22/janvier/2000
〜燃え上がる夏・前編〜
 
 
☆突然同人誌
 
5月のSCCという大きいイベントで、ファンタ本をゲットして浮かれながらも、
シルフィスとレオニスの本がなかったなあ、と寂しく思っていた私。
そんな私がチャットで
「ああもう、こんなことなら、私がみんなのレオシル創作を本にして売り歩きたい!」
と叫んだら、敬愛するファンタ作家のHさんとKさんが、あっさり
「いいですよ」
と言ってくださった。本当ですか!?本気にしちゃいますよ!!
こうしていきなり、同人誌を作ることを決めた私がそこにいた。
それは5月16日のことでした。(なぜか記録がある…当時の自分が恐ろしい)
 
記録によると私は、早速、ネット掲載作品の再録許可を求めるメールを出したり、
同人経験のあるネットの友人に本の作り方を聞くメールを出したりしている。
仕事が早い。これ以降、このエネルギーとやる気を仕事に注げ、と何回自分で思うことか。
そもそも私には同人経験がないのです。
同人誌即売会というイベントに行くようになったのは、98年の夏が初めて。
同人創作を読んだのだって、ネットを始めた98年春から。
経験値ゼロからのスタート。
いろいろ教えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんのおかげで、こんなに同人サークルに染まってます……
 
とりあえず「ネットの再録本をコピーで作る」「新刊を夏コミでオフセットで出す」
この方針のもと、着々と準備しました。
5月下旬には新刊をB5版2冊セットで作ることに決めてます。
さすがド素人、今からならとても実行しようと思わない無謀な計画を立ててます。
 
☆初めて本を売りに行った話
 
6月27日。東京の Comic City in 東京78 に私はいた。
60ページものコピー本を持って。
これが『CHEVALERIE−騎士道−』の最初の姿です。初版本でやつですね。
多数の方々の助力のおかげで同人サークル「外人部隊」がスタートしました。
この時、ファンタスペースはなくて、ファンタで申し込んだのにアンジェスペースに配置された
友達のスペースに置かせていただきました。
この年の1月、仙台のイベントでサークル入場&売り子を経験していたのが役立ちました。
(もっとも規模は全然違ったのですが)
MLやチャットでお馴染みのレオシルファンの方にもお会いできて、とっても幸せ♪
 
次は、いよいよ夏コミね、と思いつつ、こんな厚いコピー本はもう嫌だ、と思った私は、
ほどよく在庫がなくなったのをいいことに『CHEVALERIE−騎士道−』をオフセット印刷に回しました。
(おかげさまでこちらの在庫はまだまだございます…)
夏コミに向けて盛り上がりつつ、この時の私は、夏コミの実態どころか、
サークル参加の申込みの仕方も知らない、まだまだ未熟者であった。
 
☆いよいよ夏本番
 
同人誌作りの経過を事細かに書いてもきりがないので省略しますが、
9名のゲストさんを迎えた2冊で1セットの『LEONIDE−レオニード−』『SYLPHIDE−シルフィード−』
を7月中は作ってました。もう、私にしては大騒ぎで。
ところで、なぜ2冊セットなのか? 当時の通称は「レオ本」と「シル本」。
「片方ください」というお客様に向かって、「レオとシルはバラバラにできません」と答えるため、
ただそれだけのために2冊セットなのです(本当)。
(でも「バラでください」と言ったお客様はいないような気がする…)
ちなみに今この2冊は、「8月号」としていっしょくたにされている。
 
さて、またもや知合いのところに間借りさせていただくことが決定し、
無事に印刷屋さんに原稿を入稿した私には、次の課題が待っていました。
それは、ホームページを作ること!
MLのレオシルFCのサイトと、同人サークル用のサイトを作るつもりでした。
FC用のサイトは、7月の頭から徐々に会員用には開いていましたので、
それを正式オープンさせること。
合せて、夏コミの前に宣伝のために同人サークルのサイトを開くこと。
(だってとっても豪華なゲストさんなんですもの、宣伝しなきゃ〜)
これが目標でした。

タグも打てない私でしたが、職場で自分の部署のページをお遊びのように作っていたのが功を奏し、
なんとか形のある物を公開することができました。
センスがないのはしょうがないや……
自分のサイトには、かつてキリ番踏んで贈っていただいたイラストと同人情報しかなかった。
 
そうこうしているうちに夏コミ直前。
そもそもMLでFCサイトを作ろうとした直接のきっかけであるところの(長い)
スペシャルなレンタルイラストが登場したのです〜ららら〜♪
 
浮かれたまま私は、仕事を捨て、家族を捨て、真夏の有明へと旅立っていったのでした。
 
ようやくここまで来たぞ。続きは次回
 
 
第4回「燃え上がる夏・後編」に続く
 
 
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