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…Caramel Milk…

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「ねぇ、あれ、、、買った?」
「んん〜?」
「ほら、あれだよ、あれ。」

ショウウインドウばかり見つめる少女と
食材の詰まった紙袋を持った少女がにぎやかな街角に佇む

知由とルナラだ

「もう、ショウウインドウばかり見てぇ話聞いてるの?」
「ちゃんと聞いてるよぉ、ルナラ。」
「ほんとぉ?」
「うん、食器の話でしょ?」

知由は得意気に大きな箱をルナラに見せた
ルナラは片手で箱に隙間をつくり中を覗いた

「で、ちゃんと人数分買ったの?」
「ええっと、、、7人分だよね?」
「なんだ、ちゃんと分かってるじゃん。」

ルナラは嬉しそうに言った

「他のモノは大丈夫かな?」
「きっと大丈夫だよ、知由がちゃんと用意出来てるくらいだからね。」
「なによぉ、それじゃあまるであたしが抜けてるみたい。」
「抜けてなかったら、知由じゃないよぉ。」
「なにそれぇ。」

楽しそうに話すルナラと知由
そんな2人は笑いながら街を後にした


その頃、何処かの小さな箱庭では何かの準備が行われていた

「エリリスちゃん、準備できた?」
「はい、なんとか終わりました。」
「テトラさんの方は、終わりましたか?」
「うん、テトラは準備できたよぉ。」

どうやら、エリリスとテトラの2人でやっているようだ

その箱庭にはテーブルと椅子が植物に囲まれるようにして置かれていた
テーブルには薄い水色のテーブルクロスがかかり、中心に花が飾られている
その光景はまさに絵本の一ページのようだ

「エリリスちゃん、お茶飲もうよ。」
「この前、アニスから貰った紅茶があるの。」
「飲むよね?」
「はい、いただきます。」
「じゃあ、テトラが入れてくるー!」

そう言い、テトラはエリリスに背を向け走った

「あ、、、。」

と、その直前とてもすごい音が辺りに響いた
エリリスは背後からの突然の大音量に吃驚していた

「テトラさん、大丈夫ですか?」
「ふにゃぁ〜。」

テトラは目を回してその場に座り込んでいた
テトラの周りには何かの破片や花が飛び散っている
どうやらテトラはその場で転けたようだ

「ああ!?」

ようやく気が付いたテトラは身の周りの散らかりように吃驚した
正面には心配そうなエリリスの顔が見える

「ごめんね、折角綺麗に飾ってたのに。」
「いいんですよ、それより怪我はありませんか?」
「テトラは大丈夫だけど、、、お花が。」
「花は後で治しときます。」

エリリスは立ち上がり、テトラの手を引いた

「良かったら、片づけるの手伝ってくれませんか?」
「うん、テトラも一緒にやる。」
「これが終わったら、お茶の時間にしましょう。」
「紅茶、テトラが入れてきていい?」
「はい、是非お願いします。」

エリリスはにこりと笑った

「じゃあ、片付け急いでやっちゃお!」

テトラは嬉しそうに辺りを片付け始めた
エリリスもそれを手伝うように始めた

「これが終わる頃にはみんな、準備終わってるかな?」
「そうですねぇ、でもアニスさん達は結構時間がかかるのでは?」
「そうだよね。」

そんな2人の間に風が吹き抜ける


その風は又別の丘から吹き抜けていた

「今日は星が綺麗に見えそうね。」
「そうみたいです、雲も少ないし。」

その丘の上にはアニスとシフォンが空を見るようにして寝転んでいた
近くには何かの分厚い本と古びたラジオが置いている

「でも変な話よね。」
「何がです?」

「ラジオの天気予報より、私達の力の方がよく当たる。」
「明日の天気だって分かるし、思い通りに変えることだって出来る。」
「それなのに、信用のないラジオを一番信じてるって状態が。」
「ね、変な話でしょ?」

アニスは起きあがり、少し笑った
シフォンは寝たままアニスの顔を見た

「確かに変な話ですね。」
「でも、たまには良いじゃないですか。」

シフォンは笑う
アニスの方は笑いもせず、急にシフォンの顔を摘んだ

「あにふはん、いひゃいれすぅ〜。」
「私も貴方みたいな弟が欲しかったわ。」

アニスはそう言い、シフォンから手を離した
シフォンは不思議そうにアニスの顔を見た

「何故ですか?」
「だって、可愛いし、賢い。」
「それに、とってもいい子。」
「私の弟なんか比べモノにならないくらい、いい子よ。」

アニスは定まらない視線で空を眺める
シフォンは摘まれた頬をさすりながら言った

「でも、弟さ、、いや、カシスは良い人ですよ。」
「それは他人から見るからよ。」

アニスは吐き捨てるように言う
シフォンはにこりと笑った

「カシスは他人じゃありません。」
「カシスは、私の親友です。」

アニスはシフォンに視線をやる

「だから貴方はいい子なのよ。」
「ああ、私の弟にも勿体ないくらいだわ。」
「ん、、。」

シフォンは少し照れた
アニスはそれを気付かない振りをして、もう一度視線を空に戻す

「ありがとうございます。」

その言葉を最後に、シフォンは浅い眠りにつく
アニスはつけたままになっていたラジオのボリュームを下げる

「おやすみ。」

そして、しばらく風の音と空の色を楽しむ

『今夜は星空がとても綺麗に見えるしょう。』

そんなラジオの天気予報だけが丘の上に静かに響いた


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