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『 博多にっき 』
― ファンキーやけん、博多たい!! ―

遠方より友きたるの巻

平成9年8月15日〜17日


<序章:忙しい日々>

 私はとにかく忙しかった。お盆前から母親の引っ越し準備に兄の彼女の来訪
と、とにかくドタバタと動き回っていた。

 13日は引っ越しを手伝ってから祖母の家へ行き、爺ちゃんに手をあわせた。
それから、お決まりの食事をして従弟のとこの子供をウリウリと扱い回してか
ら、 家へ戻った。

 14日はまた朝早くから引っ越しの手伝い。このクソ暑いのにもうクタクタだ。
でも夜10時には、まさが夜行バスに乗る。明日はまた朝から忙しい・・・。家
に帰ると気分が悪くなった。熱もある。きっと、疲労が原因だろう。明日のため
に早く寝なくちゃ。そう思っていると、電話が鳴った。

RRRR・・・・・・ガチャ・・「はい・・」
いきなり大きな声が聞こえた。

まさ : おっ、かなかぁーーー?まさやぁーーー!

かな : あ、あぁ。(なんで、こんな時間に?)

まさ : 今なぁ、京都から。
  バス・・乗り遅れてしもぅたぁ!

かな : はぁぁ!!!?? なんでぇ!

まさ : いやぁ、時間、勘違いしとったわ。
    11時だとばっかり・・

かな : だって、10時っていいよったやん!
  どうするとぉ!?


まさ : ほんま、すまん。明日なぁ、朝一で新幹線乗るわ。
    絶対、行くから、な!

かな : 今、飲みよろ?

まさ : おぉ!

かな : まぁ、それじゃ、乗り遅れるわな。仕方ないね。

仕方ないよ・・と言いつつ、ちょっと 目眩いがした私であった。
本当に新幹線に乗れるんだろうか・・。心配だ。
結局、新幹線に乗れることが分かった時点で、
電話をもらうことにした。不安な私をよそに、まさは明るく言った。

まさ「ま、これで、かなも朝はゆっくり寝れるやろ?」

こ、この男・・ただ者ではない。
不安と戸惑いに包まれたまま夜は更けていった・・・。
はぁ・・。



<第一章15日:はじめての出会い>


 朝8時過ぎ、まさから電話が入った。新幹線に乗れると言う。私は心底ホッと
した。博多駅着は11時15分頃、これだと12時に待ち合わせしているまいち
の迎えにも余裕で間に合う。私はそれから支度を始めた。夜はもつ鍋だから臭く
なってもいい服装にしなくちゃ。オシャレ?そんなもんするかいな! 適当にTシ
ャツとジーンズを着て、まさをGETするべく、博多駅へと向かった。まさって、
どんな人だろう? BBS書き込みでは人の話題に話を合わせてるし、わいわい騒
いだって言っても、それが本当のところかは分からない。mailと合わせ読む
限りの印象は”やさしい人”。「○○クンって優しいよねぇ」とか人に言われる
イイ人。顔は全く想像がつかなかった。というか、そんなことはどうでもよかっ
た。

 博多駅には少し早く着いた。筑紫口のミスタードーナツの前で待ち合わせてい
たが、ちゃんとここまで辿り着けるかな・・。

 暫く待っていると、PHSが震えた。どうも、このバイブ機能というのは気持
ち悪い。電話はまさだった。まさはすぐ近くの電話からかけていた。それも、お
互いが見えるほどの場所。「マッハGOGOGO!」のTシャツでまさだとすぐ
に分かった。元気よく手を振るまさ。こ、これが噂の家出少年(青年)か・・。
ち、違う!なんか違う!私の考えていた人物とは違っていた。しかし、このとき
私はまだまさを知らなかった。


家出少年まさ IN HAKATA

 どことなく、落ち着きのない素振りをするこの人物を連れて、私はまいちとの
待ち合わせ場所へと向かった。まいちとは天神のZ−sideで待ち合わせてい
た。それも、本屋の中にある喫茶店という非常に細かく指定された場所だ。ここ
なら、まいちは確実に分かるというのだ。

 とりあえず、私とまさは喫茶店でまいちを待つことにした。コーヒーか何かを
注文していると、紺のシャツにジーンズ姿の青年が現れた。まいちだ。彼のHP
の写真とちょっと違う。あの、写真は変えたほうがいいな。実物のほうがもっと
いいじゃないか。私は初めて会ったにも関わらず、まいちに意見してしまった・・。

 まいちは落ち着いた口調で喋る人だった。こちらは、なんとなく想像通り。私
の友達にいるタイプだと思っていたが・・そんな感じ。理路整然と変なことを言
う人。この辺は彼のページから想像できる部分だった。よし、よし。

 私とまさとまいち・・この3人は全く初めて会ったにも関わらず、お茶してい
る。なんだか、とっても変。でも、なんとなく会話が続いている・・不思議だ。
私たちはhypさんとの待ち合わせ場所に移動することにした。場所はソラリ
アホテルの前。hypさんは車を出してくれるのだ。ありがたい。GESOもその
待ち合わせ場所にやって来るはずだ。が、hypさんは少し遅れると電話が入り、
とりあえず、ホテルのロビーでくつろぐことにした。やがて、GESOも登場し、だ
んだんオフ会らしい雰囲気になってきた。


手前から まさ、まいち、GESO




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