作曲家の漢字名



都市や国の名は漢字表現がたくさんあるが、音楽家の日本語での漢字表現というのはあるのだろうか、キリストは「基督」みたいな。ということで調べてみたら、(ダジャレですが)以下のようなものがありました。ちなみに、【 】内は正しい中国語表記です。
婆歯(バッハ)【巴赫】
老いて益々盛に風雅(フーガ)をたしなむ心意気

雌鶏脱出(ヘンデル)【韓徳爾】
「飯や」(メサイア)というのを聴いて、オカズにされては大変と...
(注) ヘン=hen=メンドリ

灰丼(ハイドン)【海頓】
何しろものすごい奥さんだったそうで、時にはこんな料理も...

一物有人(モ-ツァルト)【莫札特】
それほど腹黒い人とは思いませんでしたが

方言答弁(ベートーヴェン)【貝多芬】
どうも田舎のボンの出なもので...

短靴帯(シューベルト)【舒伯特】
時にはゆるむ事もあるのです

植歯(ウェーバー)【韋伯】
魔弾の毒気で歯がみなダメになった

臭男(シューマン)【舒蔓】
どうも少々キ印臭いところが...

塩麺麭(ショパン)【蕭邦】
祖国ポーランドを想えば美食などできません
(注) パンの漢字は麺麭と書くんですね。ご存じでしたか?

利怠業(リスト)【李斯特】
資本主義的傾向がありまして

男達外出留守損(メンデルスゾーン)【孟徳爾頌】
キッドの手袋の封建制(このコメント、どんな意味なんでしょう?)

鈴利用す(ベルリオーズ)【白遼士】
とにかくあらゆる楽器を使いたがる

愚脳(グノー)【古諾】
メフィストに知恵を借りましょう

路死(ロッシーニ)【羅西尼】
あまりカゲキ(歌劇)なことに凝ったので...

溝死(ドビュッシー)【徳布西】
さんざんクローの揚句ですよ

理無好子猿請(リムスキーコルサコフ)【里姆斯基-科薩科夫】
アラビアンナイトの影響でムチャを言うようになったのです

襤褸殿(ボロディン)【鮑羅定】
中央アジアの草原に立つという

失業息子(ブラームス)【勃拉姆斯】
いつもブラブラして、お腹がすいたといっっては、ハングリーダンスなど踊るので困ります

派手礼服好(パデレフスキー)【帕德雷夫斯基】
一国の首相ともなる人なれば

茶憩好(チャイコフスキー)【柴可夫斯基】
サモワルの国ですからね

栗喰(グリーク)【葛利格】
北国の冬の夜長の退屈しのぎ

土掘作(ドボルザーク)【德沃夏克】
新世界を開墾した人です

法苦(フランク)【法蘭克】
いずこも同じ金詰まり
(注) 「法」=フラン=フランスの貨幣単位

法令(フォーレ)【佛瑞】
夢さめて見れば現実は

美贅(ビゼー)【比才】
パリの育ちが身について、やがては借金男(カルメン)となる

貧者請家付(プロコフィエフ)【浦羅高菲夫】
少々さもしいやつだな
(注)貧者=労働者階級=プロ(レタリアート)
こんな言葉も最近使いませんね

惑寝(ワグナー、ワグネル)【瓦格納】
構想が大きすぎて、思い惑った末、えーい寝ちまえ

威張(イベール)【伊貝爾】
ドン・キホーテがのりうつって

滑臼(シベリウス)【西貝流士】
フィンランンドの正月は寒いので、餅つく臼も滑ります

食事計画(クープラン)【庫普蘭】
ダイエットに良さそうです

負えん馬鹿(オッフェンバッハ)【奥芬巴赫】
天国の地獄のと騒いで、もう手に負えんです

愚隣家(グリンカ)【格林卡】
秋深く、隣は何をする人ぞ

散々(サンサーンス)【聖桑】
いやもうハクチョウなやつで

我酒飲(ガーシュイン)【格什文】
人がなんと言おうと、やりたいことをやる気性

法華流似(ボッケリーニ)【博凱利尼】
素朴な中にも活気のあるところが

酒虎瓶好(ストラビンスキー)【史特拉文斯基】
大分アプレの傾向があります
(注)アプレ=アプレゲール(戦後派:意味の分からない人は辞書を引いて下さい)

面被布日(ベルディ)【威爾弟】
椿姫など日向に出られませんので
(注)面被布=ベール(veil) 日=day

まア、あらア(マーラー)【馬勒】
余りに雄大で驚くばかり

伊達男(ダンディ)【丹弟】
アルプスが珍しいのも当然
以上です。
新しい和名を思いついたら、どうぞメールでご連絡下さい。このリストにどんどん追加しようと思っています。