1/72 クラブM製バトロイドバルキリーVF-1S(レジンキャスト)

*壮絶な1/48のファイターの出来に釣られて購入すると涙が止まらない内容。
同じ会社の製品とは思えない。誰がこれにゴーサインを出したのだろう?
バトロイド固定でスーパーロボット的プロポーションを追求したはずが
結果としてバルキリーとしてかなり怪しい内容。パッケージの
イラスト(どこというではなくバランスがなんかおかしいが、中身は、、、、。)
で気付けばよかったがそれはあとの祭り。フル可動を謳いつつ、上半身は
レジンの軸をレジンの軸受で受ける構造でとても可動を維持できるようなものではない。
(実際には軸などという生易しいものではない。)普通こういうのはポーズフリーと
呼ぶべきではないだろうか?下半身一転してポリキャップを使用しているのだが、
フルレジンの1/72の重量を外形5ミリほどのポリキャップで支えようとする
ヒザの設計は感心しない。おそらく(つうか経験的に間違いなく)自立できないキット。
メーカーもヤバイと思ったのか塗装指示のインストは全般にキットを好意的に
捉えた絵が書いてある。形状もバナナ状に反り返ったスネ側面形など、意図は
分からないではないが個人的に却下。不用意に太く、過去いずれのキットとも違うディテールの
ガンポッドなどオリジナリティー溢れる形状といえば聞こえはいいが、
センス的に駅の吊りオモチャの仕上げに近い。
ヘッドパーツもかなりエキセンな形状で独自のライン。全般に変にエッジの
立った角い面取りが目立つ。胸パーツも一応公式のディテールが入っているが
形自体は歴代のキット群に影響を受けないこれまた独自のもの。
パッケージに描いてあるようなダクト周辺の細かいディテールは入ってない。
腕の長さの構成も前述の可動構造と相まってよくわからないバランス。
発売時期を特定出来ていないので、今ひとつ時代の分を割り引く必要はあるだろうが、
そもそもの今井1/72バトロイドは82年末の造形だから少なくともこれは
追い抜かないと存在意義がない。例えエヴァブーム以前の発売と見ても、
80年代にある程度、理想的な改造の方向が見えていたこと考えると、
あまりにも思慮がない造形。残念ながら歴代バルキリー模型(トイ含む)の中で最悪の内容。
なにも得るものはない。半額でも海洋堂のが定価で3ツ買えた。
追記:原型師が違ってたみたいなので改稿。しかしクラブMのサイトでも黒歴史なのか
表記がなくなってる(バトロイドのJはのっているのだが。)いずれにしても
キットの評価は変わらず。
追記2:HJの広告によると99年4月20発売だそうです。あちゃー。

おまけにアーマードも発売するようなことを書いてます。多分でてません。
(ノーマルがこんな状態じゃあ出そうにも出せんわな。つうかこの原型師さん、
マクロスに興味ないでしょ?)

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