バンダイ模型情報クロスオーバー(のちにMJと改名)



タミヤニュース等と同様のバンダイ主導の宣伝用小冊子。
歴史は古く、79年頃にはタミヤニュースと同サイズの小冊子ですでに存在していた。
後のガンプラブームのさなか中期の倍サイズに進化した。一部記述では、
Bクラブの創刊に伴い無くなったとする資料があるが、これは間違い。
両誌は90年代半ばまで共存しそれぞれに終了した。ガンプラブームまでは素直に
バンダイの新製品紹介が主だったが、ブーム以降、作例記事が増え総合誌化した。
84年以降はウルトラマン関係の記事も増え、成田了氏の連載もあった。
後期は年少者向けのSDガンダムの記事などが中心となっていたようだ。
以下にマクロス関係記事を列挙。

*85/8号
エリントシーカー(VE-1)の線画設定資料が掲載されている。
ファイター形態とバトロイド形態の前と後ろ。後ろはデザインワークの発売までは唯一の掲載だった。
腕に取り付けられたカメラパーツの詳細が分かる。
また、ほかの2枚も後のMOOKより心なしか鮮明なようだ。拳の指が確認できるが、
この雑誌のスタッフが書き直した可能性もあるので絶対性はない。
但し白黒。ちなみにVE-1の図版は長谷川製1/72キット発売に伴いアンテナ/回転レドーム/尾翼、など
の追加図版が書き起こされており、当キットを購入すると図版が手に入る。
(掲載情報は下忍さんから、どうもありがとうございました。)

*85/9号
表紙は開田裕治氏による空母甲板上に立つVF-1Jの細密なイラスト。
(余談ながらこの号、巻頭カラーの島津冴子のクリマミコスプレが、、、、。
”島津冴子さんの容姿がオリジナルたる綾瀬めぐみにに極めて近く、、、、”by開田裕治氏 、、、マジ?
そういえばバンダイ的に押していたのかMGでもこのコスプレで営業してはりました。超ミニが凶悪。ナマンダブ。)

*85/11号
アドバンスドバルキリーの予告入り。
次号より開始する旨の予告で、VF-3000/VF-X-10/VF-X-11の線画と立体の試作が小さく
紹介されている。ここでの企画内容は、
「これはNOVAという可変戦闘機の研究開発センターが開発した、バルキリーバリエーションと
いうメカとそのテストパイロットのストーリーである。」とのこと。
この時点ではいろいろなメディア展開を考えていたようだ。長い目で見ればこの企画は
マクロスプラスで結実したと言えるが、実に10年掛かり。
図版的にはVF-3000の頭部の詳細図版が載っていてこれはここでのみの掲載だった。
(かくしてアドバンスドバルキリーの図版は3つのMOOKにまたがっていて、
コンプリは極めて面倒だったが、デザインワークスでほぼ補完された。)

*85/12号
アドバンスドバルキリーの連載開始。
ホビーショーで試作品の展示も行ったこの企画だが、
この後展開していった形跡はなく、なんらかの理由で流れたようだ。
(86/1以降、ロボテックやガレキの記事はあるもののこの企画に言及がないことを確認。
この時期Zガンダムが延長でZZガンダムとなりキャラクターモデルの力点が
そっちに移った為かもしれない。詳細不明。)もちろん後のEB6、
スタジオぬえメカニックデザインブックパート1でもここで紹介された機体以外に言及はない。
デザインワークス発売までは、補足的な図版がこっちにはなくてデザインブックには載っているものがあるので
コンプリートは非常に面倒くさかった。(逆もあり。またVF-3000頭部詳細はこれの前号にのみ存在だった。)
なお公開された機体は、
VF-3000(いうまでもなくVF-5000の原形機。のちに日の目を見る。バトロイド形態の図版もあり。)
VF-X-10(ドラケン系のカナード付きで主翼と干渉をおこすようなタイプの機体。)
VF-X-11(後にDCゲームマクロスM3でミリア機となるVF-9の原形。でも全然変わってます。)
VA-X-3(いわゆる全翼機。可変はどうとでもなりそうだ。)
V-BR-2(SR71系の機体。遠い目で見るとエルガーゾルン/VF-14の原形か?変型はVF-4様のようだ。)
5機体。作例はVA-X-3とV-BR-2を除いた3種が収録されている。
これらは現在その全貌がデザインワークスで公開されている。

*86/5号
ファミコン版マクロスの攻略記事を収録。さあ、君もこれでゼントラ軍団を攻略してみませんか?
筆者はほぼ1日やって終わらなかったから(ループ?)もうしません。
以上。


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