馬のごはん

飼料

コレ、相当重要な問題ですね。
とにかく、動物ですからメシ食わなきゃ始まらんわけです。
で、ただくれれば良いって物でもないんですね。
必要とするエサや量は馬の個体、環境、用途、運動状況によって全く変わります。
なので、ここでは代表的なのをいくつか挙げてそれがどう言う物かって事を書いて見ますね。


給餌と飼料

給餌
馬の給餌は1日に3〜4回に分けて行います。
早い話、朝めし、昼飯、夕飯、晩飯ってカンジでしょうかね?
最低でも2回に分けてあげましょう。

飼料
飼料は大まかに分けて2種類あります。
干草などの粗飼料、大麦や燕麦などの濃厚飼料です。
粗飼料は自由採食と言って、小屋の中に大きな網などに入れて吊るしておき、馬が食べたいときに自由に食べられるようにするのが望ましいです。

飼料の中身を変更する場合は、一度に変えるのではなく最低でも2〜3日掛けて少しずつ変えていくようにします。

食わせる量
普通に運動している馬の場合ですが、1日に与える飼料の量は体重の2〜3%くらいが目安です。
だから、体重500キロの馬の場合は合計10〜15キログラムの量になりますね。
その内訳として、粗飼料は0.75〜1.5%、濃厚飼料は1〜2%になります。


馬の栄養

基本栄養素
たんぱく質 身体を構築する主な材料。
アミノ酸とペプチド。炭水化物が不足した場合はエネルギー源としてたんぱく質が使われる。
炭水化物 エネルギー源。
でんぷんやグルコースなどの消化性成分とセルロースなどの繊維性成分。
脂肪 エネルギー源。
エネルギー消費が減ると、身体に蓄積されてエネルギー消費量が増加すると燃料として使われる。
ミネラル 歯や骨などを強くする。
体液の浸透圧やペーハー値(ph 通常弱酸性)を調節する。
神経やホルモンの信号伝達を仲介する。
酵素や生理活性物質と結合して機能を調整する。
給餌の時によく使われるのがリン酸カルシウム、アルギントップなど・・
ビタミン 生理作用における触媒
生体の65%〜75%を占める。
栄養分や老廃物の運搬、体温調節に関わります。
摂取量は馬にお任せします。が、運動直後は体温が回復するまで、大量に与えないほうが良いです。

乾草(かんそう)

イネ科の干草です。
1本の草を切断しないでそのまま乾燥させているので、長い繊維が取れます。
大人の馬で一日平均2kg〜3kgくらい食うかな・・・
乾草の種類の中で有名なのはチモシーですね。
チモシーは特に繊維質で栄養価も高いので高級食材です。
でも、難点があります。
高級食材なので、高いです。それと、味が薄くてあまり美味しくないです。(本人経験談)
で、それに代わる安価な乾草として個人的に好きなのはフェスキューです。
チモシーほどではありませんが、栄養も繊維もそこそこあるので、常食としては十分良いのでは?
で、問題の味ですが、これは噛めば噛むほど草の甘い味が染み出してきて美味しいです。(本人経験談)


ヘイキューブ

コレはアルファルファを乾燥させ、機械で裁断してキューブ形に圧縮たものです。
味はそこそこ濃くて美味しいですが、アルファルファは豆科の植物で、繊維があまりありません。
また、タンパク質が多く含まれている為、与えすぎると馬が太り、相当量の運動をさせないと運動不足になります。


大麦

飼料用の大麦は機械で潰したもの(圧ぺん)がメインです。
大麦はタンパク質やビタミンを多く含みます。
大麦を与えすぎると、馬が太ったり、張って(馬の体力が運動量を上回り、広い所で衝動的に暴れたりする状態)きたり、また疝痛を起こしやすくなる事もあります。


燕麦(えんばく)

燕麦はエネルギー価が高く、繊維質に富んでいます。
味は、大麦より薄いので、馬によっては食いが悪い事もあります。
ちゃんと食え!高いんだから!


塩、ミネラル分

馬にとっても塩やミネラルは大事です。
手っ取り早いのが岩塩を舐めさせる事ですね。
あとは、粗塩とリン酸カルシウムを与えたりと・・・・
炭酸カルシウムだとカルシウム分の吸収率が低いのであまり意味が無いとも言われていますね。


その他諸々で麩(ふすま)とか米ぬかとか、あとは青草(干してない、取れたての牧草)をあげたりしますね。
へ?ニンジン?リンゴ?そんな高級食材、毎日あげられません。(^^;;;


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