にトラックが到着、荷物は大きめと小さめの二つのダンボール箱で届きました。自室は二階なので、大きい方はとても一人では運べそうにありません。配達してくれたお兄さんにHELPをお願いしたら、快く運ぶのを手伝ってくれました。二人で担いで階段を上りましたが、息がきれるほどの重量です。

 

 

大きい方のダンボールを開けると、とても綺麗な化粧箱の中に、フォークと鏡筒が一体になったLX200GPS−25本体と付属品一式がウレタン緩衝材の中に納まっています。本体の重量もさることながら、実は緩衝材を含めたネット重量がとても重たかったのです。

 

 

LX200GPS−25本体はR2D2みたいに見えます。鏡筒には"Meade Quality Assurance Document"というシールが貼り付けてあり、アッセンブリと検査工程の実施者のサインやIDがあります。本体重量は約30Kgあります。体重54kg、身長160cmの小柄な私には一人でハンドル可能なぎりぎりの重量です。MIC Storeのアウトレットコーナーには傷有りB品でLX200GPS−30の在庫もありました。ほぼ25cmの新品と同じ値段だったのでこちらを選択もありえましたが、恐らく30cmを購入していたらあまりの重さに挫折していたに違いありません。30Kgという重量は、階段の上り下りや赤道儀ウェッジと組み合わせた場合の組上げの際に不安を感じるレベルです。(筋力に自身の無い方や体の小さい方には10インチ=25cmモデルはお勧めしません。取り回しは8インチ=20cmが圧倒的に容易です。2006/6/24)

 

もうひとつの小さい方のダンボール箱はスチール製・重量約8Kgのしっかりした三脚が梱包されています。三脚を組み立ては、一見簡単そうですが、ちょっとしたコツがいります。三脚ヘッドの水平出しを含めて慣れるまで練習が必要です。水準器があったほうがよいでしょう。その他の付属品として、ファインダーとそのブラケット、SP26mmアイピース、天頂プリズム、電動でフォーカスの微調整が可能なゼロミラーシフトマイクロフォーカサー、オートスター2コントローラなどが含まれます。

 

製品にはオリジナルの英文マニュアルのほか、日本語マニュアルが付属します。日本語マニュアルではオリジナルがすべて翻訳されているわけではないので、後で参照することになりそうです。英文のレジストレーションカードが同梱されていますが、これは使用しません。サポートを受けるためには、日本語のレジストレーションカードを使って、MEADEの日本窓口であるミックインターナショナルにユーザ登録する必要があります。チェックリストで付属品を確認しましたが、欠品はなしでした。

 

 

デモで数回使用したものとのことなので、製品の状態を細かくチェックしました。殆ど新品同様なので、市価に比較して3割も安く購入できたのはラッキーでした。写真ではフラッシュのために少し強調されていますが、鏡筒のエッジ部に軽微なペンキはがれがありました。多分腕時計かなにかがあたったのだと思いますが、傷らしきものはこのくらいで、全く気になりません。唯一、不具合といえるのは、ファインダーマウントがネジにぶつかって一番後ろまで入らなかったことです。ここらへんの加工の大雑把具合はさすがアメリカものです。実用上は問題ないので、ほっておくことにしました。さしあたり購入もとにフィードバックを入れておきました。

 

 

□早速、組上げてみる

 

 

組上げた三脚の上に、本体を載せる作業です。フォークアームにハンドルがついていますが、本体重量がかなりあるのでこれを使っていいものか少し不安がありましたし、それにバランスも悪そうなので、今回は全体を抱えこむようにして持ち上げました。本体の下のネジ穴位置に三脚ヘッドから突き出すテンションボルトを差し込まなければなりませんが、位置関係が直接見えずなかなか入りません。これには困りました。何かしら工夫が必要なようです。組みあがったLX200GPS−25は狭い自室にはとても大きく、6畳一間の私の寮の部屋では、とうとう敷き布団を目いっぱい広げることが出来なくなってしまいました。

 

 

主鏡筒の中身はこんな感じです。手前で薄青く光っているのがコレクタプレートで、奥に10インチの主鏡が見えます。手前には光軸修正用の三つのネジがついた副鏡ホルダが見え、副鏡と主鏡には迷光防止のバッフルが配置されています。大量生産品のコンパクトシュミットカセグレン鏡筒は主鏡と副鏡が球面で、非球面のコレクタプレートで諸収差を補正する構成です。少し気になったのは、内壁がテカテカ光っていることです。ビクセンの安価な反射望遠鏡でさえ、もう少し上等な反射防止塗装がされています。どの程度見栄味に影響するか分かりませんが、今後チューンナップするとしたらこの部分を考えたいと思います。

 


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