ERNAKULAM-06-6 鶏市場 1982

鶏肉市場は一番西寄りの一角にあった。鶏肉といっても、売り物は生きた鶏。足をヒモでくくられた10羽ちかい鶏が入ったカゴを頭上にのせて、小売り店や食堂に運ばれるのである。家庭に行商にいくときも、このスタイルをよく見かけた。鶏は生きたまま売買され、その後に潰されて「チキン」となる。日本とは正反対で、インドで最も高価な肉は「チキン」だ。この市場にはいなかったが、鶏の他に七面鳥やアヒル、ハトなども食されることがある。