ヴェヌスの秘録 1

水底の仮面
Tanith Lee


 水の都のベヌス。緩やかな斜陽の光の中、美と退廃を誇る都。

そんな都に耽溺し暮らす青年フリアンは、運河に一つの仮面を見出す。

水面に漂う顔...仮面はそんな不吉な気配を漂わせていた。




フリアンによって錬金術師シャーキンのもとに持ちこまれた仮面は、

魔術によってその中に古き呪いが吹き込まれていることを表した。

そして、都の流行り歌を作った青年の死がそれと関わりがあることも。




その流行り歌は笑わぬ姫君とその求婚者達の物語。

フリアンは仮面を見出したその場所で、歌に謡われたような女と出会う。

フリアンと笑わぬ仮面を持つ女...

物語が今始まる。



退廃の都ベヌス、仮面の謝肉祭に繰り広げられるサスペンスホラー


作品解説へ

予告編風作品紹介(+CG)へ

  


 出版要望にご協力いただいた方、ありがとうございました。ご存知の通り、産業編集センターさんより出版の運びとなりました。
  
産業編集センター            http://www.shc.co.jp/book/

ページ作成者:H.Okawa
Web Site:  風の十二方位ホームへ