それでは2階にある「時のギャラリー」を覗いてみましょう。

   

 「時の概念」や「時を量る方法」を紹介する展示物が並びます。天文とも密接に結びついた「時間」という概念。数(量)として示すようになる人間の歴史を理解することができます。

   

 古代の日時計や水時計の構造物を紹介。ミニチュアを見ながら「時計の歴史」を勉強します。

   

 時計を見て「太陽と月と地球」をイメージすることはありませんが、時を把握する必要性とその手段の原点はそこにあります。「天文」と「時間」は密接に結びついているのです。模型の解説は以下。

  

   

 人は自らが作った道具で時を量ろう(数で示そう)と試みます。ここでは時計の種類を原理ごとに紹介。この写真は「重りを使った時計」です。模型は実際に動いていました。

   

 これは水時計。砂時計と同じく地上の重力が一定であることを利用して時を量ります。

   

 これは日時計。太陽を使えば時間や方角を把握することができます。現代でも十分に利用できる手法と言えるでしょう。

   

 ゼンマイを使った時計です。機械の一番上にあるのがテンプ。機械式腕時計は全てこの方式。小型化できる構造(発想)です。

   

 振子を使った時計。重りの振り幅が変わっても、往復する時間は変わらない重力の原理を利用しています。昔はメジャーな時計機械でしたが、今はめっきり見なくなりました。

   

 クオーツ時計です。日本のセイコーが製品化でリードしました。水晶に電圧を加えると一定の周波数で高振動する性質を時計に利用。その水晶の原理は戦後早い時期から解明されていたようですが、その小型化、製品化においてセイコーは独自の技術を開発して世界のトップメーカーに成長しました。クオーツ製腕時計の初リリースは1969年。もちろんセイコーから発売されています。

   

   

   

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