兵庫県の明石市にある「明石市立天文科学館」に行きました。同科学館は子午線※の真上に建てれています。「時と天文」をテーマにした科学館。塔頂には大時計があり、郵政省通信総合研究所から発信されるJJY時報を受信していつも正確な時刻を知らせています。

 写真は一番の最寄り駅である三陽電鉄「人丸前駅」。ここから徒歩3分。JR明石駅からは徒歩15分ほど。

 ※子午線は後のページで説明しています。

    

 三陽電鉄「人丸前駅」のホームには日本標準時子午線の東経135度ラインが引かれています。同ライン上にあたる道路などにも同じく標識が立っていました。天文科学館はその標識の役割を担っています。

   

 現在の塔時計は3代目になります。2代目の塔時計は1995年1月17日の震災で被災し、地震発生時刻の5時46分で停止、同年2月17日には断線個所を仮設配線で復旧し正午から再稼動しましたが、1996年10月30日に震災復旧工事のため撤去されました。現在は神戸学院大学に移設して展示されています。そして現在の3代目塔時計は1997年6月18日に服部セイコー(当時)から寄贈を受け設置されもの。稼動は1998年1月17日午前5時46分(震災発生時刻)です。ちなみに初代塔時計の親時計は振子式電気時計でした。塔時計の移り変わりはこちら

   

 さぁ、入口です。震災後に修繕されたので建物はまだピカピカ。塔頂に大きな時計と展望室が見えます。

   

 足を運んだのは土曜日。土曜日の午前中には塔頂にある天体観測室が公開されています。天体望遠鏡の説明のほか、晴天時には付属の装置を使って太陽の観測なども行っているとのこと。私は到着が午後になってしまいましたので機会を逃しました。

   

 同科学館は小高い土地に建っています。塔に昇らなくても瀬戸内海と明石大橋を望むことができました。

   

 入場料は大人700円、中高生400円、小人300

円也。

   

 14階の第一展望室です。右上に見えるのが淡路島。
    

 4階には天文サロンと呼ばれる資料室があります。専用の端末で天文や時の科学を勉強。右の写真は日時計の仕組みを理解するミニチュア。夏休みの宿題にもってこいですね。
       

 天文と時に関する資料が文献がそろっています。子ども向けの本から専門書まで、なかなかの蔵書量。

   

 時計の本は多くありませんが珍しい本もいくつかありました。「スイス時計交流記」はとても面白い本です。戦後から90年代の機械式時計ブームまで日本人がいかに腕時計とつきあってきたのか、日本人と舶来ブランドの関係など、銀座和光に勤務していた久下靖夫氏が実体験から語っています。

   

   

   

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