

■ どうなる日本経済 ■
どうも8月のゼロ金利解除以後、日本経済が妙な感じです。ゼロ金利解除直後は債券も株も通常と逆の動きをするし、ここ1週間は株も何となくだらだら下げ続けるし、ムーディーズが日本の国債の格付けをまた1段階引き下げたものですから、日本の国債の信用度は世界で3番目になってしまいました。カナダより下、スペインと同レベルです。これに関してはもう一つ驚くべき出来事があります。ムーディーズは日本国債の格付けを引き下げましたが、トヨタやNTT等の事業会社の格付けは引き下げませんでした。その結果、民間企業の信用力が国の信用力を上回る事態となりました。
これは考えてみれば大変なことですが、日本の政治家にはその自覚は無いようで、今回も亀井政調会長が「ムーディーズの調査能力に問題がある、この判断はきわめて不当だ」とコメントしています。確かに今回の引き下げについては、以前お話ししたように「ユダヤの陰謀」かも知れませんが、世界的な評価が引き下げられた事実は厳粛に受け止めなければなりません。この国際感覚の欠如が世界経済の中でますます、我が国を孤立化させることになっていくのではないかと心配しています。
また、これは国内要因ではありませんが、原油相場が10年ぶりの高値をつけています。その一方、電力会社が規制緩和を要因として10月からの電力料金値下げを表明しました。航空会社が相次いで燃料高騰を理由に値上げに踏み切っていることから考えると、電力料金も年末には値上げされることになるでしょう。
何かぼーっとした不安感が漂っている感じです。その根底には、国と地方公共団体を合わせた債務6百数十兆円に対する漠然とした不安、またそれにも関わらず10兆円の公共投資を強行している政府に対する不信感があると思われます。
また最近、企業会計では「退職給付会計」と言って、企業の将来負担すべき退職に関わる債務の計上が要求され、各企業はそれへの対応に大わらわですが、先ほどの国等の債務には退職に関わる債務は計上されていません。これも合計すると、いかに「債務が多くても、個人金融資産が1300兆円あるから大丈夫」とも言っていられません。
政治家に対する不信感は高校生にまで広がっているようで、最近行われた調査によると、高校生が特になりたくない職種のトップは政治家で、21.4%がこう答えています。因みに、2番目は営業、3番目はとび職、4番目は自衛官と続きます。なりたい職種のトップは国家公務員、以下地方公務員、ゲームクリエーター、プログラマーと続きます。
いくら個人金融資産が1300兆円あると言っても、簡単に相殺できるわけではありませんし、それどころか平成13年度の税制改革では相続税の減税が遡上にのっています。本来ならば、子供の代にまで多額の財産を引き継がせて良いものかどうか疑問です。事業用資産を除けば、配偶者のための財産だけが無事相続できればいいのではないでしょうか。どうも資産家の跡継ぎには定職に就かない人が多すぎるような気がします。ですから逆に相続税はもっと重くしてもいいのではないかと感じています。こんなことを言うとひんしゅくを買いそうですね。

■ あやしいネット企業 ■
つい1週間ほど前の新聞に、昨年のメッセージでもお話ししたインターネットプロバイダのMTCIという会社の記事が掲載されました。監査法人トーマツが「会社の経理が監査できる状態にない」と監査人を降りた結果、この5月期の株主総会の決算承認が見送られたという記事です。
覚えていらっしゃるでしょうか、この会社は昨年の10月、新聞紙上で第三者割り当ての出資者を1株256万円で募り、総額24億円を調達しました。しかし、その時に前々期の決算において、監査法人から不適正を指摘されていたにも関わらず、その点を隠蔽して出資を募ったと言うことで、専門家筋からはそのいかがわしさをずいぶん指摘されました。その一方、出資者の中に山東昭子、浅野ゆう子と言った有名人が居るのではないかと別の意味で話題になった会社です。9月10日付の夕刊紙がこの会社の株主3567人の名簿入手の記事を掲載しました。噂通り山東昭子氏、浅野ゆう子の母親、たかの友梨たかのビューティクリニック社長等の名前も挙がっているようです。
同社は2001年の株式公開をぶち上げていましたが、現在の会社の状況はそれどころではなく、実際はオフィスの家賃も滞納している状況のようです。まさに24億円が紙くず状態です。確かに昨年の秋は公開株式ブームで、第三者割り当てがあればいくらでも応じる方がいたのは事実です。しかし、ネットバブルがはじけた後は、第三者割り当てで株を取得しても、公開時の株価が低く、大しておいしい話ではなくなっています。今年の春までは、未公開株式投資は10社の内1社、あるいは20社に1社が公開すれば元が取れると言われていましたが、現在は少なくとも3社に1社ぐらいは公開してもらわないとペイしないのではないでしょうか。
最近では1株50万円(50円額面の場合には500円)以下の公開価格の銘柄も多くなっています。仮に第三者割り当て価額が100万円とすると、少なくとも1:3以上の分割でもしてもらわなくては安心出来ません。
これから毎年300社以上が公開の予定です。と言うことは皆さんにも未公開の段階での出資のチャンスがどんどん広がってくるということです。ただいたずらにリスクを恐れるのでなく、企業を見極める目を持ち、積極的に投資していくスタンスも必要だと思います。何といっても世界の資産家5人の内4人がIT企業の経営者であり、なおかつ30代から40代です。やはり超成長分野であることには変わりがありません。当たれば億万長者です。(古い表現ですね)

■ 何でも安売り情報(安売店はどう生き残る) ■
前にも皆さんにパソコンの安売り情報サイトとして「kakaku.com」というサイトをお知らせしたことがあると思います。パソコンや周辺機器ばかりか、デジタルカメラや家電製品まで情報が掲載され、居並ぶディスカウントストアの価格比較が行われており、どの店が最安値か一目瞭然です。そのサイトに最近、ブランド物からゴルフ用品まで掲載されるようになりました。ブランド物は例えばプラダのバッグだけでも30種類以上が価格比較されています。ゴルフ用品も最近の人気商品を始めとして日々充実してきています。
安売りを売り物にしている小売店はこのサイトをどのような目で見ているのでしょうか。苦々しく見ているようではその店に未来はありません。このサイトで常に最安値をチェックし、最安値の店として自分の店が表示されるようにする店こそが生き残れるのです。米国でもpriceline.comと言ったこちらから値段を逆に指定できるようなサイトが繁盛していることを考えると、消費者がもっともっと物を安く買えるようになる、あるいは消費者が価格を決める時代がどんどん迫ってきているようです。
それとは別に価格が安ければ消費者に指示されるとは限りません。「時間をお金で買う消費者」も数多く見られるようになっています。たとえ価格が高くても、わざわざ出かけて、探して買うよりも、自宅に翌日に配送される方を選ぶという消費者も多くなっているようです。この消費者指向を的確につかんだサービスを考えれば、資本力が無くても、まだまだビジネスチャンスがあります。

■ 今やってみたいと思うこと(行ってみたいと思う所) ■
相変わらずマッサージ(エステ)通いが続いています。最近ちょっと変わったところでは、「痩身エステ」と言うのをやっています。特に集中的に行っているのはウエスト部分ですが、5,6回でだいぶスラックスがぶかぶかになってきました。他に特にダイエットはやっていないので、エステの効果があったようです。全く自分では何にもしなくでも、やせることって出来るんですね。次に試してみたいのは「腸内洗浄療法」。直腸から温水を注入し、腸壁の宿便を排出するというアレです。
今年は特に忙しいせいか、行ってみたいのはやはりアジアンリゾートですね。最近「クレア」を始めとする若い女性向けの雑誌でもアジアのリゾートの紹介が目白押しです。世界の王侯貴族やハリウッドのスターが泊まる一泊500ドル以上する部屋に、日本の若いOLが泊まるおかげで、ホテルの雰囲気もだいぶ変わってきてしまっているようで、ひんしゅくを買っている面もあるようです。いくら「一点豪華主義」とは言っても、「ホテルも客を選ぶ」と言います。あまりに超豪華なリゾートに泊まるよりも、徐々に自分をそれにふさわしい客にブラッシュアップしていった方が良いような気もしますが・・・・
リゾートに行くのならやはり大事なのは「気候」でしょうか。東南アジアでは各地区で雨期と乾期が大きく分かれています。多少料金が異なっても、しょっちゅう行くわけではありませんから、是非乾期の時に行きたいものです。これから雨期に入るのはバリ島とサムイ等のマレーシア半島の東側、それから最近話題のシンガポールからフェリーで行くインドネシア領のビンタン島でしょうか。これ以外のフィリピン、プーケット、ペナン島はこれから乾期に入ります。
透き通るような青い海、鮮やかな熱帯魚の群れ、雲一つない青空、考えただけでゾクゾクしますが、いつになったら行けることやら。行く場合には相手も考えなくてはなりません。今話題のアマンリゾーツに男一人旅ではゾッとしません。どなたか一緒にいかがでしょうか??????

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