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彼はカルカッタの安宿街として有名なサダル・ストリートの一角に安チケットの店を構え、あの界隈のボスみたいな存在でした。 大麻の元締でもあり、彼の指導のもと、初めて開眼しました。彼がチラム(煙管)を吸う時の迫力はすごかった! いろいろ、悪いうわさもありますが、僕にとっては忘れがたい師匠です。当時から極度に咳き込むことがあったので、今も元気なのか心配です。因みにカルカッタへは、84年以来訪れていません。 |
マニ君はマドラスのパリス界隈をながすサイクル力車夫です。彼は、僕が常宿としていたマレーシア・ロッジの目の前の路上で両親とともに暮らしていました。おとなしく誠実な働き者で、将来の夢はオート力車の運転手。現在の路上生活から脱出しようと必死でした。 上の絵は、ハードワークでお尻が痛いとこぼしていた時のポーズです。何処へいくにも彼の力車を利用してチップをはずみました。僕にはそのくらいの助けしかできません。遊びで、サイクル力車を運転させてもらったり、路上の家の御馳走になったり、思い出深い友人です。 |
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マドラスのとある教会の前で見た。目の不自由な物乞いのおじさんです。 ホット・ホッター・ホッテストの季節しかないマドラスの炎天下で、彼はずっとこの姿勢のままでした。確かに、着ている服はしっかりしていて、懐にはサイドバッグなんかを持っていて、一見貧しさを感じないのですが、クリスチャンが多い南インドでは、教会の救済活動が盛んで、結構身ぎれいな人が目立ちます。彼の毅然とした姿は、強烈な印象ですが、ずっと目を閉じていたので、僕が勝手に目が不自由なんだと判断しただけなのかもしれません。 |