PICTURESQUE INDIA Vol.1 KANNIYAKUMARI  もうひとりの女神

正面に廻って描く。

海風にさらされて、彫像の痛みはかなり激しい。

『STELLAMARIS ORAPRONOBIS』

という文字が刻まれているので、いくつかの検索エンジンで探してみたのですが、見つからなかったです。語感からすると、ポルトガル語かスペイン語、ラテン系の単語のような気がしますが。ユダヤを示すシンボルが刻まれているのも不可解。どなたか、教えて頂けないでしょうか。

なぜなら、彼女こそがカニヤークマリのもうひとりの女神なのですから。

上記のようにインターネット上で問い掛けたところ、ネットネーム「まな」さんから御返事を頂きました。

本当にありがとうございます! キリスト教の人にとっては、ごく当たり前の語句なのですね。

以下に紹介させて頂きます。

STELLA MARIS ORA PRO NOBISは『海の星、われらのために祈りたまえ』です。

ラテン語聖歌で,

『Ave Maris Stella』(アヴェ マリス ステルラ)『めでたし,海の星』というのがあります。

信者は日常的にこの「お祈り」を唱えます。

『天使祝詞』

Ave Maria, gratia plena,

Dominus tecum.

Benedicta tu in mulieribus,

et benedictus fructus ventris tui,Iesus.

Sancta Maria, Mater Dei,

ora pro nobis peccatoribus, <--ここね。

nunc et in hora mortis nostrae. Amen.

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めでたし、聖寵充ち満てるマリア、

主御身と共にまします。

御身は女のうちにて祝せられ、

御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。

天主の御母聖マリア、

罪人なるわれらのために、

今も臨終の時も祈り給え。

アーメン。

ora(オーラー)は、「祈る」という意味の第一変化動詞oroの命令法。

海の星,とは,よるべない世の中を海に例え,その道を示す星とした,聖母マリアの代名詞のひとつ。

台座の六芒星は,特にユダヤを表すといより,海の星であるマリアを表したものと考えて良いでしょう。

六芒星そのものについては,陰と陽の三角形を組み合わせた象徴的記号で,三角形自体も,三元素,三位一体などを象徴しています。3と3の組み合わせである,6という数値も象徴的意味をもっており,これだけで本一冊書けるくらいの意味があります。

そうした意味では,六芒星は神とその力を表す象徴ですから,ユダヤ教の流れを汲む宗教的象徴物ではよく見られるものです。ちなみに,伊勢神宮の内宮にも,六芒星は多数みられます。

>From まな(mana)

まなさんの素敵なホームページのURLは、

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1001/です。是非お出かけください。

浅野哲哉 記。