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3.愛と青春の策略
「さあ、どんどん盛り上がってまいりました『太郎お好みやきんぐ』VS『花子たこやきらー』! 現在の得点は一回裏レオニス選手の劇的なホームランにより、『花子たこ焼きらー』一点リードで二回表を迎えます!『太郎お好みやきんぐ』のバッターは四番レフトのアルムレディン選手です! 不敵な笑みを浮かべつつ、ゆっくりとバッターボックスに向かいます!」 シオンはあせっていた。 この試合に向けて彼は密かに相手選手の研究をしていたのだが、この青年だけはデータがなかったのである。 (もうこれ以上かっこ悪い所は見せられないよなあ・・・) しかし、その声をどこぞの悪魔に聞きつけられたものか、バッターはこともあろうにバットを高々と上げて見せた。 「おーっと! またまた予告ホームラン宣言かー?!『太郎お好みやきんぐ』、先程から強気の姿勢です!」 (なんで俺ばっかりこんな目にあうんだよ!) おもわずわめきかけたシオンだったが、バットがゆっくりと移動していくのに気づき、ハタと動きを止めた。 上空を指していたバットは、すすすすす・・・とライト方向へ動きピタリと止まった。 「これは! 予告ホームラン宣言かと思いきや、なんと‘ライト邪魔だ引っ込め宣言’です! 大胆不敵な青年アルムレディン! 危うしライト! この状況をどう打開するのでしょうか、ピッチャー第一球投げました!」 パキンッ! 打球は小気味よい音をたてて上空に上がっていくものの、飛距離が足りない。その下に入ったのは、もちろん殿下である。 「誰も手を出すな! 私が捕る!」 売られたケンカは買わねばならぬとばかりに大きく手を広げる彼も、その他のチームメイトも、これは平凡なファールボールだと信じて疑わなかった。 そう、ただ一人を除いては。 「・・・ん?」 鋭い視線が内野席に向けられた。 レオニスが見つけたのは、妙に怪しげな集団であった。・・・よくよく見れば、なにやら呪文すら詠唱しているようでもある。 (・・・なるほど。ダリス側に魔導士が配置されているのか) なんとなく先が読めたような気がして、彼は一瞬ライトに声をかけようかと考え・・・そのまま見なかったことにした。 殿下を助ける必要はない。 訳:シルフィスに関係がないなら、どうなろうと構わない。 こうしてファーストが黙り込んだために、ライトは恐ろしい経験をすることになった。 今まさにボールを捕ろうとしたその瞬間、単なるファールボールは殺人的速度で回転し、垂直に落下したのである。 「なにっ?!」 「おおーっっと、ライトが平凡なファールボールを落としました!その間にアルムレディンはファーストへ疾走!しかしライトも好守備、ファーストヘ送球しました!」 「させるかっ!!」 ザッ! すかさずボールを拾い上げ、思い切り力を込めてファーストヘ送球する殿下。 バシッ!! 「セーフ!!」 「どうやらわずかの差でアルムレディンの足が勝ったようです! それにしても、ライトのミスは痛い! さあ、ノーアウト一塁でバッターは辺境の魔王レーティス! バッターボックスに立ち・・・きゃああっ!!なにこれー!?」 ビュオオオオオッ!! レーティスがバッターボックスに入った途端、ものすごい強風がスタンドに向かって吹き荒れた。 これは異世界でジェット気流と称されるものであるが、彼らにとってそんなことは大した問題ではない。 「主審! 異議ありっ! これって、魔法じゃないのかよ?! 反則だろー?!」 シオンは訴えかけたが、主審は相変わらず微笑みながら、 「却下」 「なんで!!」 「どなたか呪文を詠唱しているのを御覧になりましたか?」 「うっ・・・」 これ以上言える訳がない。どうせまた「退場」などとすばらしい笑みを浮かべながら言うのがオチだ。 しかし、その間にも被害は広がっている。 「うわあああー!!」 「なにやってんだよ、兄貴!!」 ・・・どうやら、セカンドのアイシュがいずこかへ飛ばされたようだ。 (畜生っ・・・それなら作戦を変更してやる・・・) 決心さえすれば、彼の行動は迅速だ。 「そっちが魔法なら、こっちも魔法で対抗してやるっ!!」 シオンは素早く呪文を詠唱した。 すると・・・ ゴオオオオッ!! 「きゃーっっ!もっとひどくしてどうすんのよ、シオンのバカー!!」 レーティスとシオンの使用した魔法が相乗効果で複雑な気流を生み出し、その結果竜巻が発生した模様。 「試合は一時中断します!皆さん避難してください!」 主審がちゃっかり安全地帯に座りながら叫んだが、時すでに遅し。 「うーわーっっ!!」 セカンドに引き続き、サードのキールまでもが竜巻に巻き込まれ、カンザスヘ旅だった ようだ。 (やばいな・・・味方の戦力を削減しちまった・・・) シオンは舌打ちしつつ、バッターを見やった。 明らかに力の不利を感じる。このままでは、また情けない姿をさらすことになってしまう。そうなる前になんとかしなければ。 (仕方ない・・・あの作戦を実行するか・・・) 本当はもう少し後で使用したかったのだが、これ以上みじめなピッチャーにはなりたくない。 シオンはどこか遠いところを見つめながら、さわやかなえがおでバッターに話しかけた。 「悪かったな、親友。次の球はお前を信頼してストレートを投げるぜ。魔法? ははっ、なに言ってるんだ! 俺とお前の間に、そんな小手先だけの策略なんか無用さ! 正々堂々と勝負しようじゃないか!」 ・・・白々しい。 明らかに白々しい。 しかし、レーティスにはそんな雰囲気は読み取ることができなかったようだ。 孤独な人生を送ってきた彼にとって、『親友』、『信頼』などという言葉は、まさに目の前の現実を覆い隠してしまうカーテンのようなものである。 なにやら感動しているバッターをよそに、試合が再開される。 「先程とはうってかわって穏やかな天気になってまいりました! シオンもいつになくさわやかな笑顔を振りまいています! ピッチャー第一球投げました! おっと、これはカーブか?! レーティスもなんとかひっかけたものの、打球に力がありません! ボールはそのままレフト方向に飛んでいきます! これは間違いなくアウトでしょう!」 「むっ、いかん!」 打球を目で追っていた殿下は、突然声を上げた。 何がいけないのか、一瞬周りの空気が凍りつく。しかし、すぐに殿下の指示が飛んだ。 「センター!皇太子命令だ、行け!」 「えっえー?!なんでだよー!!」 レフトに任せておけば大丈夫だと考えていたのか、ガゼルは不満そうな声を出す。 だが、 (確かレフトって・・・) そこまで考えて、彼は迷わずレフト方向にダッシュした。 どうあっても、レフトにボールが捕れないことに気づいたからだ。そう、たとえやる気だけは十分にあったとしても。 「ガゼルー! どうしてこっちに来るんですのー? 私にだってこれくらいできますのに!」 だから、それができりゃ苦労しないって。 姫の苦情にもめげず、ガゼルはスライディングキャッチ。・・・状況さえ知らなければ、ファインプレーなのだが。 「なんだかよく分かりませんが、ガゼルが見事なスライディングキャッチで1アウトランナー一塁! それにしても、バッターレーティス、アウトなのになぜかうれしそうです!」 「いい球だった」 シオンに一言つぶやいて、レーティスは去っていく。これでバックに夕日をしょっていようものなら、青春ドラマのひとこまと間違えられそうだが、残念ながらまだ夕日は出ていない。 それにしても、彼はまったく気づいていないようだ。 シオンの投げた球は“カーブ”だったことに。 「続いてのバッターは・・・」 調子よくしゃべっていた実況が言葉に詰まったのは、その時であった。 メイの手に握られているオーダー表がかすかに震えている。 それほど次のバッターは恐ろしい人物なのか。・・・いや、人物ではなかった。 ユラリ・・・と立ち上がったのは、一人の女だった。なぜか非常に顔色が悪く、けれどやる気満々でバッターボックスに向かう彼女の名はバンシーという。 「・・・なんっだ、ありゃあっ!!」 しばし鬼に神取られたように(=魂が抜けたように)口をあんぐりと開けていたピッチャーは、正気に戻るやいなや大声でわめいた。 そう、グラウンドにいる者は皆同じ事を考えていたに相違ない。 一体誰がバンシーをスカウトしたんだろう・・・? まあ、そんなことはどうでもよいのだが。 「バンシーが相手とは、シオンもつくづく不運な男です! しかし、これも親善試合のため! 張り切ってお仕事をしてもらわなくてはなりません! いけいけシオン! 頑張れシオン! 困難に立ち向かう君は美しいぞ!! さあ、第一球投げました! おっと、これは明らかなボール球だ! 手元が狂ったか、はたまた様子を見たか意見の分かれるところですが、バンシーは・・・」 ブンッ!! 勢いよく空気を切る音とともに、バットが振られた。 しかも、見事にはずしたタイミングで。 「ストライーク!!」 「・・・」 「バンシー不思議そうにバットを見つめています! 今の振りによほど自信があったのか?! しかし、今のは明らかなボール球です! 悲しそうに主審を見ていますが、誰がなんと言おうとストライクに変わりはありません! 続いてピッチャー第二球投げました! 今度はチェンジアップのゆるい球です! おっと、バンシーがなんとか当てましたが、これはファールボールです! おや? ストライクなのですが、バンシーはなにを思ったか、うれしそうにファーストヘ向かおうとしています! やはりルールを理解していないのでしょうか?! 主審に呼び止められ、悲しげにバッターボックスに戻っていきます!」 (なあんだ、結構楽勝?) 少々拍子抜けした思いでシオンはマウンドに立っていた。 最初は相手が人間でないことに動揺していたが、これならアウトがとれそうだ。 (よし! このまま調子を取り戻すぜ!) ピッチャーは張り切って第三球を投げた。 「さあ、第三球目は内角高めのストレートです! バンシー見逃しのストライク! シオンもだんだんピッチャーとして見られるようになってまいりました! これでツーアウトランナー一塁! 次のバッターは・・・」 ところが、そのまま無事に帰るようなバンシーではなかった。 きっぱりはっきりとアウトを告げた主審に悲しげな視線を向けていたバンシーは、なんと主審に取り憑いたのである。 バタンッ!! 「たっ・・大変だ! 救護班! 主審がバンシーに取り憑かれたぞ!」 「いや・・・しかしこの場合、救護班にはなにもできないのでは・・・」 「これは、試合一時中断、ということでよろしいでしょうか?! 皆様、主審が意識を取り戻すまで、少々お待ちください!」 そんなこんなで1時間後。 「し、試合を再開します・・・」 弱々しい声がバッターを促した。 「はいっ! お待たせいたしました! これより、二回表の攻撃を再開いたします! ツーアウトランナー一塁で迎えたバッターは、一回表に代走で登場したテロリストです! ベンチからなにやら指示をうけての再登場! さあ、どんなバッティングを見せてくれるのか、これは大いに楽しみです!!」 彼は今、大いに悩んでいた。 ベンチからはたった一言、『当たってでも塁に出ろ』と言われているが・・・ チラッ・・・ 彼は恐る恐る一塁を見て、慌てて視線をそらした。 (いる! 奴が! 悪魔が! こっちを見てる!) 彼を怯えさせる人物とはただ一人。 黒髪碧眼の長身がひときわ目立つ、御年三十を数えるレオニス・クレベールという名の、クライン騎士団隊長なんてことは、口がさけても言えない。 彼にできることはただひとつしか残されていない。 相手ピッチャーが、自分をアウトにしてくれることをひたすら願うことだけだ。 しかし、世の中そんなに甘くなかった。 「さあ、ピッチャー振りかぶって投げました!」 ゴスウッ!! 「・・・・!!!」 テロリストの足に、未だかつて味わったことのないような激痛が走った。 「あー、わりい、わりい! やー、フォークボールってのを試したかったんだけどさあ」 こんな時に試すな! 痛みをかみ殺しながら、テロリストは心の中で絶叫した。 異世界では、激痛が走った彼の足の部分を“弁慶の泣き所”という。 しかし、彼にとっては、そんな痛みなど大したことはなかった。 主審に宣告された処分に比べれば。 「はい、デッドボールですね。ファーストに出塁してください」 ファーストに、出塁・・・? (嫌だあああああっ!!!) 声にならない声で彼は訴える。 「歩けない! 痛くて歩けないっ!」 嘘ではない。 しかし、これには問題が一つ。 「・・・と、言われましてもねえ・・・ダリスはただでさえ人材不足なんです、代走なんて出やしませんよ。諦めて貴方が走りなさい」 だんだん雲行きが怪しくなってきた。 挙げ句の果てに彼は恥も外聞も捨てて、こんな事をほざいてみせた。 「今のは当たってない!!」 「・・・」 しばしの沈黙の後、主審はにっこりと笑って一言。 「早く行きなさい」 「ぎゃああー!! 殺されるううう!!!」 「なにがあったのでしょうか? テロリストが出塁を拒んだようですが・・・ま、いいでしょう! 彼はそのままグランドボーイの衛兵にファーストまで護送されていきます!」 こうして、哀れな子羊はさらなる恐怖を味わうこととなる・・・。 「さあ、続いてのバッターは・・・おっと!ドラゴンです!! 奴は一体どうやってバットを持っているのか?! そして奴のストライクゾーンは?! そんなことは誰にも分かりません! 皆さんもそんな疑問は忘れてください! 貴方のためです! これはクライン側バッテリー大ピンチか! ピッチャー心なしか青ざめて、第一球投げました!」 ズバンッ!! ボールはミットに吸い込まれた。 しかし、さすがの主審も判定に悩んだようで、 (今のはストライク・・・でしょうか?) 自分の信念は貫いた方がいいだろう。今のはストライクだ。 「ストラ・・・」 言いかけて、主審は上空に鼻息を感じた。 「・・・ボール!」 どうやら、主審も命は惜しいらしい。なんにせよ、実に賢い選択だ。 一方、納得がいかないのはシオンである。 「ちょっと待て! 今のはどう考えたってストライクだろー?!」 すかさず文句を言いに行こうとしたが、主審がなにやら赤いカードを取り出したのを見て、動きを止めた。 …どうやら、誰かさんはサッカーのルールと混同して教えたようだ。 だが、こちらではそんな細かい事情を知る由もない。大切なのは、あのカードを出されたら最後、退場になるという事だけだ。 「ったく、自分だってストライクって言いかけたくせに・・・」 しぶしぶマウンドに戻ったシオンは、第二球を投げた。 「第二球は高めに入りました! これをドラゴン、ゴルフ打ちです! ボールはそのまま二塁三塁間へ飛んでいきます! 今度はキールとシルフィス同時に走りました! いつのまに戻ってきたのか、大いなる疑問ではありますが、それはまたの機会ということで!」 これでやっとチェンジになる・・・という思いは見事に裏切られた。 シルフィスとキールがボールに手を伸ばしかけた、まさにその時。 「捕っちゃだめですわー!」 「!?」 驚いて動きを止めたサードとショートの間を白球は通り過ぎ、レフトへ飛んでいく。 「いかんっ! センター!! 早く行け! なんとしてでもボールを捕ってこい!」 殿下が慌てて指示を飛ばすも、時すでに遅し。 「ガゼルー! 捕ったら死刑ですわよー!!」 「えええっ?!」 その素直さゆえに躊躇してしまったセンターをよそに、レフトは嬉々としてボールを待っている。 ・・・その間に、アルムレディンは余裕でホームインを果たしている。 「やりましたわー!」 ボールをキャッチしたレフトは、気合いとともにボールを投げた。 ボテッ、ボテッ・・・(ボールが地面に落ちて弾んでいる音) ドテッ(レフトがこけた音)。 「あああー、姫様ー」 ドタッ(慌てて駆けつけようとしたセカンドがこけた音)。 「なにやってんだ・・・って、うわっ?!」 ズベシャッ(ボールを捕ろうとしたサードがこけた音)。 ・・・このような情けない攻防が繰り広げられている時、ファーストではさらに過酷な戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。 恐怖に打ち震えつつドラゴンがヒットを放ったことを見ていたテロリストは、一刻も早くファーストを離れたい一心でセカンドへ向かおうとした。 が、しかし。 ザッ・・・ズタアアアアアンッ!! 「・・・?!」 気がつくと、彼は砂ぼこりとともにグラウンドとキスをしていた。 それだけではない。 やっとおさまってきた足の痛みが、またぶり返しているのである。 その原因はただひとつ。 テロリストが足を踏み出した瞬間、ファーストが足を払ったのだ。 「・・・」 恐る恐る後ろを振り返る。 ・・・彼の目は、どこか別の一点を見つめているようにしか見えない。しかし、テロリストには確信があった。 (こいつしかっ・・・こいつしかいないっ・・・) このファーストは、なぜかセカンドに男を行かせたくないようだ。いや正確には、ショートに・・・である。 しかし、そんなことにくじけている暇などなかった。 今テロリストの背後に迫っているのは、ドラゴンだ。しかも、ものすごい勢いでつっこんでくる。 (嫌だっ!こんなところで死にたくない!!) とにかく、なんとしてでもここから逃げなくては。 ところが、ファーストの攻撃はまだ終わったわけではなかった。 ヒュッ・・・グサ。 「!!」 なんとか走り出そうと立ち上がりかけたテロリストの首に、突然鋭い痛みが走った。 途端、体がしびれる。 ・・・一度攻撃すると決めた相手に対し、レオニスは非情だった。 どうやら、彼は人の見ていないのをいいことに、吹矢まで持ち込んだようである。 だが、テロリストは涙ぐましい気力で死に物狂いの匍匐前進を始めた。 死の恐怖は、これほどまでに人を突き動かすものなのか・・・ その姿を見送りつつ、レオニスは一言。 「チッ・・・しぶとい奴め・・・」 ・・・誰にも聞かれなかったのは、幸いである。 「さー、ダリス率いる『太郎お好み焼きんぐ』、テロリストが今ホームイン! これで二点が入り、逆転に成功しました! しかし、このまま取られてなるかとばかりに、ショートのシルフィスがホームに返球! 少し遅れてドラゴンがそのまま突っ込みます! クライン側のキャッチャーはエーベ神! 捕球したものの、ドラゴンは止まりません! これは危ない!」 「・・・」 たおやかなその姿では、ドラゴンに耐えられないだろう。・・・誰もがその瞬間そう考えた。 しかし、エーベはホームに立ち上がったまま身動き一つしない。 ドラゴンが突っ込む。 「危ない!!」 しかし、その時奇跡は起こった。 ガッ。 ブンッッッ!! 「なにいいいっ?!」 女神は、その外見からは想像もつかないような怪力で、なんとドラゴンを巴投げで内野席まで吹っ飛ばしたのだ。 ドガッシャアアアアアアアンッッッ!!!!! 「みっ・・・皆様、御覧頂けましたでしょうか?! エーベ神のミラクルプレーで、内野席が全壊してしまいました! さすがエーベ! 世界最強の女です! これでスリーアウトチェンジ! ダリス一点リードでクラインの攻撃を迎えます!」 ・・・教訓その二:女神を相手にしてはいけない。 |
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これでまだ2回の表です。全員無事に9回を迎えることができるんでしょうか。 勝負はまだまだこれから!これ以上のスペクタクルな展開を期待しましょう♪ |