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問屋の前でたまたま店開きしていた「噛みタバコの素売り」のお爺さん。 左がキンマの葉、右がビンロウジの実。いずれも嗜好品の「噛みタバコ=パーン」として用いられる。ビンロウジの実はビワみたいなオレンジ色の実で、中身の種を薄くスライスする。 柔らかいキンマの葉の上に石灰の白い汁やカッター(茶色のペースト)を塗り、ビンロウジのスライスや好みの香辛料といっしょにくるんで、口の中に放り込む。しばらく噛んでいると、口の中が真っ赤になってしまう。 ところ構わず深紅色の唾を吐いている姿を見て、吐血と勘違いして、「インド人は皆結核だ!」と思った西洋人の医者もいたとか。 |