多重人格。
 
 

多重人格を持った少女を、数ヶ月間取材したドキュメンタリー番組がやっていた。
世には多重人格を取り扱ったモノは多々ありますが<映画でいうところの「ISORA」だとか、ゲームで言うところの「マリア」とか>、所詮は「エンターティメント性」を引き出すネタとして使われてる。
それに比べると、さすがに現実は・・・ってところ。

原因は、どうも父親(既に離婚済み)から幼少期に受けた虐待にあるみたいで。姉(15歳)の方は、0歳児から18歳ぐらいまでの男女(+その父親そっくりの人格)の、実に40人格以上(!)が存在するという・・・。
各人格は、それぞれの年齢相応の行動・知能(当然0歳児人格はしゃべれない)・思考・記憶(人格毎に自分の顔の記憶があるらしく、鏡に向かって「この人誰?」って言っていた)・名前(自分で名乗るらしい。中国人みたいな名前だったり、暴走族みたいな漢字の名前もいた。)を持っていて、それが(大抵の場合)何の前触れも無く入れ替わる。なんと好き嫌いまで大きく変わり、好物を食べていたと思ったら途端に吐き出すといったことも。
しかも、人格によっては基本人格と会話もできるという。(基本人格の誕生日に、ケーキを食べていると、後ろから「私にも食べさせろ」という声がいくつも聞こえてくると言っていた。(40人格の大半が、10歳以下の幼少人格)
あと、人格同士の強さに序列があるらしく、強い人格であるらしい18歳の女の子の人格は「今から○○を出してやるよ」といって自分の意志で人格交代を引き起こし、あまつさせ「△△を消してやった」と言った後本当にその人格が現れなくなったという。

さらに、元々は単一人格しかなかった妹(やはり多少は虐待を受けていた)にまで別人格が生まれ、今では7人格程度があるという。
基本人格の姉妹同士は仲が良いのに、一方の基本人格と他方の交代人格、またお互いの交代人格同士でケンカを始めたりする(0歳児同士のおもちゃの取り合いから、男女のケンカ、はたまた姉に現れている人格より妹に現れている人格が年上だったりすることも)。

番組は、一時家族崩壊寸前までなり、ようやく多少落ち着きを取り戻したところで終わった。当然、精神科医やカウンセラーにかかったりはしているのだが、どうも回復する様子は見て取れなかった。
もし、自分の子供が多重人格を持ったら・・・(もちろん、自分の子供を虐待するなんて事は微塵も考えたことないが。まぁ、他にも原因となりうる事はいろいろとあるだろう)。私は何を考え、何ができるだろう・・・・