正常な馬と異常な馬
馬を管理していく上で、どのような状態が正常なのかと言うことを把握する事はとても大切な事ですので、ゼヒとも知っておいて頂きたいです。
この情報については子供の頃から愛読している初心者向けの本に分かりやすい説明が載っていたのでそれに乗っ取ってここでもご紹介いたします。(^^ゞ
正常と思われる状態 | 異常と疑える状態 | |
体温 | 37度台後半から38度台前半くらい 大抵、午後の方が体温は高め 触ってみて体全体が暖かく、膝、飛節より下のほうはひんやりしてます。 |
36.5℃以下、38.5℃以上は異常 耳の付け根が熱っぽく、管や球節、蹄は暖かい。 |
脈拍 (1分間) |
馬房内で大人しくしているときは30前後、外に連れ出すと35前後 |
大人しくしていて50以上あれば異常 食後、運動後、暑さなどで脈拍数はかなり変わってくるので計るときは要注意です。 |
呼吸 (1分間) |
大人しくしている時は、12回前後 腹と胸が交互にゆっくりふくれます。 |
大人しくしていても30回以上 すこし運動すると呼吸が荒くなって鼻が大きく開き、肋骨が強く動いて胸で息をします。 |
目つき | 眼は澄んでいて活力がある また、周りの物を良く見て注意力があります。 |
輝きがなく、くすんだ感じ 活力がない、死んだ目をしています。 |
耳 | 物音などに敏感に反応し、機敏です。 | 全体的に力無く、動きも緩慢です。 |
毛艶 | 全体に光沢があって毛並みが揃っている また、肌に対してよく寝ている |
毛が立っていて光沢がない 全体的に淡い感じになったように見える |
飼い食い 飲水 |
水やエサは力いっぱい元気よく食べます。 手を出したらかみ殺されそうな勢いで食べます。 大抵、出された物は残さず食べます。 |
食べ方に元気が無く、水の飲みは病状や状態によって変わってきますが、殆ど飲まなかったり異常に大量に飲んだりします。 出されたエサを残したり、唾液の出方が悪くなったりします。 |
糞 (ボロ) |
一つ一つが大きな丸い塊で、悪臭が無く消化不良の穀物や粘膜などが付いていません。 また、量も毎日大体同じくらいですので、普段の小屋掃除の際に平均的な量を把握する必要があります。 |
普段と比べて硬かったり、柔らかかったり、悪臭が漂っていたり、消化不良のエサや寄生虫がいたりします。 また、疝痛とかになるとボロの量も極端に少なくなります。 |
尿 | 一度に出る量が多くて、淡黄色(薄い黄色)を帯びていくらか白く濁っています。 悪い匂いはしません。 |
少量づつ、何回かに細かく分けてし、色が濃かったり、悪い匂いがします。 |
ざっとこんな感じになるのですが、後は馬を良く観察してください。
友人が体調悪そうな時は、やる気が無さそうだったりボーっとしていたりするかと思いますが、馬も同じです。体調が悪いと基本的にやる気が無く、動作も緩慢になったりしています。