2007/6月
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6月1日  

今日は新横綱・白鵬の明治神宮奉納土俵入りの日だ。報道が気になり、仕事が手につかず、そわそわする。

●鶏レバーの紹興酒炒め

 
 
6月2日  

6月がはじまった。もうすぐ梅雨入りかと思うと、残された爽やかに晴れた日をとても貴重に感じる。
秋の個展が決まった。気持ちの引き締まる、わくわくする嬉しい日だ。新しく、キャンバスを張る。

●冷や奴夏の薬味のせ)

 
 
6月3日  

早朝から地域の婦人部の奉仕活動で神社の草むしり。情けないことに、久々の労働で貧血気味になったものの、午後は勢いに乗って、S家の裏の道の草むしり、落ち葉掃き、丸太運び… 。外仕事は、やり始めると取り憑かれたように楽しくなってくる。午前中の貧血が嘘だったように、体に気持ちよい気が流れ渡ってゆく感触だ。夕方には焚き火で締めくくり。爽快な一日であった。
我が家からS家へ向かう道路脇の田んぼには、いよいよ水が入り始めた。夜になるとカエルの鳴き声がさらに増えた。

●長芋の木の芽和え

 
 
6月9日  

ここ一週間ほど、眠くてだるい。急に湿度が増したからだろうか。蒸すわりには底冷えがして、油断大敵である。S家ではまだコタツをしまわずにいるのだが、台所仕事の後、コタツに足を入れるとありがたーい暖かさを感じる。思いのほか、冷えているのだと気づく。

ご近所から次々に茄子をもらう。そんな季節になったのだ。

●茄子の煮びたし

 
 
6月13日  

とくにだるいのはふくらはぎだ。寒い時季に友人から教えてもらい重宝した、絹のレッグウォーマーを再び着けてみることにした。気持ちよい。だるさも軽減したようだ。

湿った暑い日が続いているので、雑草の生長が盛んである。午後は庭の草むしりを決行。

まとめて作って冷凍しておくと便利なピザ生地。面倒でなかなか作れずにいたが、今日は思い切って7枚分作ってみた。これでしばらくは大好きな“溶けてるチーズ”を思いたったときに堪能できるぞ。

●フライパン・ピザ

 
 
6月14日  

例年よりも遅めの梅雨入り。
ずっと気になっていた、仕事部屋の窓の外のよしずの角度。新たに竹を組んで、よしずを立てかける角度を変えてみた。すると、部屋に入る光の量が増え、風通しもよくなった。
仕事部屋のホットカーペットも思い切って片づける。部屋が明るく、広く感じるようになった。

S家の畑からも茄子がいよいよ収穫される。

●焼き茄子とオクラの酢醤油びたし

 
 
6月17日    

私の実家の祖父母の法事で東京へ。
この寺では、冊子を渡され、参列者もお坊さんと一緒にお経を唱えるのだ。眠くなる間もなく、唱えているお経の意味もなんとなくわかり、たまには声を出すのも気持ちよい。
お経を唱えている間、それに呼応するように外で数羽のカラスが鳴いていた。

 
 
6月18日  

実家のアパートの店子さんから宮崎産のゴーヤーを数本もらい、群馬へ持って帰ってきた。
今日は納豆とともに炒めてみた。旨い。生のゴーヤーも好きだが、油で炒めて弾力の増したゴーヤーの歯触りがより一層好きである。

●冷や奴夏の薬味のせ)

 
 
6月19日  

S家の畑からじゃが芋が収穫されるようになった。
芋掘りにあまり躍起にならず、使う分だけ少しずつ掘ることにする。

小さめのじゃが芋を集めて、皮付きのままの料理に使う。

●新じゃがのバター醤油煮

   
 
6月22日  

梅雨入りしたものの、一週間ばかり晴れた日が続いていたが、今日は一日中雨降りの梅雨らしい日だ。
一昨年、かなりの時間を費やして描いていたが、まるで完成しなかった絵(それ自体は木枠から外して燃やしてしまったが)に再び挑戦している。その時は、気づけば鈍重な絵になってしまい、それが失敗だったのだが、今回は軽やかに描けるだろうか。

●冷や奴しそ・ちりめんじゃこ・にんにく・のり)

昨夜から、秋になると耳にする虫の音が聴こえているが、例年こうだっただろうか。

 
 
   

ついこのあいだ始まったと思っていた6月がもう終わろうとしている。
近所の田んぼの田植えはすっかり済み、用水路を流れる水もぐいぐいと増量している。

 
 
   

  水の流れる音は気持ちよく、その音を聴きながら、田んぼを見ながら、青々とした赤城山や榛名山を見ながら、我が家とS家を行き来するだけでも楽しくてたまらない季節だ。

夏を迎える仕度をしたり、木枠を組んだり、キャンバスを張ったり、地塗りをしたり、下描きにうろうろしたり… そんなふうに過ごしていた。
 
 
6月25日  

高血圧、高コレステロール、中性脂肪、肥満を気にかけるようになった夫は、食事の摂生をしたり、運動を始めたりと、健康維持を嬉々として行っている。健康雑誌を買ってきては、隅から隅まで何度も読んでは楽しんでいる。

そしてついに、健康雑誌に載っていた“しそ酢”を自ら作るようにまでなった。様子を見ていると、
 ・庭に生えている赤しそを午前中に摘み取り、
 ・塩でもみ、アク抜きをする。
 ・それを洗って、大きなザルに並べて乾かす。
 ・消毒したビンに赤しそを詰め、氷砂糖を入れ、米酢を注ぎ、
 ・電子レンジで加熱し熟成させる。
そうして出来あがった“しそ酢”は、大さじ1杯程度をそのままか水で薄めるなどして、1日に3回飲むのだそうだ。

ちまちまとした作業を楽しんでいる夫を見ていると、これまでは好きなだけ食べ、健康に関心すらなかったのに、変われば変わるものだと、人間の可能性を感じては感心するばかりである。

●炒め納豆

 
 
6月26日    

一方、週末に東京へ出かけていた私は、七輪で牛肉を焼き、マッコリをボトルで注文し、バーで普段飲まない酒を飲み、翌昼間から日本酒とともにどぜう鍋をつつき、甘味を味わい、沖縄料理を食べ、終電近くまで飲み、反省気味に蕎麦を食べ… と、胃腸の可能性を試すような飲食ぶりであった。

浅草のどぜう屋で食べた“うざく”をまねて作ってみる。きゅうりの酢のものに4センチ程度に切り揃えた鰻を添え、みょうがの千切りを載せる。

 
 
    

この酢のものには“しそ酢”を使った。
“しそ酢 ”は、血圧を下げたり、血液をサラサラにしたり、お通じをよくしたり、ダイエットや疲労回復、美肌に効果があるらしいが、料理に手軽に使うことができ、便利である。

●冷や奴夏の薬味のせ)

  浅草神社の狛犬に眠り猫  
 
6月27日  

昨日はたくさんのキャンバスを張り、今日は地塗りをする。実際に絵を描く作業とは違うので、面倒な作業でもあるが、地塗りをしながら“画面のタテヨコ比”と“大きさ”を味わうのは気持ちよいものだ。さあ、これからここにどんなものが描かれるのか、制作中に地塗りよりもさらに大きな気持ちよさがおとずれてくれるのか… 、先のことは全くわからず、期待と不安と不安と期待。

タイの地酒のメコンウイスキー。ウイスキーと名乗っているが、原料は米とサトウキビ。甘くてざっくばらんな味である。「この味は蒸し暑い空気に合う!」と思いネットショップで購入し、近頃は仕事を終えて夕食作りをするまでの時間に飲む酒をこれにしている。食後に飲むのにもよい。

●豚肉の肉じゃが

 
 
6月28日  

絵も描きたいし、じゃが芋も掘らなければならないが、今日はまずは庭の草むしりである。暑い時季の田舎生活は忙しい。一日があっという間に終わってしまう。
庭の雑草の生長は著しいのだ。そしてハーブも盛んに伸びている。活用しよう。

●じゃが芋の香味焼き

今日はとても蒸し暑かった。メコンウイスキーが旨い。生活に導入して正解であった。