父、母、夫、私の4人家族。
昼食は両親を交え4人での食事。 夕食は夫婦のみの食事である。
昼食は忙しい農作業の合間にサッと食べる、味には保守的な両親のことを思った料理。
夕食は夫婦でゆっくりと酒を呑みながら食べるので酒の肴でもある料理だ。
二つの台所を行き来し、二つの食事の傾向を行き来している。
 
 2004/2月
●色のついた料理の名前をクリックすると作り方のページに進みます    
 
   

2月になった。2月はもっとも寒さの厳しい月だというが、12月や1月と比べるとぐっと太陽の光が強くなり、「これから春が来るぞ」という迫力を感じてわくわくする。
気がつけば、自分の体の中からちゃんと熱や力が発しているように感じる。年末から長いこと続いていた体の不調がようやく平常に戻ってきたようだ。

まさに冬眠していたかのような1月だった。まだ大部分の年賀状の返事を書いていない。

 

2月3日

  ひる  

昨日は久しぶりに雨が降った。昨年末以来の雨だ。
乾燥しきっていた大地がほどよく湿ったので、今日は気持ちがよい。曇り空だが気温は少し高く、春が近づいていることを感じるだ。
●おろし豚しゃぶ鍋
●千切りにんじんのサラダ
●ほうれん草のおひたし
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(豆腐・大根・にんじん・なめこ・ねぎ)

 

    よる   自転車でS家から戻る途中、道路に一株のブロッコリーが落ちていた。
近くの畑で収穫され、運ぶ途中に軽トラックからこぼれたのだろう。 拾ってきた。
●ホタテとブロッコリーのクリーム煮
●鶏皮とねぎのトウチ和え
●きのこと豆腐の鍋
ゆでふきのとうの醤油和え

2月5日

  ひる  

昨日、制作スペースを確保するための大幅な模様替えを行い、昨夜から“宙に浮くフトン”に寝ている。36歳にもなってこんなところで寝ているのかと思うと笑ってしまうが、寝台車に乗っているようで楽しい。
●おでん
●厚焼き卵
●れんこんの梅煮
●焼き鮭
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(里芋・大根・にんじん
・ごぼう・えのき・ねぎ・わかめ)

 

    よる   さまざまな食べ物があるが、結局のところ鶏肉の皮がいちばん旨いのではないか。この一品は簡単、そして安価。
●鶏皮とねぎのトウチ和え
●鶏ご飯
●カツオのたたき
●うどの皮のきんぴら

2月6日

  ひる  

“宙に浮くフトン”で迎えた2日目の朝。上空は温度が高く、暖かくて快適だ。
これまでは床から冷気が伝わってくるせいか、電気毛布を使っていても夜中に寒さで目が覚めていたというのに、昨夜は朝まで熟睡することができた。
●レバにら炒め
●こんにゃくのにんにく醤油炒め
●お母さんの白菜漬け
●みそ汁(じゃが芋・にんじん・たまねぎ・しいたけ・わかめ)

 

    よる   遠くに見える山に積もった雪が太陽に照らされて光っている姿にも見慣れてきた。冷え込みは厳しい。それでも道を歩いていると所々に春の兆しを発見し、嬉しくなる。今日は梅の花が咲いていることに気がついた。ぽつぽつと咲きだした福寿草の数も増えている。
●鴨鍋
●鶏皮とねぎのトウチ和え
●うどとわかめの煮びたし
●ゆでブロッコリー

2月17日

  ひる  

太陽の光が日ごとに強くなっている。春が徐々に近づいていることを感じてわくわくする。畑は土造りの時季のようだ。収穫がとうに終わり、何もない枯れた光景になっている畑に堆肥が運ばれ、積み上げられている。近くを通ると堆肥の香ばしい匂いがプーンと漂ってくる。とても臭いのだが、季節の移り変わりを感じるのでこの匂いもいとおしい。
●牛肉のステーキ・大根おろし添え
●ゆでキャベツのポン酢醤油かけ
●ひじきの煮もの
●みそ汁(大根・にんじん・しめじ・しいたけ・ねぎ)

 

    よる  

いつも行く近所の商店にあぶら菜が並んでいたので買ってきた。あぶら菜の苦みと辛子酢味噌の味を舌で感じると、春の近いことをしみじみと感じる。夜中に窓を開けて外の空気に触れると、冷たいなかにも春の湿った匂いを感じる。
●あぶら菜の辛子酢味噌かけ
●鴨鍋
●塩トマト
●鶏皮とねぎのトウチ和え


2月18日

  ひる  

その近所の商店で買ってきたトマトは、冬だというのにコクのあるしっかりした味だ。あまりに旨いので塩をふるだけで食べている。店先にトマトが並んでいても「冬のトマトは食べるとガッカリするからなぁ」と、これまで買わずにいたことを後悔している。町内のトマト農家の作だそうだ。
●塩トマト
●ハヤシライス
●野菜のかき揚げ

 

    よる  

昨夜の鴨鍋の残り汁を活用し、数種類のきのこと厚揚とねぎの鍋にする。なめこから出るとろみと厚揚の油分が体を暖める。まだまだ夜になると底冷えが厳しい。
●きのこと厚揚の鍋
●白子ポン酢醤油かけ
●ごぼうとあぶら菜のごま和え
●塩トマト


2月20日

  ひる  

今日は赤城山も榛名山も雲に隠れてしまい、まるで見えない。自宅とS家を行き来するあたりも薄く煙っている。春霞である。(辞書によると秋のを「霧」、春のを「霞」と呼び分けるらしい)
●うなぎの蒲焼き
●ゆでキャベツのポン酢醤油かけ
●納豆
●紅白なます
●みそ汁(里芋・大根・にんじん・なめこ・ねぎ)

 

    よる  

豚の白モツをいつもは土鍋でモツ煮込みにするのだが、今日は塩味で炒めてみた。七味をかけつつ食べる。爽快な味でビールが進む。こんなのを汗の流れる夏にばくばく食べたら堪えられないのだろうなぁ、と早くも夏に思いをはせてしまった。
豚モツとねぎの塩炒め
●クラゲの酢のもの
●塩トマト
●えび焼きそば


2月21日

  ひる  

今日も山が見えずに春霞である。煙った外の景色を眺めていると眠くなる。
ポテトサラダにベーコンを入れるところをスモークサーモンにしてみた。さっぱりしていて高級感のある味になった。カラシを多めに入れるのがコツ。
●スモークサーモンのポテトサラダ
●カレーライス
塩トマト

 

    よる  

生協の宅配で買っている鴨肉はタイ産の合鴨肉だ。鳥インフルエンザの影響で、いつかはこの商品が取り扱われなくなるかもしれないと心配し、チラシに載るたびにいくつも注文している。鴨にねぎ、豆腐、そして最後に入れるうどんの組み合わせは、体の隅々まで染みわたるような旨さである。
●鴨鍋
●れんこんの梅煮
●焼きトマトと卵の炒めもの