Obed Morton's Diary

オーベッド・モートンの日記 (訳:けえにひ)

 

(写真:略) イーデンショウと私。
イーデンショウは私たちにとって本当の父のようであり、祖父ジェレミーのたった一人の親友でもあった。私は、仕出かしたひどい間違いに関する秘密と責任を我々で共有したかのように、いつでも私たちの間に強い絆があるように感じていた。 私たちが子どもだった頃、彼がいつもアランと私とをごっちゃにしていた事を覚えている。

(写真:略) 〈とりで〉の実験室にいる祖父ジェレミー。
祖父は昼も、そして夜もこの工房で過ごしていた。私自身の科学のキャリアもまた、ここに始まったのだ。イーデンショウの寝室は、祖父が彼なしではやって行けなかったかのように、すぐ隣にあった。

(写真:略)
ボストンの人類学博物館を訪問した時の写真。私の15歳の誕生日のために祖父が企画してくれた。この訪問が私の職業選択を決定したのだ。イーデンショウはなんて物知りなんだろうと驚いた事を今でも覚えている。

(写真:略)
祖父ジェレミーの工房にて。
祖父の工房はアリ・ババの洞窟のようだった。しかし常に私は、彼の心配などなさそうな様子の背後に、彼の実行した調査が遠大な結果をもたらした事を感じ取っていた。

(写真:略) 庭に立つイーデンショウ。
イーデンショウは彼自身のアメリカインディアンの出自に触れる事はほとんどなく、これが彼をして、ある種の神秘性と、ある種のオーラを与えていた。私は、彼は明らかにしたよりはるかに多くの事を知っていると確信している。

1991.6.13

アランが何かを行った……。
なんということだ! ハワード、我らの父よ! 私たちが地獄に落ちる事はまちがいない。

 

■2001.9.24■