*模型とラジオ 科学教材社


古典的少年向け工作雑誌、創刊は恐ろしく古く、昭和27年11月らしい。
当初は木製ソリッド、鉄道模型、自作のラジオなどが主な記事で、
やがて国内のライブスチームを興し、70年代の電子工作ブーム
を支えたのち、キャラクターモデルの流行とともにプラモデル雑誌へ
シフトしていくのだが雑誌としては老成または終焉の時期にあたり、
マクロスはその時期に扱われているようだ。
昭和41年生まれの私の記憶では電子部品屋でパーツを買って来て
ラジオを作ったり近所の家のTVの不具合を直しておこづかいを貰ってる
ようなお兄ちゃんが読む雑誌という認識だったのだが、一世代上の人に
とって定番の工作雑誌であったらしい。当然ながら70年代末には
吊るしの玩具やプラモデルが主流となり、こういった素朴な
科学工作そのものが流行らなくなっていた。時代的に
60年代の模型というものが、子供にアピールするより、
その親に対して「科学的で勉強になります」とか「教養を養う
知的な玩具です」というような啓蒙を謳っていたため、その流れから
こういった指向性が強くなったのかもしれない。
またプラモデルでも可動ギミックを殺してスケールモデルを
よりコアに作るといった指向はHJなりMAなりに任せていたようで、
模型の動力化などあくまで義務教育中の児童を指導することに
こだわっていたようだ。むかしのマブチモーターの広告の
「走るドム」なんかのテイストそのままといえばわかりやすいだろうか?
(追記:この広告自体が模型とラジオの記事の再録でした。)
正直なところ年少向けの印象が強く、作例も精密とかリアルというもの
ではなかったため、当時から「古臭い」印象が強い。
それゆえに変わった記事があるはずなのだが、、、
末期にはMSXを扱うなど次世代への可能性の芽もあったのだが
1984年6月号をもって「しばらくの休刊」となった。



82/11月号 通巻 第31巻(年数?)第11号(月?)
*マクロスの記事はこの号が最初。といっても載っているのは
キット発売前でイラストの紹介のみ、1/72バトロイドと1/100の
グラージとトマホークとアーマード。ここでピンと来たようなら
ご立派。イマイのキットの紹介のみでアリイはなし。
ちなみにこの号は30周年記念号で創刊号が紹介されていたりします。
ついでに他の記事を紹介すると、タミヤから出たばかりのマイコンユニット
(事前にボタン操作すると3CHの電動アンプがプログラムを実行する。
商品としてはまず1/16シャーマン戦車にセットされて販売され、
のちにアンプ部のみの販売となった。)を樽缶ビール+キャタピラユニットに
組み込み、文字を書く戦車や、有線リモコンのマジックハンド車、
ICブザーの自作、無線機キットの組み立て、Nゲージ車両のスクラッチ等。
面白いのはイマイ社主催で自社キットに電子部品を組み合わせるページ。
この号では1/12モトコンポにラジオを組み込んでいる。
(スピーカーからコイルまで全部剥き出しですが)
さらにキャラクターモデル関係の記事はメガロザマックのジオラマ、
ダグラムの1/144トイをリアル風味にする、
HJと比して、カラーページは少なく白黒主体ですが
物量はあります。ちょっと引っ掛かったのはシリコンゴムの複製記事で、
当時人気だった舶来モノの宇宙船メタルキットを原型としてるんですが
「(一個)2000円とチト高い、そこでこれを大量生産しちゃおうってワケだ。」
いや、それアカンやろ。


82/12月号
*続いて初作例。ブツは1/100グラージ。五十嵐 重人氏作。普通に組んで
プラ板等でディテールアップ。パステルで仕上げてフラットクリア吹きだそうな。
元がいけてるので普通にオッケ。これ以外のマクロス関係は東京プラスチックモデル
見本市で紹介された新製品の写真入りレポートなんだけど1/5000マクロス要塞艦と
1/200モンスターと1/72ガウォークとバトロイド。ってやっぱイマイだけですか?
そうですか。(アリイのブースあったよね?)で、例によって電子工作は
自走するアームトロン(!!)、レバー式のホッケーゲームに点数を表示する
電光掲示板を追加する、携帯型ゲームウォッチ用拡大ビューワ(照明付き)を作る
タミヤのキャタピラ工作キット使用(ベルトドライブに使います)の電動二輪車を作る、
チョロQにラジオを組み込む(毎週組み込んでないか?この本)とか、
ダグラムのデューイヘリコプターキットを同じくタカラのトイ「ヘリコプターテクニック」
(昔よく有ったタワーを中心としたアームの先にヘリコプターが取り付けられていて
手前の操作盤で前進、後退、浮上、降下ができるヘリコシミュレータートイ。
もっとも前進といってもタワーを中心として回転するだけなのだが、ヘリ下部のフックで
荷物やミニカーを運んだり降ろしたり、結構なヘリコプターごっこが出来た。)に組み込む等。
他はタミヤのラジコン1/16キングタイガーの作例とか、バンダイ新製品の作例とかで
普通なんだけど、今号の一等賞は元祖ミクロマンにプラモの部品(うちゅうせんかんヤマトの
砲塔?飛行機のロケット弾?プラ板も切れッパシ?)をペタペタ張り付けて
「コンバットアーマー」にする記事。ようするにHJの「SF3D」(死語)の
模ラ版なんだけどこっちはミクロマンそのものをデコレーションした上に
楯まで持ってるのがミソ。片手はポリの手首を引き抜かれてサイコガン状態。
「コンバットアーマー」って位だからデロイアで一戦交えたいけど、これを作った人が
ダグラムを見てたとはとても思えない。なお作者表記もありゃしない。
なお、この号、石原宏明センセ(やっと知ってる人が出て来た!!)がダイアクロン
のパワードスーツキット(日東)でジオラマしてます。



83/1月号
明けました。まず1/72バトロイドJのジオラマ作例が一発。作は吉田祐一氏
自作のメンテナンスベースも含めて几帳面な工作だけどバトロイドがねっ転がったままで
整備されてるはいや〜〜ん。今月のマクロスネタはこれのみ。やっぱりアリイはでてきません。
毎度の電子工作ネタは、空き缶そのまま使用の電動ロケット号(まあ、見立て造型ですな。)、
電動飛び跳ね(なりかけの)オタマジャクシ、罰則がクラッカーの電撃イライラ棒、等。
んでもって今月の今井科学は1/12R&P(モンキーゴリラ系のレジャーバイク)に
翼を付ける記事。「R&PのPはPLANEのP」としてボール紙で作った主翼と尾翼(翼断面なんか
じゃなくてただの切れッパシ)を付けようって企画なんですが、別に動力があるわけでも
ないディスプレイキットですから滑空するわけでもなく、ただ付けた(折り目が有るので
畳めばサイドカバーになるんだって)だけ。そして記事の最後は「いつの日か地上にあふれる
バイクが大空に飛び立つかもしれません!!」って言われても、、、、、、、。
でもなんのなんの、今月号の一等賞はダントツでバンダイ1/12「キラメキラムちゃん」流用の
「トラジマボート」(作は吉田祐一氏って、、同じ人やん。一冊で2作例ですか、そうですか。)
これだけだとエアバイク+クラマみたいなものを想像しそうですが、それでは半分アタリで
半分ハズレ。まず市販のボートプラモを買って来て、船体の上部をプラ板で塞ぎ、
バーニアだかアポジモーターを沢山植え、これをひっくり返して伏せます。
およそセールバージの状態になったところで船体の最頂部に舞台のせり出しのような
大きなシートを作り、そこへ普通に組んだキラメキラムちゃんを載せます。
(追加工作でキューティーハニーみたく首輪を付けてるのが素敵といえば素敵)
あとは申し訳程度にシフトレバーみたいなモノやアンテナ、ハネなどを付けてます。
えーまず、「キラメキラムちゃん」っていうのがそもそもに宙に浮いて
セクシーポーズを取っているキットでありまして、なにかに乗ってるポーズにはなりません。
それがそのまませり出しにくっ付けられているため、どういいますか変な舞台で腰を
クネらせているストリッパーにしか見えないという、、、、
(多分、作者はハスラーとかエロバイカー雑誌の表紙グラビア見たく、バイクの上で挑発する
おネエちゃん風にしたかったんだろうなあ、、、)そういえば筆者はこのシリーズでは
ビキニで立ちポーズに近い「いとしのラムちゃん」がお気に入りの改造ベースだったり
しましたがまあどうでもよろしい。


83/2月号
*ゆうとるまに節分。またしてもイマイ2連発。72のディフェンダーに100のトマホーク。
作はトラジマの吉田祐一氏。続けての2作例に驚いていたらキャプテンハーロック号
(もちろん当時はアルカディア号名義)までやってるから3作例と思いきや、
無記名のダグラム作例も同じタッチの解説イラストがあるから下手したら一人で4作例です。
(すいません、絶対真似できません。無理だって一ヶ月は30日しかないのよ!!)
ディフェンダーは塹壕でタコツボな状態のジオラマ。72に合わせた兵員輸送車と
整備兵がムードを盛り上げ。本体もハッチオープンなど結構手が入ってる。
これが塹壕じゃなくてマクロス表面だったらポイントが高いんだけど
工作そのものはすごく達者。トマちゃんはポーズ固定で荒いドライブラシ。
パッケの高荷風ってやつですな。マクロスものはこれっきりで新製品情報もなし
さて科学工作モノは、まずチョロQにLEDを付けて光らせる、さらにチョロQにデジタル時計を
付ける、(ここまで全部電源がペンシル状のリチウム電池で天井の上に搭載してるから
どれもこれも消防車に見える)チョロQのゼンマイを取り出してヘリコ円盤を飛ばす
カタパルトを作る、など。
で、今月の今井科学は先月のハネバイクに続いて「4輪バイク」。
1/12XL125に小輪2つ(おそらく同社スクーターキットのモノ)をハリガネで左右に
追加する工作。先月と同様に動力無しのキットにくっ付けただけでコロ走行するのが売り。
この辺りにこの本の迷走が見えたり見えなかったり。


83/3月号
*まずマクロスものはタカトク1/320キットのガウォークを使ったジオラマと
1/72リガード。やっぱりアリイのは紹介すらありません。あとは新製品紹介の
ガウォークの写真の3点。1/320ガウォークは甲板のベースを自作して離着陸シーンを再現…
なんだけどガウォーク状態で離着陸つうのも、、素直に劇中再現でイイと思うんだけど。
リガードはそのまま組んだもので吉田祐一氏の作。キットの出来がいいので奇麗な作例。
あと1/72ガウォークは「当初着陸用だったものが高速移動出来て戦闘能力も失わない
構造に変更された」と書いてありますな。伝聞の要約で不思議な文になっちゃったかな?
あとこれ試作の木型なんだけどハナッ面は実際のキットより設定画ぽいので二段階に悪い方に
いっちゃった臭い。マクロスは以上。で、今月の科学工作はリモコンダンプカー、壁伝い自動車。
スイッチを押すと感電するビックリカプセル、太陽電池カー(ソラえもん以前だっけ?)、
あと、ミニ蛍光灯とネオン装置。そのほかスクラッチの記事でまたたしてもロケット号。
説明が前後するけどいわゆる蒸気機関車の元祖(英国製)でちょうどこの頃、復元された
車両が日本に来るとかで話題だったらしいのですが、だからって半年ほどの間に2つも3つも
作り起こしの作例ってのも不思議な感じ。プラモデルは大きいほうのキャプテンハーロック号
とかヂュアルモデルのブッシュマンをリアル仕上げとか載ってるんだけど、珍しいのは
ゼネラルプロダクツのバキュームのジェットビートルの作例。白黒の上、単色で塗ってあるので
ようわかりません。(取り説に描かれたバリエのなかで塗装の容易なやつを選んだと思われます。)
さておまちかね今井科学提供「付けたバイクシリーズ(勝手に命名)」は
「白銀を駆けるヤマハTY125」。はいトレールバイクにスキー板が付いてます、しかも三枚。
例によって例のごとくただ付けただけです。ライダーも無く漠然とスキーなバイクです。
一応、スキー板もヤマハ仕様なのが凝ってます。はい。
(しかしこの記事ってキットの販売促進になったんじゃろか?)
ところでこの雑誌、初心者向け工作指南コーナーがありまして「プラモのモコちゃん」ならぬ
「モラちゃん」(模型とラジオだから…まさかこっちのほうが元祖?)ていう少女キャラが
出てくるのですが、これがまた町役場の受け付けのオネーさんの如く、可も不可もなく地味で、
まさにこの雑誌そのものを体現してるというかなんというか。多分そのうち模写を
アップします。はい。


83/4月号
*マクロスは1/200モンスターとニチモ1/200ガウォーク使用のジオラマの二点
モンスターは例によって吉田祐一氏、格納庫をスクラッチして今井製「アニメ人形10人セット」
を配したもの。加えてメンテナンスメカはアオシマの「バッシュ」(HMじゃないよ)だかの改造。
毎度の評だけど流用パーツの使い方のセンスが良くていかしてるんだけど、普通に本編の
ダイダロス床踏み抜きとかでいいような。つか、本編見て無いのかなあ、、、、。
ガウォークは石原宏昭センセで平家建ての格納庫に駐機した状態。この号同時に
クラッシャージョウ特集もやってて、石原センセは「オストール」メタルフィギュアの「ノーマ」
さらに新製品紹介の「ミディア」、AMTの劇場版エンプラまでやってはります。
吉田氏はダグラムの「ネィティブダンサー」、「サラミス」+ドック衛星に
「トキメキラムちゃん」改をタミヤの1/12スズキ刀改のエアバイクに乗せる、
さらに海洋堂の海底軍艦までやってます。(どうやったらこれだけ一ヶ月で作れるんだろう?)
さてお待ちかね今月の今井科学提供「付けたバイク」は宇宙探査用BMW R1000RS。
付けるものはウイング(宇宙用なのになぜにデルタ翼?)と円錐型のロケット
(というか、ラッパをマフラーの先に付けるだけなんだけど。)「パワー全開、ON SPACE!!」
っていわれても、、、、。ちなみに82年10月以前の記事として確認してるのは、
81年1月はまだ、普通にスクーターの作例。
続いて同2月はパセッタの後輪を2組にして三輪化する。(良く分からない)
同3月はベルーガを2台連結して四輪化する。(もっと分からない)
そして同6月はジェンマに発砲スチロール板を付けて水陸両用化するでここから
「ナニかを付けるシリーズ」に突入したようです。
あと、なんとなくだけど今月号から科学工作の記事が減ってきたような、、、。
んでもっていまだアリイの作例がありません。ハイ。

83/5月号
*マクロスは今井1/72ガウォークと1/100ファランクス。
さらに1/5000マクロス要塞艦。ライターさんは順に吉田祐一氏、
石原宏明氏ときてマクロス要塞艦は表記がないけど多分これも石原氏だろうなあ
ガウォークはジオラマ仕立てになっててエアフィックスのアメリカ空軍セットと
組み合わせてあるんだけどフィギュアはともかく自作の燃料補給車はトラクター部が
古すぎて(アメリカのM5トラクター)違和感ありですなあ、
で、ガウォークの塗色がオリーブドラブか、ジャーマングレーあたりの明度になっていて
渋い感じなんだけどカラー写真がないので良く分かりません。
あとこのキットはミサイルが付属しないのでなにかエアモデルのそれが追加してあります。 えらいなあ。つづいてファランクスは元のキットの出来も手伝って凄くいい感じ。
モールド追加に穴あけして裏から金網攻撃。問題の放射能乱射装置は
透明プラ板を張ってディテールアップ。石原氏ってばこのほか4つくらい作例
やってはります。毎度のことながら物凄いなあ。さらに
要塞艦マクロスなんだけどこれはプラ板でパネルを追加して
塗装もパネルごとに微妙に色を変えたグレーで塗ってる、らしいんだけど
やっぱりカラー写真がないのでようわかりません。(もったいねえなあ)
以上、マクロス関係は終わり。んでもってこの号は「SFアニメ特集 
ガンダム基本改造集」ってことでガンプラ(もちろん元祖ノーマルね)の
作例が12個(!!)載ってまして、ムギ球つめるとかの改造からはじまって、
当時最新鋭の田宮の点滅回路でガンタンクのボップミサイルが点滅とか
ゲルググの手首がビーム薙刀を持ったままモーターで大回転するとか、
マブチモーターの広告でお馴染み、走行するリモコンドムとか載ってますなあ。
これっだけでもたいがいのボリュームですがさらにダグラムの
1/72ソルティックのジオラマ(吉田氏)に、タカラのクラッシャージョウのドンゴ
にガレオン(両方石原氏)しかもドンゴは目玉が透明プラ板になってたり
ガレオンはムギ球をつめてあったり、あとファイター1の作例もあるんですが
これも石原氏なのかなあ、いくつやってるんですが石原さん。
あと作例列挙すると「磁石付けチョロQ」、クラウンの「リジェJS4」の
ジオラマ(吉田氏これで3つ目)、田宮の1/48じぇろせん52型
(ディテールの詳細イラスト付き)、小田急ロマンスカー、模型はこれで全部、、
おっと十川俊一郎センセが1/8の水着フィギュア作ってます。
(なんとなく桃井かおりみたいだけど誰とは書いてないなあ。)
、、と忘れた頃に毎度おなじみ今井科学提供「付けたバイク」シリーズ。
すごいでーこれすごいでー、ベースは先月と同じBMW R100Sなんだけど
今回は「007オートジャイロ開発」〜指令NO.M18Xをはたして緊急脱出に成功!!」
ってなにがなんだか分かりません。(日本語おかしい)
まずフュエルタンクのキャップの所の穴に丸箸を差し込んで
(中に粘土を詰めて刺せって書いてあるけどホントにやったら
油が回ってえらいことになるでー)そのとっさきに刻みを付けて厚紙の
ローターを付けます。書いてないけどローターの翼断面は手で適当に曲げて付ける
みたいです。あとお尻に尾翼が三つ付けます。
作例写真はなぜか修正写真というか合成なので実際の作例は
つくってないんだろうなあこれ。ひどいなあ(グスン)。
あと海洋堂の海底軍艦の後編(吉田氏4つめ)ドックのジオラマ。
田宮のラジコンカーでフォードC100。電子工作はスピードガンと
感光ブザー、フリスビーラジオ(別に投げて遊べるわけではない)。
そいでもって16ビットぴゅう太」の記事のきじがちょろっとあって、 最後に「君にだって作れるんだ!ワンボードマイコンSC8081-Aで」
〜ビデオRAMの話〜てのが載ってておしまい。



83/6月号〜83/12月号まで未入手ですが、84/1月号に
バックナンバーリストがあったので内容を再録。

83/6:SFアニメジオラマ特集 ガンダム基本ジオラマ集(表紙にヌージャデルガ−)
83/7:ザブングル&ダグラム特集(表紙に1/100VF-1ファイターらしき写真あり)
83/8:夏休み工作特集(表紙にクアドランローあり)
83/9:ニューキットホビー特集(1/72スーパーバルキリーらしき写真あり)
83/10:ニューアニメモデル特集(マクロスとあるが写真では分からない)
83/11:マクロス特集(バルキリー透視図とあるのだが、、、スパルタンと
ガウォークまでは見えるのですが)
83/12:ガンダムMSV特集(マクロスはないみたい)

84/1月号
*マクロスの記事は1/100カムジン専用・装甲宇宙服、
1/100VF-1スーパーバトロイドいずれもイマイ製でジオラマ仕立てになっている。
ライターさんは吉田祐一氏、この号ではハーク(ドルバックのパワードスーツ)
も吉田氏なので三作例。(実際にはジオラマ講座と他の作例の解説イラストも
吉田氏なので物凄い仕事の量です。)カムジンはマイクローンサイズの
メンテナンスドックで整備を受けているような不思議なジオラマ。
VF-1(TV版スーパー)は汎用のジオラマベースを作って
モンスターやトマホーク(いずれもスケール違い)を並べて遊んでます。
キットそのものは無改造の素直な作例。(元の出来がいいので当然かもしれん。)
なおこの号で写真によるマクロス模型コンテストの募集あり。発表は3月号で。
ちなみに石原氏は1/35マーシードックとビリケンのメタルーナミュータントの2作例。
さて今月の今井科学提供バイクでなんかするコーナーはロードパルをタイムカプセル
(透明アクリル板で作ったジュエルボックス)に詰め込むの巻。
イマイ提供なので透明プラ板ではなくてあくまで市販のアクリル板。
なんてことはない箱を作って入れるだけの話。どうも7ヶ月の間にパワーダウンしたようだ。
麗しのモラちゃんのコーナーも綺麗さっぱり無くなってます。
このほかキャラクターモデル関連はチョロQダグラムの紹介記事と
1/35スタンディングトータス、1/144局地戦用ドム、
1/60ジョニ−ライデンザク、当時再版中のイマイサンダーバードメカ
(小サイズ磁力牽引車/ジェットモグラ/ファイアフライ、中サイズ2号)等。
プラモデルの記事としてはタミヤの社内コンテスト(お題は1/24ミニク−パー)の
レポートが入っているほか、十川氏によるタミヤの対空戦車ヨークのジオラマも載っている。
あと、ラジコンカーと鉄道、電子工作も少々。それでは休刊まであと5冊。

84/2月号
*特集は「84ニューアニメモデル」として、ツクダのナウシカキット3種等。
キャラクターモデルは他にガンダムMSVの1/100局地戦ドムと1/30高機動ザク
(第一次ガンプラバブルの究極キット。バブルキャスト製つうか要するに
硬い発砲スチロール。記事はパーツ割りとかも解説されてて楽しい。)
他にはボトムズ2種(1/24スナッピングタートル、1/35ベルゼルガ)
オーガスの可変2種(イマイのオーガスと有井モラーバー リーア)
モスピーダレギオス(LSの1/1003種、イマイの72アーモソルジャー)
それにドルバックのノーブレーザー(パワードスーツね。)
マクロスものはイマイのバトロイドアイアンタイプの紹介
っていってもメッキを活かしての作例だから継ぎ目は消せないし
そのまま組み立て。付属のジオラマベースのみ塗装。解説も接着面の
メッキ剥がしの指示と瞬着だと曇っちゃうことへの言及のみ。
それから当時再版の日東製「長岡秀星メカニックデザイン」3種の記事
(ジェットライザー、サターン、デルタ3、でも作例はジェットライザーのみ)
模型の記事は他にクラウンの組み立てエアガンのパイソン。
タミヤの1/35メルカバ。イマイ提供のバイクコーナーは改造がやめになって
初心者の心得コーナーになってしまったようだ。
作例数が物凄く増えてて、確認できるのだけで吉田氏は3、石原氏も3、
他に新規ライターさんが投入されてます。
十川氏の連載6は首長恐竜のジオラマで吉田氏の水ものジオラマ製作法記事が
付帯します。

この号で誌面のリニューアルというか刷新があったみたいで、キャラクターモデル
作例を載せるのみならず、アニメ作品自体の解説記事が入るようになり、加えて
タイアップながらMSXの記事も入ってます。もちろん従来の電子工作、鉄道の記事も
ありますが方向としてはキャラクター/SF系大幅強化、パソも徐々に強化のようです。
ただし模型マスプロ製品のブームはこの当たりがピークで(劇中メカの殆どが
キット化されるのもガンダム1st、ダグラム、ザブングル、マクロスときて
85年のZガンダムでバブルが弾ける。)いろんな意味で遅きに失したの
かもしれません。(でももっと早くキャラクターモデルを重視していたとて未来が
あったとは思えませんが。)いずれにしても86年にはファミコン(他家庭用ゲーム機)
一色となり、アニメもプラモデルも冬の時代に入ります。
というところであと4冊。

84/3月号
*まずは1月号で募集のあったマクロスモデルコンテストの入賞発表
折角なので入賞作を紹介。
金 1/72イマイ ガウォーク改ファイター(ジオラマ)
銀 1/12イマイ ミンメイ改シャミーミリオム
銀 1/170有井 アーマードバルキリー(ジオラマ)
銀 1/72イマイ ガウォーク改重装型(アーマード・ガウォークではなくオリジナル)
銅 1/100リガード、アーマード・バルキリー(ジオラマ)
銅 1/72イマイ バトロイド・バルキリー、リガード(ジオラマ)
銅 1/200イマイ デストロイド・モンスター
面白いのはシャミーでなぜかミンメイベースのところ。
特集は「特撮怪獣モデル」。当時はリバイバルブームで結構な
数の商品がリリースされとりました。まずバンダイの1/350シリーズ。
これはそれまでの動力付き怪獣模型とは一線を画した
真剣なインジェクションディスプレイモデルになるはずだったのですが、、、。
作例はメカゴジラ、モスゴジ、ウルトラマン、バルタン星人、ペギラ、
ゴモラ、ガラモン。特記はガラモンで、従来、このキットは付属のパーツだけだと
全身のトゲの量が足りず、2〜3個分のトゲを付けるのがいいとされてきたのですが
この作例ではちぎったスポンジを張り付けてフォローしてます。
続いて再版の児童向けソフビ人形の怪獣を流用したジオラマ製作。
恐ろしいのはメカゴジラとメカニコングのジオラマベースに
マクロスファクトリー(イマイ)が流用されてること。
(いや、だから当時は安売りで投げ売りだったんだってば、)
さらにバンダイキャラコン(キャラクターものの1chラジコントイ)
のレッドキングとゴジラの紹介。あと、タカラのチョロ獣(チョロQの怪獣版)
も紹介されてる。キャラクターモデルはこのほか、先月に続いてツクダの
ガンシップ。ガンダムMSV1/60ジョニーライデンザク。タカラボトムズで、
1/35ダイビングビートル。そしてイマイオーガスのミサイルガン。
ええと、うちの「なんだかわからないキット」で紹介してる
1/20マクロスガンポッドのオーガス版のやつですな。
鼓弾使用のいわゆるストライカー式のピストルで、人間が手に持って遊べるサイズ
のキット。この記事によると「組んでから100発位は射っているが。まだ平気だ。」
そうですので、風紋さん是非完成させて、家族めがけて乱射してください。
あと、ガレキとして土筆レジンの「セクシャルロボット」が紹介されていて
「ポスターなど広告の世界で大人気のイラスト‘セクシャルロボット’がキット化」
という記述になってるんだけど、近年、空山氏名義できちんと表記されてる
一連の「セクシーロボット」シリーズとは直接リンクしない、いわゆる無版権パチの
類のはず。ゆえに記事としてずいぶん問題あり。
ちなみにこの類いでどこぞのビデオ屋さん(調べたら東芝だった)が
作った、セクシーロボットみたいなロボットが活躍するやっすいOVA
「ザ・ヒューマノイド」ってのがあってそれの版権ガレージキットってのも
(ややこしい)あったんだけどそれは全く別物。もちろんこっちも同様に
空山センセとリンクしない露骨なパチものだったみたい。
(でも中身は似たような状態だったようだ。)このへん大友克洋デザインで
ホンダシティーターボ「ブルドック」のCMに使用されたメカブルドックの
パチ商品群と似たような広がりがありますな。
そいでもって十川センセのコーナーは「SF映画に登場するヒロイン」を作る
ってことなんですが、なぜか「恐竜100万年」にでてきそうなお姉ちゃんを
スクラッチしてはります。隣の吉田センセはジオラマの爆発の作り方を
やってはりますな。今は昔のイマイのバイクは先月と変わらず初心者TIPS
あとは電子工作と鉄模とMSX。さああと3冊

84/4月号
*さすがにこの時期はTVシリーズと劇場版の谷間でマクロスの記事なんぞ
ないんですが、残り三冊なのでいまさらに追悼の意味でレビュウ続行です。
特集は「ジオラマ」です。面白いのはプロトタイプドム改の高機動型ドム
で「脚なんかシャボン玉」状態です。主にバンダイMSVネタですが、他には
タカラボトムズの1/35ストライクドック、イマイオーガスの1/72オルソンSP
いずれもジオラマ仕立てでオルソンSPはベースがまたしてもマクロスファクトリー。
単発作例はイマイモスピーダの1/48可変レギオスなんだけど、
なぜか写真ではアーモ・ファイター時に膝が縮められてなくておかしな状態。
(記事は高飛車なのにちぐはぐですなあ)、あとはツクダのメタル製
1/20ナウシカフィギュア。これジャンボフィギュアより出来がいいのね。
あとは吉田氏によるタカラハスブロの完成品トイ(ヒューマンの戦い)の
リペイント記事。(これはタイアップかなあ。)そのほか2月号で募集のあった
MSVモデルコンテストの入賞発表。十川氏のコーナーはヨーロッパ式のフィギュア
塗装ってことなんですが題材はソフビの怪獣フィギュア。(バラゴン?)ついでに
白黒写真しかないのでよう分かりません。イマイ提供のバイクはもほやTIPSも
なくなってキットの紹介するのみになりました。あらあ。
あとは電子工作で鉄模でMSX。あと2冊。

84/5月号
*特集はバイファムとダンバインで、いずれもジオラマ仕立て。
この号、誌面構成がまた進化してまして、(コクピット等の)実用的な
設定画や実寸型紙を交えた製作記事になっており、いちおうHJ誌なんかの
レベルに辿り着いたといえましょう。他にキャラクターモデルは
タカラボトムズの1/35レッドショルダーカスタム、(設定画収録多し。)
バンダイMSV1/144ジョニーライデンザク、イマイ再版のジョー90マックスカーなど。
アニメの記事ではサザンクロスの番組/商品紹介も載ってます。他に模型の記事は
青島のバイクキットを流用した走行シミュレータというか、、、そんなやつ。
これはうちの記事でも度々出てくる昔よくあったヘリ操縦シミュレーターのおもちゃ
(センターにタワーがありそこからアームが伸びていてその先に
ヘリコが付いていて、手元のレバーでタワーを中心にした外周の前進、後退と
上昇、降下の操作ができるトイ。)のバイク版、といっても手元操作があるわけで
なく、ライダー不在でマブチモーターむき出しの無人バイクがぐるぐる回転する。
イマイ提供のバイク記事は色の塗り方講座なんだけど、「カウルは平筆で、
フェンダーは平筆か絵筆で、スタンドは平筆か面相筆で」とかまあ、困った状態。
十川氏のコーナーは大きい二次大戦のドイツ兵のスクラッチ、、、ってこれ、
センセ個人で作ってたやつの流用でしょ?吉田氏のコーナーはジオラマの木や林や
森の作り方講座って、、、この号で最終回ですか、、、。
はい。あとは電子工作で鉄模のMSX。はい次で最後。

84/6月号
*オーラス。前号から本格的にキャラクターモデル雑誌にシフトした本誌ですが
今号は巻頭からエルガイムとゴーグの設定資料の収録です。飛ばしてます。
ゴーグはタカラの商品リストが写真入りで載ってます。両方とも宣材資料が
そのまま収録されてるみたいです。放送予定のストーリー紹介まで載ってます。
(このシフトでしばらく行ってたら持ち直したのかなあ。)
タカラボトムズは1/35スコープドックのランドムーバータイプ。
バンダイMSVは1/144でマインレイヤーとザクフリッパー。バンダイバイファムは
1/144バザムに1/100バイファム。さらにバンダイダンバインは1/72ズワァース。
ツクダのナウシカは1/20王蟲とナウシカ。全部ジオラマ仕立てです。ほか
イマイモスピーダは1/12可変モスピーダ。懐かしものでオオタキの轟天号の改造作例
十川センセはドイツ兵の続き。吉田氏は新連載(と書いてないけど
記事の文章はそう読める。)でミニミニジオラマで「飛行場の百式司偵」。
今号も各ライターさん。3作例ずつ。ごくろうさまでした。
最後も電子工作で鉄模のMSX。以上、まだ発表してないコンテストの入賞者は
商品発送を以て発表に換えて、模型とラジオしばらくの休刊。
「新企画で再登場のときはよろしくお願いもうしあげます」は編集部の弁。





たしかどの号かに電動歩行のモンスターとかが載ってるはずですが
、それはまた入手してからということで。




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ただし苦情はロドリゲスまで。