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最後に、「HOORAY FOR HOLLYWOOD」では、1930年代の映画の主題歌から、Cheek to Cheek, The Way You Look Tonight, Blues in the Night, Over the Rainbow, Love is Here to Stay, In the Still of the Night, Night and Dayなどおなじみの曲を聞くことができます。Irving Berlin, Jerome Kern, Harold Arlen, George Gershwin, Cole Poterといった当時の最高の作曲家の代表曲をドリスの名唱で聞けるのですからの言うこと無しです。![]() |
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ジョー・スタッフォードは、第2次大戦の頃からトランペット・ヴォイスの名で有名で、その郷愁をさそう声は、戦地の兵士をしてホームシック・ヴォイスと言わしめた魅力的な歌手です。左は、ジョー・スタッフォードの名盤「Autum in NewYork」。どうしてこういう歌手のレコードがきちんとCD化されないのか、レコード会社は義務として取り組んでほしい。版権の問題で難しいのかなぁ。
これは、1950年代のイギリスを代表する名歌手、イヴ・ボズウェルの「The War Years」。タイトルの示す通り、第二次世界大戦中のヒット曲を集めたもの。It's been a long long time とか、I'll be seeing you、As time goes byといった懐かしい歌を聞くことができます。 この種のレコードとしては、上で紹介したジョー・スタッフォードの「I'll be seeing you」と双璧の一枚。ある人に言わせれば、イヴ・ボズウェルは「男を知らぬ訳ではないが、まだその純真さを失ってはいない乙女」の如き風情で、「漂うほどの色香、決して濃厚ではなく、まだ知り染めし新妻の色気」を備えているのだそうです。
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歌でも有名な女優と言えば、まずマリリン・モンローから。マリリン・モンローは「帰らざる河」など、たくさんの映画で歌っていますね。マリリンのレコードは何度となく各社から発売されています。しかし何故かマリリンの魅力を伝えるものが少ないのが残念です。ここに紹介したレコ-ドは、20世紀フォックスへの出演映画のサウンドトラックから録音したもの。彼女の声が綺麗に取られていて、愛らしい魅力を伝えています。 |
左は、「わが谷は緑なりき」で有名なモーリン・オハラの「Love letters form Maureen O'Hara」。このレコード解説は、映画監督ジョン・フォードが執筆しており、モーリン・オハラとの出会いとその後の彼女を起用した映画について書いています。そして、彼女の音楽的才能と努力を認め、映画でもそれを活かしたこと、そしてこのレコードの魅力を「You will agree with me that hers is a beautiful voice - a voice of great charm and personality」という言葉で紹介しています。一曲目の「My romance」からジョンフォード監督の言葉そのままの魅力。モーリン・オハラはアイルランド出身で、アイルランド民謡集のレコードも作っています。
女優を見たとき、彼女が素晴らしい女優であるかどうかを、どこで見て決めるか。”それは目である”といって即座にフランス女優の代表格ジャンヌ・モローをあげた監督がいるらしい。左は「小間使の日記」の映像写真ですが、・・・ この眼の魅力には参った
ジャンヌ・モローの歌では、映画「突然炎のごとく」の中で歌った「le tourbillon(つむじ風)」が有名ですね。ギター伴奏の素声でハミングのように歌われる、かわいらしい歌でした。この映画を見た人は忘れられないでしょう。このCDは、91年に日本PHILIPSが発売したフランス女優シリーズの一枚。つむじ風を聴きたい人はこのCDを探して下さい。
1957年12月、マイルスは単身ヨーロッパ公演へ出発し、パリに降り立った時、ジャズ好きだったルイ・マル監督は空港まで迎えに行き、この「死刑台のエレベータ」の映画音楽の依頼をしました。マイルスらは、音楽を付けたい部分をつなぎ合わせた映像を見ながらアドリブで演奏。所要時間は、たったの5時間!。このレコーディングの現場にジャンヌ・モローも現れ、スタジオの片隅に作られた仮設のバーから、ミュージシャンたちに向けてにこやかに笑みを投げかけていたそうです。左の写真は、そのときのもの。髪を上げたモロー、その耳にミュートをつけたマイルスのトランペット。なんともエロティックな写真です。この映画は、ヌーベル・ヴァーグとモダン・ジャズの結びつきを決定的なものにした作品です。
これは、「Viva Maria!」。「ビバ・マリア」は、映画自体は名画というものではありませんが、ジャンヌ・モローとブリジット・バルドーという2大女優出演のルイ・マル監督の娯楽作品。音楽的には、哀調を帯びたテーマ曲が魅力的な映画でした。いつか、サウンドトラック盤を探して手に入れたいと思っていますが、なかなか簡単には手に入らない。このサウンドトラック盤LPは、オークションに出品した人のもので、私のものではありません。オークションでは4万円の価格がつきました。見つかっても非常に高価なレコードです。テーマ曲は、男性歌手が歌っているのですが、映画の中では、この2大女優のデュエットも聴かれます。
ジャンヌ・モローは、ヌーヴェルヴァーグ時代、ルイ・マル監督やフランソワ・トリュフォー監督の作品に多く出演してその女優としての名声を築いたわけですが、新しい時代のシャンソンの創造にも取り組み、自分で作詞も手がけたりしています。歌手としての魅力もなかなかのもので、女優さんの中では指折りの存在と思います。
これは、"12 Chansons Nouvelles"(12の新しい歌)。伴奏がギターとベースだけのシンプルな構成で、言葉が主体のシャンソンの伝統に沿ったものです。これもバシアクとの共同作品。
最後に、「OK牧場の決闘」に出ていたロンダ・フレミングのアルバム「Rhonda」を紹介しましょう。神秘的な緑の目で見つめるようなこのジャケット写真の魅力だけで十分価値があると思いませんか。歌の方も、ソフトなヴェルベット・ヴォイスで、匂い立つような女らしさは、まさに溜息モノ。選曲も良く、女優さんのLPとしては上出来の一枚です。
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A面 Don't Take Your Love form Me Around the Worldin Eighty Days Love Me or Leave Me The End of a Love Affair Under Paris Skies Baby, Baby All the Time |
B面 With the Wind and the Rain in Your Hair When I Fall in Love I've Got You Under My Skin Then I'll Be Tired of You Love They Can't Take That Away form Me |
終わり