08/august/2000
★〜外人部隊・冬の陣編〜★
★クリスマス・コミケ
この年のクリスマスイブを、私は忘れません。
その日、有明ビッグサイトの外人部隊のスペースの中で、
私は営業と社交と舞踏と飛翔と興奮と魅惑と喧騒と狂乱の渦の中にいました。
夏コミの時も、スペースの内側にいる自分が不思議でしたが、
冬コミ(しかも異例のクリスマス期の開催)でサークル参加なんですよ、あなた。
普通の社会人のすることじゃないですな。
なにが私をここまでさせるのか。これが愛?とまさに自問自答状態。
この時、スペースにいて一番印象に残っていることは、
一人のお客様に「新刊どれですか?」と聞かれたことです。
新刊!新刊をお求めということは、前のはもう持っていて、それでも次のを欲しいってことですよね!?
ものすごく動揺して、「え、うちの新刊ですか?」と聞き返してしまいました。
こういうことがあると、サークル参加するのが快感になるんですね。
私一人の力で本ができているわけじゃない、とわかっていても、とっても嬉しい出来事でした。
この時も、大勢のファンタファンの方々とお会いできました。これもイベントの醍醐味ですね。
この日はファンタコスで参加の売り子さんも多く、楽しかったです。
ついでに、もうひとつ、笑える思い出。
お隣りのサークルさん、ご本人が参加できず、お友達が売り子さんでいらしてたのです。
ファンタを知らない方だったんですが、これはまあよくあることみたいです。
事件は、更にそのもうひとつ隣りのスペースで起こります。
ちょうど主宰のご本人が席を外しているときに、お客さんが来ました。
そこのスペースにはファンタ以外にも、アンジェ本やデアボ本などいろいろあったのですが、
そのお客さんも友達のおつかいで「ファンタはどれですか?」と尋ねたのです。
ところが店番をしていた方には、ファンタがどれだかわかりませんでした。
そこで隣り(私の隣りでもある)の人に助けを求めました。
がしかし、その人もファンタ知らない人なわけですよ!
「え?えーと?」三人で立ち往生。
そもそもおせっかいででしゃばりな私が、この状況に耐えられるはずがあろうか。いやない(断言)
私は自分のスペースから隣りの隣りのスペースに向かって指を差しながら叫んだ。
「その!ピンクの髪!ピンクの髪の女の子の表紙!」
だって、そのサークルさんのファンタ本、私も持ってるんだもんー!
こうして無事にファンタ本はもらわれていきました。めでたしめでたし。
★ガゼル本とイーリス本
同人誌として、ここまでレオシル本とノーチェ本を作ってきたのですが、
この時すでに、春にガゼル本を作ろう、という企画が立ち上がっていました。
チャットで話しているうちに作ることになり、初めてのゲストさんをたくさんお迎えして、
4月のオンリーイベント「ロマンス革命」での発行を目指していました。
貴重なガゼル特集本になること間違いなし、と思っていたら、
12月になってから、いきなりイーリス本を作ったら、という話が舞い込んできました。
正直、なんで私にイーリス?(だってもっとファンの人いるのに?)とも思ったのですが、
心の中でイーリスブームが起きつつあったこともあり(きっとこの辺を見破られていたんだろう)、
自分にイーリスで書きたいネタがあったのが決め手になって、
ガゼルの次にイーリス特集本を出すことに決めるのが年明け直後。
この2冊の編集は、私に新しくも素晴らしいたくさんの出会いを作ってくれることになりました。
サイトの方は、12月にようやくサイトでレオニスの部屋作ったりして、
少しずつ中身を増やしていった頃。といってもやっぱり他力本願な更新が多かったです。
★そして2000年へ
なんだかんだとファンタで大忙しだったこの冬。
最大のクライマックスは、初のオンリーイベント、2月のFantariumのはずだったのだが!
衝撃の展開は早くも年明け早々に訪れた!
家族にすべてばれていたことが発覚…サイトも、同人誌も、イベント参加も何もかも…
「同窓会に行く」と言って上京していた私の立場はいったい…
ま、反対されなかったからいいか、ってことでこの後はもう堂々同人人生だ!(いいのか)
こうしてミシェールの2000年はファンタに捧げること決定。
さあ、2月はいよいよファンタリウムだあ〜!
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